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女性マーケターから見た日々の出来事

日本に定着するか?無煙タバコ

2010-05-17 11:03:35 | トレンド
このところ、喫煙者にとっては逆風が吹いている。
今に始まったことではないにしても、自治体の多くは公共性の高い場所での「全面禁煙」を実施しているし、大都市の多くは「歩きタバコ禁止条例」なるモノがあり、繁華街や駅周辺での歩きタバコを禁止している。
もちろん違反者に対しては、相当額の罰金が課せられるようになっている。
それに追い討ちをかけるように、タバコの値上げが発表されたばかりだ。

私自身は、タバコを吸わないどころか大嫌いなので、このような傾向は歓迎すべきコトなのだが、喫煙者にとっては、肩身が狭くなるどころか、身の置き場も無いような状態になりつつあるのではないだろうか?
だからと言って、タバコを製造・販売しているJTも手をこまねいている訳ではなかったようだ。

しばらく前から、一部の雑誌に広告が掲載されていて気になっていたモノがある。
それがJTの「煙の出ないタバコ」の広告だ。
仕組みを見ると、「かぎタバコ」の一種のように思える。

確かに、喫煙で一番問題になる「煙」だ。
煙が出ないのだから、周囲の人にとって一番迷惑な「副流煙」の心配は無い。
実際、街中で歩きタバコをしている人たちの多くは、自分がタバコを吸っている時間よりも、持って歩いている時間の方が長いように見える。
そして、多くの人たちが無神経に持ち歩いているように思えるのだ。
その意味で、個人的に「歩きタバコは傍迷惑の極み」だと思っている。
その「迷惑の極み」である煙が出ないのだから、周囲には迷惑がかからないし、自分はタバコを愉しむコトができるはずだ。

タバコが嗜好品である以上、喫煙者は健康を損ねるリスクを重々承知の上で、タバコを吸っているのだと思う。
だから、そのことを問題視する気は無い。
ただ、周囲の迷惑というコトに対して、もっと配慮をすべきだと思っている。
もし、その両立が「かぎタバコ」によって、できるのであれば問題ではないと思う。

価格も、値上げされる一般的なタバコと同じ位のようだが、ただ、JTの思惑通り「かぎタバコ」が日本の社会というか文化として、喫煙者たちに受け入れられるのか?という点が、気になる。