日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

企業が応援する農業

2010-02-27 22:05:15 | ビジネス
夕方、ドラッグストアーのお菓子売り場を見ていたら、「時代が変わりつつあるのかな~?」と感じる商品があった。
「時代が変わる」という程ではないが、「確実に変わリ始めている」と感じたのだ。
それは、コミカルなテレビCMでもお馴染みな「湖池屋」のスナック菓子の裏面に「ふらの農業協同組合と、ポテトチップスの製造に関して業務提携いたしました。」と書いてあったことだ。

「な~んだ、そんなコトか」と、思われる方もいらっしゃると思う。
実際、湖池屋と同じスナック菓子を製造・販売している「カルビー」のポテトチップスは、全国各地にジャガイモの生産農家さんたちと契約している。
スナック菓子といえども、原材料の「安心・安全」を謳う時代になってきているのだ。

湖池屋とカルビーの違いは、カルビーが戸々の生産農家さんと契約しているのに対して、湖池屋は農協と業務提携していることだ。
このことで、農協が扱っている様々な野菜や乳製品が商品として使えるようになっている。
例えば「ドンタコス・北海道焼きとうもろこし味」は、北海道産のスーパースイートコーンパウダーを使うだけではなく、味付けとして同じく北海道産バターを使っている。
スナック菓子丸ごと「北海道の味」というわけだ。

「農業問題」となると、農協の問題も度々指摘される。
それは、農協が本来の果たすべき農家の農業支援であったり、農家の収入安定サポートではなく、「減反政策」ばかりに力を注いでいる点があげられている。
ただここに来て、変化が出てきているようでイロイロなところで「ファーマーズ・マーケット」や「道の駅」で農家さんたちが直接販売できるような場所を提供するようになってきている。
しかしながら、それも限界があり農家の安定的な収入と考えるなら、今回の湖池屋との業務提携の様な方法が必要となってくるだろう。

一方、食品企業側にとっても生活者の「安心・安全」志向に応える方法として、生産地農協との業務提携は魅力的なはずだ。
原材料となる農作物の調達についても、「フードマイレージ」という視点から考えれば「環境問題に積極的な企業」というアピールになる。

このような動きは、ますます加速する可能性があるのでは?と、考えながらスナック菓子の袋を見ていた。

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洋酒復活の切り札となるか?

2010-02-26 21:14:43 | アラカルト
昨年あたりから、「ハイボール」の人気が復活してきている。
そのキッカケとなったのは、女優・小雪さんが登場するサントリー「角瓶」のCMだ。
そして、キリンも「世界のハイボール」という缶入りハイボールを発売している。
宝酒造は「ハイボール」というには、チョッと難がありそうな「焼酎ハイボール」と言う商品を出している。
長い間洋酒が飲まれていなかったが、この「ハイボール」人気で少し復活し始めているようだ。

そんな中、「日本の洋酒って、凄いんだ!」と思わせるニュースが、産経新聞のWEBサイトにあった。
世界最高峰ダブル受賞 サントリー「響21年」とニッカの「竹鶴21年」と言う記事だ。
ニッカの「竹鶴」は、ニッカの創業者・竹鶴政孝の苗字から採った名前。
それだけ、自信のあるウィスキーと言うコトだろう。
先日、日本酒の杜氏さんの名前を冠にしたお酒のコトをエントリしたが、創業者や造り手の名前を使うと言うコトは、それだけの自信がなくてはできないコトのはずだ。
「その名に恥じないお酒造り」という意味では、とても真面目に生一本の気持ちで造っているのでは?と、想像する。

サントリーの「響」もまた、商品ラインナップの中でトップクラスのモノだ。
そして、この「響」を造っているのは「山崎蒸留所」だ。
サントリーは、山梨に「白州蒸留所」を持っているが、この「山崎蒸留所」こそ、サントリーがウィスキーを造り始めた場所でもある。
何よりもこの「響」は、サントリーの「人と響き合う(現在は「人と自然と響き合う」)」のキャッチコピーの一節から取った名前だ。
こちらも、企業理念から名前を取っていると言う意味では、ニッカの「竹鶴」同様、サントリーの気概のようなモノがあるように感じる。

そんな、真面目なウィスキー造りが本場で認められたと言うのは、とても元気が出るニュースのように思う。
サントリーの場合、「響21年」だけではなく、これまでの貢献も認められ企業としても受賞している。

もう一つ感じることは、このようなお酒が少しづつ人気を取り戻し始めている点で、「おとなが、楽しむ」と言う生活スタイルが、生まれ始めているのでは?と感じている。
ワイワイと騒ぐお酒も楽しいが、自宅でゆっくりグラスをひとり(または夫婦)で傾ける時間を楽しむと言うライフスタイルが定着すれば、そこにはまた新しいマーケットが登場してくるはずだ。
「トレンドばかりを追いかける、チョッと子供っぽいライフスタイルは、そろそろ飽きた」という素敵なおとなが登場し始めているのかも知れない・・・と、チョッとだけ期待している。
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就活もデフレスタイル?

2010-02-25 21:02:43 | ライフスタイル
日経新聞のWEBサイトを見ていたら、「西友、3800円婦人スーツ 就活に」と言う記事が掲載されていた。

このスーツは、西友が提携しているウォルマートのPB商品でもある「ジョージ」の商品として売り出すようだ。
「ジョージ」のHPを見る限り、それなりのファッショントレンドを押さえているし、価格的にも魅力的だ。
「H&M」や「フォーエバー21」のない、地方では人気があってもおかしくないと思う。
商品そのものは、価格を含めとても魅力的だと思う。
思うのだが、チョッとこの記事には引っかかるトコロがある。
それは「就職活動にも」という点だ。

四半世紀以上前に社会に出た私から、アドバイスさせていただくのなら「就活の服装は、就職そのものを左右する重要アイティム」というコトだ。
それでなくとも、就職活動中の学生さんは「右へならへ」状態の究極の没個性のファッションだ。
その中で少しでもアピールしたいと考えれば、安価な化学繊維のスーツではなく、もう少し自分らしさが伝わるようなスーツを着て欲しいと、考えるのだ。

化学繊維のスーツが悪いと言うわけではない。
最近の化学繊維は、天然繊維と比べても遜色ない光沢や素材感をもっているモノも多い、むしろ、ストレッチ性やしわになりにくいなどの特性があり、繊維素材としても魅力的だと思う。
ただ、「ここ一番」の就職活動だからこそ、少し背伸びをした位のスーツを着て欲しいのだ。
安価なスーツに安価なA4ファイルが入る黒いカバンでは、何となく就活生自身も安っぽく見えてしまう可能性がないわけではない。

別にユニクロのシャツでも構わないし、「ジョージ」のブラウスでも良いと思う。
むしろ、スーツのインに着るシャツやブラウスは、安価でも複数のデザインを揃えたほうが「個性を発揮し易い」と思う。

もう一つは、「服装のTPO」と言う点だ。
その場にふさわしい服装と言うのは、服を着る人のセンスが発揮される場面だ。
それをサポートする意味で、「ブランド」が役に立つコトが間々としてある。
カジュアルウェアが得意なブランドの服ではなく、着心地の良いスーツが得意と言うブランドもある。
社会に出るための最初のスーツは、そのようなブランド選びをするのも賢い方法なのだ。

2枚目のチョッとドレスダウンができるスーツとしては、お勧めできるかも知れない・・・と、個人的には感じている。


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日本らしい発想で、世界を変える

2010-02-24 11:03:30 | アラカルト
だいぶ前、拙ブログで紹介した事があるNHKの「爆笑問題のニッポンの教養」を見ていた。
テーマは「再生医療」。
「再生医療」というと、火傷などの傷を皮膚移植などで治すと言うイメージしか湧かなかったのだが、今はそんなレベルではないようだ。
例えば、壊死してしまった心臓に「細胞シート」を貼り付けることによって、壊死した部分が再生され、元の状態になると言う。
そこまで「再生医療技術」は、発展しているらしい。

この番組を見ていて、感じたことがある。
その一つが、「臓器移植」の問題だ。
ご存知の通り、日本では脳死状態からの臓器移植がとても少ない。
いくら「臓器移植を前提にした場合、人の死は脳死である」といわれても、肉親やとても親しい関係にあった人の死を簡単に受け入れられないのは、仕方ないと思う。
まして、10歳未満の子供となると、余計受け入れがたいコトだと思う。
それは「頭で理解できていても、心が受け入れてない」からだ。
もう一つは、日本人の死生観によるところもあるだろう。
そのため、臓器移植のために海外へ行く人は少なくない。

しかし、このような「再生医療技術」が発達すれば、臓器移植をしなくても助かる患者さんは、飛躍的に多くなる可能性が高い。
だからこそ、このような研究・技術開発に対して積極的なのでは?と、思ったのだ。
もちろん、このような「再生医療技術」については、欧米でも研究開発が進んでいると思う。
話題となっている「iPS細胞」などの研究は、京大VS米国の大学と言う様相を呈してきているようだ。
今日の日経新聞のWEBサイトにも、「iPS細胞、化学物質だけで作製 米大、発がんリスク減も」と言う記事が掲載されていた。

もう一つは、日本人の「内向き思考」というコトだ。
「内向き思考」と言っても、「引きこもり」的な意味ではなく「自分たちの文化から思考・発想し、世界へ発信する」というコトだ。
日本ではなかなか受け入れられない臓器移植だが、臓器移植を必要としている人たちを助ける新しい日本的解決法として「再生医療技術」があるとすれば、それはまさに「日本的文化からの発想」だと思うのだ。
それは、上述した「iPS細胞」の研究にも言えるような気がする。
ご存知の通り、iPS細胞研究の第一人者は京大の山中教授で、日経新聞に掲載されている記事を読むと、ハーバード大で研究をしている方もやはり日本人だからだ。

そして、このような研究をされている方たちこそ、もっと積極的に情報発信をしてもらいたいと思っている。
と言うのも、「事業仕分け」でバサバサと予算を削られてしまっては、折角の日本文化的発想で、世界を変えることが出来なくなってしまうからだ。






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お酒をめぐる二つの話題

2010-02-23 20:32:15 | アラカルト
新聞のWEBサイトをチェックしていたら、「お酒」の話題が二つあった。
どちらも、日本のお酒の話だ。

一つは、産経新聞WEBサイトに掲載されていた「日本の森を育てるワイン・山梨」
自然環境に配慮して、作られたワインだと言う。
ワインと言えば海外のモノが主流のようだが、最近では日本のワインが海外で高い評価を受け始めているという。
特に山梨など日本の古いワイナリーのワインは、評価が高いと聞く。
今回のワインはサッポロビールさんのモノだが、間伐材を原料にした紙を使ったパッケージや、売上の一部は山梨県内の森の保全・管理のために使われると言う。

考えてみれば、ワインに限らずお酒(だけではなく、私たちが口にするもの総て)は、自然を相手にして長い時間をかけてつくられるモノだ。
「時間が、ワインを美味しくさせる」とは言うが、その時間さえも自然の影響があるだろう。
だからだろうか?ワインに限らずウィスキーなどの醸造所は、自然豊かな場所にある。
そのように考えれば、美味しいワインを頂こうと思えば、自然にも興味関心を持つ事も当然なのかも知れない。

もう一つは、毎日新聞のWEBサイトに掲載されていた、名杜氏の死とブランドと言う記事だ。
日本酒の名前に、杜氏さんの名前が付くというのは初めてのことらしい。
残念ながら、私はこの亡くなられた杜氏さんを知らないのだが、どうやら日本酒ファンの間では、有名な方だったようだ。
その杜氏の名前を冠にしたお酒となれば、蔵元さんとしては相当の自信を持ったお酒なのだと思う。
その杜氏さんの、数々の名誉や功績に恥じないだけのお酒ではなくては、いけないからだ。

それだけではなく、ここに至るお話を読むと「裏方である杜氏さんの名前を『○○作』」とラベルに入れることそのものが、初めてのことだったようだ。
「美味しいお酒は、良い水とお米から作られる」と言うが、それらをまとめ、お酒として造りあげるのは杜氏の腕次第。
そんな杜氏さんにスポットライトを当て、あえて名前にすると言うのは、とても素敵なコトだと思う。

ワインや日本酒に限らず、お酒全般を殆ど口にしない私だが、造り手の思いの素敵さが「モノ+ストーリー」となって、高い付加価値をつけ、それらがワインやお酒の好きな人たちをひきつける様に感じる「お酒2題」だ。

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日本の意外な輸出文化

2010-02-21 09:41:50 | アラカルト
先日、あるテレビ番組を見ていたら意外なコトを発見した。
「発見」というのは大げさなのだが、「日本文化は、日本人が思うよりも拡がりを持っているかも?」と思ったのだ。

例えば、「ヴィジュアル系」と呼ばれるJ-Popがあるのは、ご存知の方は多いと思う。
代表的なグループは、元総理大臣・小泉さんのお気に入り「X-Japan」だろう。
元々は、70年代後半~80年代にかけて英国で生まれたロックミュージックの一つだったのだが、本家(?)英国では、数年で姿を消してしまった。
同じようなスタイルのバンドが生き残ったのが、日本の「ヴィジュアル系」だけだった。
その「ヴィジュアル系」が、今ドイツなどで人気だという。
彼らは日本のバンドを見て、憧れて日本語を並べて歌っている。
日本語を並べただけの歌詞は、日本人の私たちからすれば何とも可笑しなモノだが、それでも彼らにとって「日本語で歌う」コトが重要で、「いつか日本で演奏してみたい」という夢を持っている。

他にも、鎧の美しさに魅せられ、自分たちで鎧を作り「殺陣」の練習に励む人たちもいた。
彼らにとって、鎧を纏い殺陣を演じることで「サムライ」になった気持ちになっているようだ。
しかも彼らは、真剣に「武士道」を目指そうとしているようなのだ。
その意味で、最近何となく精神的にひ弱になってしまった日本人よりも、日本人的かも知れない。

今の日本では姿を消してしまった「紙芝居」を、児童館のような場所で日本の昔話をする女性も。
日本の昔話が、外国の子供たちに受け入れられるとは思えない・・・と思ってはいけない。
「紙芝居」は、文章がないため日本の昔話であっても、外国の子供たちにも受け入れられやすいと言う。
何より、日本の昔話には「社会のルール、人を思いやるコトの大切さ」と言ったことが、分り易く語られていて、そのような昔話は海外ではないという。
そして、「紙芝居」を見る子供の表情は、かつて「紙芝居」に夢中になっていた日本の子供たちと同じ。
「紙芝居」を始める前には、飴を配るのも日本と同じだった。

紹介された人たちの多くは、来日経験があり、その経験から「日本が好きになった」人たちだが、その興味の対象となった日本文化は様々で、私たち日本人が忘れかけたモノも多い。
それが、海外で評価を受け、日本人が知らないところで人気を博しつつあったり、高い評価を受け始めているというコトを考えると、「日本のことを一番知らないのは、私たち日本人」なのかも知れない。
そして、日本文化を海外から見たとき、様々な日本文化を輸出しているというコトが分る。

「輸出」と言うと経済と言う点でしか語られないが、文化と言う視点でみると案外日本は「輸出大国」なのかも知れない・・・そんな気がした。




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大丈夫?トヨタ

2010-02-20 15:22:41 | ビジネス
トヨタ自動車の豊田章男社長が、米国の公聴会出席を昨日発表した。
テレビのニュースなどで、何度も流れたのでご覧になられた方も多いと思う。
このニュースを見ながら「大丈夫?」という思いと、「違和感」を覚えたのは私だけだろうか?

私が感じた違和感とは「(公聴会出席へ正式な書面が送られてきたので)喜んで、出席させていただきます」と答えたことだった。
「公聴会」出席を要請され、「喜んで行く人」がいるのだろうか?と、言う気がしたからだ。
「公聴会」と言う場所は、何か褒められに行く場所ではない。
どちらかと言うと、「問題説明に行く場所」だと思っている。
だから「喜んで行く」というコトバに、違和感を感じたのだった。
と同時に、豊田章男さんは「物事の重大さを、認識しているのだろうか?」と言う気がしたのだった。

今回の米国でのリコールについては、「トヨタ叩き=日本叩き」と言う方もいらっしゃる。
その真偽については、わからない。
ただ、以前のような「米国車が売れないのは、日本のせいだ!」という時代ではないと思う。
米国の生活者も、トヨタを始めとする日本車の良さを知り、様々な選択肢の中からトヨタなどの日本車を購入しているのではないだろうか?
もちろん、「トヨタ叩き論」を展開している人たちの「日本が市場をリードしている、ハイブリッド車に対しての政治的圧力」というコトも、わからないわけではない。
そんな単純なコトだろうか?と言う、疑問が私の中にはある。
むしろ公聴会出席を「喜んで」と言ってしまう、今のトヨタの感覚の方が、異常のような気がしてならない。

以前、名古屋生まれの名古屋育ちの友人から「トヨタには、創業家に傷をつけてはいけない。という考えがある」と、聞いた事がある。
「創業家に傷をつける」というのは、「業績の低迷・悪化の時に社長就任をさせない。社会的問題が発生したときには、創業家以外で責任をとる」と言ったことだった。
この話を聞いた時は「時代錯誤のようなコトがあるの?」と思ったのだが、どうやらそれはある部分では本当だったようだ。
と言うのも、豊田章男さんの一連の発言を聞いていると「自分(=トヨタ)のコト」は言うのだが、ユーザーであるお客様へ向けた発言がとても少ない。
その象徴が、「トヨタは全能ではない」という発言だ。

「トヨタは全能ではない」という発言の裏には「全能に近いモノがある」とも、受け止められるからだ。
「お客様の声を聞き、お客様にクルマに乗る歓び、楽しさをお客様と共に追求していきたい」という考えではなく、「トヨタがつくるモノは、満足する」という、発想からスタートしているからこそ「全能ではなかった」と言っているように感じたのだった。
何も、これは豊田章男さんだけではない。
プリウスのブレーキについて、最初に説明された取締役さんからも同様の印象を受けた。
とすれば、豊田章男さんだけの問題と言うよりも、今のトヨタの考え・思考の様に思えるのだ。

トヨタに限らず「経営者の言葉」はとても重いが、フッとした言葉に企業の実態がわかるものだ・・・と、感じるトヨタリコール問題だ。





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ユニクロの対抗馬となるか?イッツインターナショナル

2010-02-18 20:44:10 | ビジネス
日経新聞他、新聞各紙のWEBサイトに「ユニクロ 台北に進出」と言う内容の記事が掲載されている。
ユニクロは、先日ロシアへの進出を発表したばかりだ。
昨年オープンしたパリ店も人気で、連日「千客万来」だという。
パリでのお店の人気の理由は、「日本型接客」だと言う話を聞いた。

確かに、ユニクロは「生活者が何を欲しいのか?」という視点での商品づくりでは、抜きん出ている部分があると思う。
それは、昨日発表した「UJ」と言うジーンズなどを見ると良くわかる。

ユニクロだけではなく「H&M」や「フォーエバー21」と言った、若い世代に人気の「ファストファッションブランド」などは、SPAと言うシステムで低価格を実現している事は、既にご存知だろう。
いち早く、トレンドとなる商品を一貫生産で作り、手頃な価格で売ると言う方法だ。
このSPAが注目されるのは、これまで「川上から川下」というモノづくりの流れを、「川下から川上へ」と移動させたコトだ。
いわば「売りの現場が、製造の現場へモノを言う」モノづくりだ。
それを一貫生産・販売するコトで「タイムリーな商品を、手頃な価格で提供するコトが出来る」ようになる。

ところが、その流れとは違ったSPAが登場し始めているようだ。
昨夜見ていた東京テレビ系の「ワールドビジネスサテライト」で紹介されていた「イッツ・インターナショナル」だ。
この「イッツ・インターナショナル」は、アパレルメーカーや繊維企業6社の共同体だ。
その共同体が集まることで、「川上から川下へ」流れる間に求めていたそれぞれの利益を、一つの利益として求める事で、価格を下げる事が出来る。
国内の繊維企業が加わることで、オリジナル素材など特化できる要素が増える。
もちろん、価格はユニクロなどに比べると相応な価格となるが、その分「ベーシックで上質な国内産素材にこだわった、大人のファッション」という提案をするようだ。

目指すところは、「ファストファッションとこれまでの百貨店商品の中間」というトコロのように思う。
ファストファッションの客層の中心は若年層が中心だが、こちらはファッションを十分楽しんできた大人だ。
大人には「安物買いの銭失い」のような、買い物は似合わない・・・そんな時代が来るのかも知れない。
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高速道路と地方

2010-02-17 20:36:15 | ビジネス
日経新聞のWEBサイトを見ていたら、2週間の休暇「全員とれる環境を」 厚労省案と言う記事があった。
確かに2週間連続の休暇が取得できれば、記事中にあるような「観光産業の活性化」にも結びつくかも知れない。

先週、母の墓参りのために帰省したとき、意外なモノを見つけた。
帰省の度に利用する高速バスの休憩したパーキングエリアにあった、西日本高速道路サービス・ホールディングス㈱が出しているフリーペーパーだ。
このやたら長ったらしい名前の「西日本高速道路サービス・ホールディングス」と言う会社は、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアなどを運営・管理している会社のようだ。

私が気になったのは、このフリーペーパーが高速道路のサービスエリアなどの名物を紹介しているだけではなく、「高速道路からチョッと外れた、鄙びた田舎」を紹介していたコトだ。
もちろん、「その目的地に行くためには、高速道路を使う」必要があるのだが、これまでこのような積極的な「地方へ行くための高速道路の使い方」と言う提案が無かったような気がしたからだ。

これまで、「高速道路を造る=地方から都市部へ」と言う考えばかりが、クローズアップされてきたように思う。
そのような思考は、高速道路を誘致する地方に強くあったような気がするのだ。
「田舎の名物・名産品を都市に出すために、高速道路が必要」と言う、考えだ。
しかし、地方から流出したのは、名物・名産品ではなく人だった。
それだけではなく「高速道路=都市化」と考え、「高速道路さえ造れば、地方は活性化する」と言う、なんとも根拠のわからない発想が、地方の高速道路造りに拍車を掛けたように思う。

それが、このフリーペーパーを見ると「高速道路を使った『Discover Japan』」と言う、アプローチをしている。
「Discover JAPAN」は、旧国鉄が1970年代初めに打ったキャンペーンの一つで、今でも成功したキャンペーンとして、マーケティングのお手本のようなモノだった。
それが姿を変え、「高速道路を使って、日本再発見の旅」と言うのが、このフリーペーパーの提案となっている。
もちろん、その道中では会社が管理・運営しているサービスエリアやパーキングエリアを利用してもらいたい、と言うコトは見え見えなのだが、それでも積極的にこのような提案を始めていることに、これまでと違うモノを感じたのだった。

それには、受け入れる地方自体も「Discoverわが町」という、オリジナリティーや地方の文化を見つけ・アピールする必要があるのだが・・・。



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成長する原動力

2010-02-16 22:18:44 | アラカルト
バンクーバーオリンピック、スピードスケート500mで長島選手と加藤選手が、銀・銅メダルを獲った。
ウィンタースポーツの経験の無い(と言うよりも、スポーツ全般運動音痴)私にとって、メダルの色よりも世界の舞台で活躍し、結果を残しつづけてきたコトに、敬意を表するだけだ。
「金メダル獲得」と言うコトを、至上命令のように言う方もいらっしゃるようだが、素人の過剰な期待は迷惑なだけのような気がするのは、私だけだろうか?

その長島選手がテレビのインタビューで、「金じゃなくてすみません」と答えていらっしゃったようだ。
Yahooのトップ記事としても取り上げられていたので、ご覧になられた方も多いと思う。

このインタビューで感じた事は、「金メダルを獲得できなかった」コト云々ではなく、「成長する原動力とは何か」と言うコトだった。
長島選手の言う「金メダル」と言うのは、単にオリンピックのメダルを指しているのではなく「世界の頂点に立つ」コトへの飽くなき欲というコトのような気がしたのだ。
「欲」と言うと、何かいけないコトのように思われがちだが、彼らはそれを「成長の原動力」として、悔しがり、より高みへと進もうとしているように感じられたのだ。

と同時に、この「思考」はビジネスの世界でも同じなのではないだろうか?とも。
現状維持に満足せず、「より良いモノ・コトとは何か?」と探求する気持ちは、人を大きく成長させると思うし、柔軟な発想や新しい市場を創る原動力となるのではないだろうか?

一流と超一流の差があるとすれば、それは常に自分が成長する原動力となるモノ・コトを持ちつづけているコトなのかも知れない。
そして、世界で実績を残し続ける超一流の選手は、ある意味「超」がつくプロフェッショナル思考の持ち主なのだろう。

そんなコトを思った、長島選手の言葉だった。
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