日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ベビー用品にこそ、優れたデザインを

2014-05-30 20:00:29 | マーケティング

ここ2、3年時々話題というか、社会的問題として取り上げられることがある「地下鉄や電車などへのベビーカー乗車」。
今日の新聞に、名古屋市地下鉄ではベビーカーをたたまずに乗車ができるようにする、と言う記事が掲載されていた。
日経新聞:名古屋の地下鉄に「ベビーカーマーク」 優先スペースを示す 

これから先、女性が出産・育児などで退職をせずに働き続けるころができる様な社会を目指す、と言う意味では、とても大切なことだと思う。
何より、子育て中のお母さん達にとって、ベビーカーで移動できるというのは魅力だと思う。

ただ、それだけで問題が解決できるのか?と、考えると、いくつかの疑問というか、改善の余地があるのでは?と言う気がしている。
と言うのも、最近街中でよく見かける「ベビーカー」の大型化という点だ。
ここ2、3年人気だという「ベビーカー」は、外国製のモノが主流で、車輪(と言うよりも「タイヤ」と言ったほうが良いと思う)も、太く大きい。
当然、それだけの車輪を必要とするデザインで、歩道を歩いていても、こちらが道を空ける必要があるほど、大型化している。
その様な『ベビーカー」を選ぶ理由の一つに「乗り心地」ということや「お父さんが使っても、違和感が無いデザイン」ということのようだ。

そう考えると、何故国内のメーカーはその様なニーズにあった「ベビーカー」を作らないのか?と言う点が不思議でならない。
実際「外国製の大型ベビーカー」は、国内メーカーのモノよりも高額だ。
と言うことは、生活者は「価格」で購入を決めている訳ではない、と言うコトだ。
日本の「モノづくり」という点で考えれば、「乗り心地がよく、軽量でお父さんが使っても違和感の無い優れたデザイン性のあるベビーカー」を作ることは、さほど難しいことだとは思えない。
むしろ、この様な分野は得意だと思う。
にも関わらず、その様な商品が市場に出てこない(出てきにくい)というのは、不思議な気がする。

他にも、ベビー用品全体を見てみると、実は海外のモノの人気が高い傾向がある。
食器や、乳幼児期向けの遊び道具などだ。
「遊び道具」と言っても「知恵玩具」と呼ばれる分野ではなく、ボール遊び用のボールなどだ。

「少子化」と言うことが言われて久しいが、「子育てが楽しくなる様なベビー用品」という視点でのモノづくりというのはされてきたのだろうか?
「子育ての財布は、3つ以上(父親・両祖父・母)」と言われたのは、20年以上も前の話。
「孫への学資」ということも、昨年あたりから節税対策を兼ね、言われ始めている。
でもその前の「乳幼児期」と言う視点も必要なのでは?
そして乳幼児期から優れたデザイン性のモノに触れることで、次世代の「モノ・コトづくり」の素地ができるのでは?



 

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伝統芸能の新たなチャレンジに、拍手を送りたい

2014-05-29 20:51:12 | アラカルト

朝日新聞のWEBサイトに、興味深いニュースがピックアップされていた。
朝日新聞:ボーカロイドと文楽人形、魂の共演 源氏の世界を映画に

文楽と言えば、2年ほど前に大阪の橋下さんが助成金(だったと思う)の打ち切りを言い出し、話題になった。
歌舞伎とは違い、同じ伝統芸能でも接する機会が極端に少ないのが、文楽だと思う。
実際に演じられる劇場も少なく、地方での公演もほとんど聞くことがない。
一方、日本文化の研究者であるドナルド・キーン氏は「文楽は、日本が誇るべき素晴らしい伝統芸能であり、世界でも類を見ない文化である。もっと評価をすべき」と話している。

これまでのように、限られた劇場での公演だけでは、「文楽」を知る人は限られてくるだろう。
何より、若い世代の人達が興味を持たなくては、「伝統芸能」といえども廃れてしまう。
「伝統芸能」ということだけでは、今後「芸能」として生き延びていく(と言う表現は変だが)ことは難しいだろう。
そう考えると、今回の競演企画(?)というのは、とても挑戦的な試みだと思うし、エールを送りたい。

ボーカロイドと言えば「初音ミク」を思い浮かべるのだが、その「初音ミク」の活躍の場(?)もどんどん変わってきている。
今年の春には、BUMP OF CHICKENの「RAY」で共演をしている。
楽曲を聴いてみると、違和感が無い訳ではないが「これもアリ」という気がしてくる。
それほど、ボーカロイドの世界はこれまでの音楽とは違う拡がり方をしつつ、実際の音楽と融合(と言う程ではないが)し始めたのかも知れない。

その次のステップとして、文楽との共演があったとすれば、文楽側にとっても新しい試みとなるだろうし、外から受ける刺激によって「文楽」に大きな変化が起きるかも知れない。
と言うのも、「伝統」ほど変化が求められ続けることがないからだ。
意外に思われるかも知れないが、「伝統」があるからこそ基礎となる部分は徹底的に「型」にこだわり、+αの部分でその時々の様々なモノ・コトを取り入れることで「生き残ってきた」からだ。
「伝統」というのは、制約ばかりではなく「制約」の上に自由さが必要なのだと思う。

まして、今回の演目は「源氏物語」。
文楽にとっても、決して演じにくい話ではないと思う。
この様な「CoolJapan」があっても良いと思うのだ。

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時既に遅し・・・と言う気もするが

2014-05-28 20:57:57 | 徒然

どうやら、橋下さんと石原さんが分かれるようだ。
最初から、合わないのでは?!と思っていたのだが、案の定というか、時既に遅しと言うか・・・。

そもそも何故、橋下さんと石原さんは、一緒になって政党を作ったのだろう?
元々政策の細かな部分では、合っている感じはなかった様に思う。
橋下さんからすれば、石原さんの「(政治家としての)経験」が欲しかったのかな?と言う気がしていたが、結局橋下さんからすれば、石原さんにいいように自分が立ち上げた政党をかき回されただけだったのでは?

石原さん自身は、政治家として東京都知事の経験もあり「経験豊富な政治家」だと思っていらっしゃったと思うのだが、本当のトコロはどうだったのだろう?
少なくとも、ご子息の伸晃氏の行動や発言を見ていると「父の働く姿を見て、政治家になった」と言う、真摯な姿勢は伺えない。
「父の働く姿を見て、政治家になった」というのであれば、今の伸晃氏の行動や発言が父・石原慎太郎氏の政治家としての姿だと思う。

石原さんの力など借りずに橋下さんが考えるビジョンや政策に賛同できる人達を集めて、最初は少人数の政党として、活動をされた方がよかったのでは?
関西では、まだまだ橋下さんの人気は高く、応援をする人達も多いと言う話を聞く。
むしろ、石原さんと一緒になってしまった為に、橋下人気にブレーキがかかったのでは?

橋下さんへの期待は何だったのか?と言うコトを今一度分析し、その期待に対してどのような政策とビジョンを丁寧に話すコトが出来れば、橋下さんへの期待はまだまだあると思う。

新しくパートナーとなるらしい「結いの党」とばかりではなく、選挙民の言葉をしっかり聞き取ることができれば、石原さんと組む前以上の支持を得ることができるかも知れない。
何故なら、支持率ではわからない現政党への「がっかり感」が、選挙民にあるのでは?と、感じるからだ。


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アベノミクスによる「円高」は、本当に良かったのか?

2014-05-27 07:49:04 | ビジネス

経新聞などが「ユニチカ、取引銀行などに金融支援」という内容の記事が掲載されている。
日経新聞:ユニチカ、取引銀行などに金融支援
記事の内容を読むと、原材料などの高騰で経営が厳しくなったための金融支援要請だという。

ところで「アベノミクス」で円安傾向になったため、「輸出産業が黒字になった」と言うことになっているのだが、本当だろうか?
「輸出産業」としてあげられた、自動車産業などは既に現地生産が当たり前になってきており、「為替差益」によって、大幅な黒字になっただけで、日本からの輸出で黒字になったわけでは無い。
おそらくこの様な話は、拙ブログだけではなく様々なビジネス系のブログで指摘されてきていると思う。

一方国内に目を転じると、ユニチカの例だけではなく身近なトコロでは、電気代の値上げやガソリンの高値安定など「円安」になったコトで、生活に影響を受けている生活者のほうが多いのではないだろうか?
「ユニチカ」のように、海外から原材料を輸入している企業などはその影響は想像以上だと思う。
この様な状況になることは「円安」になった頃からわかっていたことだと思う。
にも関わらず「アベノミクスで、輸出産業は黒字に転換」ということばかりが、クローズアップされたことで「円安」のデメリットが過小評価されてしまった感がある。

「ユニチカ」のように、「原材料を輸入し製品を輸出する(または、国内で消費する)」企業にとって、「円安」は歓迎できない政策だったということだ。
そして生産拠点を海外に移していない企業や多くの中小企業にとって、この「アベノミクスによる円安」というのは、決して良い政策ではなかった、と言うことだと思う。
にも関わらず、「円安=黒字=企業収益の改善」という伝わり方は、何故起きたのだろう?
単にマスコミなどによる報道の影響だけだろうか?

「ユニチカ」という、繊維産業の老舗企業の「金融支援要請」は、今の「アベノミクスによる円安政策」の問題点をあぶり出したのではないだろうか?
さて、安倍さんを始め日銀はこのことに対して、どのようなアクションをおこすのだろうか?

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視点を変えると、違うアイディアが生まれる?!

2014-05-26 19:48:58 | マーケティング

先日、時折利用する通販の「セールカタログ」が送られてきた。
通販商品を注文する時は、ネットで注文をするのだが、カタログという「紙媒体」があるのとは別。
「紙媒体」の良さは、いちいちネットにアクセスする必要が無く、PCの前に座る必要がない。
寝っ転がってパラパラ見ようと、寝床で読む本の代わりに読もうと、そのスタイルは自由だ。

そんな自由な時間に、ハタと思い浮かぶことがあった。
「セールカタログ」なので、日頃観ることがない商品が掲載されている。
私にとって一番縁の無いカタログというのが、「マタニティ関連」の商品カタログだ。
その為「マタニティ関連商品」を眺めていると、「なるほどな~~~」と感心することばかりだった。
特に「授乳服」に関しては、「凄いデザイン力!」と感心しきり。
授乳する為の開き部分が全くわからず、見た目は普通のブラウスだったり、チュニックだったりする。
一番関心したのは、授乳期に着る「フォーマルウェア」だ。
慶事のためのワンピースなのだが、上述した通り見た目「授乳服」には見えない。
襟から脇にかけ、タックが取ってあるややゆったりしたデザインなのだが、そのタック部分を開けると授乳ができる、と言うデザインなのだ。

この様な「授乳服」を見ていたら「この様なデザインは、介護服にも応用できるのでは?」という気がしたのだ。
日本の場合、様々な病気で身体的ハンディを持ってしまうと、「機能重視」ばかりが優先され、「お洒落さ」ということを忘れる傾向がある様に感じる。
でも介護をされる方は、それで満足しているのだろうか?

最近のクルマなどは「福祉車両」に改造できる様な仕様のクルマも増えてきている。
と言うコトは、介護される人達も積極的に外へ出掛けたい!と言う欲求があるのでは?
その時、着ていく服が「おしゃれ」とはほど遠いデザインだったら・・・出掛けたいと言う気持ちも半減してしまうのではないだろうか?
それだけではなく、介護をする人の手間と言うコトを考えると「おしゃれと介護がし易い」を両立させるデザインが無い、思っているのではないだろうか?

「高齢化社会」と言われて久しく、当然「介護を受ける人」も増え続けている。
であれば、「介護を受ける人も介護をする人」にも「出掛けたい」と、思わせる様なファッションがあっても良いのでは?
「出掛けたい」という気持ちがリハビリなどに対する動機付けになり、機能回復にまで結びつくことができれば
社会全体に起こる変化は、大きいのではないだろうか?

「新しいアイディア」と言うのは、この様な「チョット視点をずらす」ことで生まれてくるのでは?

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進化する「フェアトレード」

2014-05-24 19:19:16 | ビジネス

フェアトレード」という言葉が、一般的になって久しい。
今では、「フェアトレード商品」そのものの種類も増え、取り扱うお店やメーカーも随分多くなった。
大手スーパーのAEONなどでも、「フェアトレードのコーヒーや紅茶」などを、自社ブランドとして扱っている。
AEON:トップバリュー フェアトレード商品のご紹介
自社ブランド化はしていなくても、比較的規模の大きな地元スーパーでも「フェアトレード商品」を扱うことで、社会的意識の高い+やや高級品を扱っているスーパーというイメージを作っているトコロもあるようだ。

そんなフェアトレード商品も、「商取引」という視点から少しずつ進んでいるようだ。
先日来から、ネスレはインターネットで「カカオプラン インターシップ」という、広告を出している。
ネスレ:カカオプラン インターシップ
このプログラムは、日本の学生をカカオの産地であるコートジボアールへ派遣し、「カカオ生産の現場を理解してもらう」という内容のプログラムだが、ネスレ自体の「カカオプラン」はもっと大規模できめ細やかな事業のようだ。
ネスレ ニュースリリース:より多くの持続可能なカカオ ネスレカカオプラン

「フェアトレード」というよりも、かつての「プランテーション」を思い浮かべる部分もあるのだが、大きく違うのは生産者に対する教育を重視している点だ。
「プランテーション」というのは、あくまでも地元生産者を「労働者」として扱うだけで、生産のための教育や生活環境の整備、と言う点はしてこなかった。
生活者の生活基盤、教育という点に力を入れることで、「持続可能なカカオ生産」ができ、生産者側としてもネスレが買い取ると言う安心感があるため、カカオの生産に力を入れることができる、と言うメリットがある。

この様な活動をネスレが始めた最大の理由は、カカオの減産が大きいと思う。
2、3年前だったと思うのだが、「カカオ豆の不作で、チョコレートが生産できない」というニュースが話題になった。
日本の場合、「ガーナ」という商品のチョコレートがあるとおり、不作になった地域ではなく影響の無かったガーナからの輸入が多いため、一時の話題で終わってしまった。
しかし、多くの製菓用チョコレートは「クーベルチュール」と呼ばれる「チョコレート」の状態で、輸入されるため洋菓子店などでは、少なからずその影響があったのでは?と、思っている。

そして最近気になっているチョコレート店が、京都にある。
「Dari K」という小さなお店だ。
元々金融の仕事をされていた方が開いたチョコレート専門店だが、このお店で扱っているカカオはインドネシア産。
実は、インドネシアはコートジボアールに続く第2位のカカオ豆の生産地なのだが、市場に出回らない理由がいくつもあり、それらの問題を解決する方法として「フェアトレードを超える生産者+販売者+購入者がwinになる関係を作りたい」という思いから、事業を始められたお店だ。
Dari K:Dari Kのカカオ革命

ネスレの様な世界的食品会社もDari Kの様な小さなお店も、支援の目的は違うかも知れないが「生産者から適正な価格で購入」という「フェアトレード」よりも、進化した方法を打ち出し始めている、と言うトコロに「フェアトレード」の進化を感じる。

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「ギャル系雑誌」の休刊と太眉復活

2014-05-23 17:53:49 | トレンド

地下鉄のぶら下がり広告を何気なく見ていて気づいたコトがある。
それは、女性ファッション誌の表紙に起用されるモデルさんや女優さんのメイクの変化だ。
しばらく前までは「細眉」がトレンドだった。
この「細眉傾向」は、女性に限ったコトではなく若い男性にも同様の傾向が見られた。
しかし、最近起用されているモデルさんや女優さんの「眉」を見ると、「太眉」のメイクが随分多い。
バブル経済の直前の頃は「太眉」女性が多く、その頃を思い出してしまった。

そして、昨年あたりからいわゆる「ギャル系雑誌」と呼ばれる雑誌が、次々と休刊している。
「ギャル系」と言えば、真っ先に思い浮かぶのは10年ほど前に一世を風靡した(?)「コギャル」達だ。
「コギャル」の登場によって、女子高校生のファッションは随分変わった。
まず「化粧をして登校する」というコトが、半ば当たり前というか認知される傾向が見られた。
今でも化粧をして登校する女子高校生がいるのかも知れないのだが、地下鉄などでも「化粧をした高校生」に出会うコトは、ほとんど無い。
「化粧」そのものはしているのかも知れないのだが、以前のように「お化粧してます!」というメイクではない。

そう考えると「ギャル系雑誌」の休刊は、読者そのものの変化というコトになるのだと思う。
「清楚・お嬢様系」が、トレンドになりつつあるのかも知れないのだが、休日の地下鉄などで見かける「女子高校生」と思われる世代の女の子達のファッションは、決して「清楚・お嬢様系」という訳ではない。
どちらかというと、カジュアルでユニセックス的な要素のファッションの女の子達のほうが、多い様な気がする。
雑誌などの情報は、情報として受け止め「私らしさ」や「その時の気分」によって、自在にファッションを使い分けている、と言うのが今の女子高校生~大学生なのではないだろうか?

逆に、40代~50代女性を対象としたファッション雑誌が次々と創刊される傾向を見ると、この世代の女性達の10代~20代のファッションスタイルが今でもその「基本」だということがよく分かる。
それが「ファッション雑誌をお手本にした世代」という点だ。
当時の女子大生に人気だったのは「JJ」。彼女達が大学を卒業したくらいに創刊されたのが「クラッシー」や「ヴァンサンカン」だった。
ファッション雑誌に紹介された洋服やバッグが、瞬く間に売り切れると言うくらい影響力があった。
そして「第1次太眉世代」でもある。

ただ、今の「太眉世代」や「ギャル系雑誌世代」と大きく違うのは、「ナチュラルさ」という点だろう。
何となくだが、「第1次太眉世代」や「ギャル系雑誌世代」に比べ、ズッと肩の力が抜けた感じがある。
おそらく「今の太眉世代」は、社会との関わり方ももっと自然に「自分らしさ」を大切にしながら関わっていくのかも知れない。

 

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「大飯原発」差し止めに考える

2014-05-22 19:38:21 | 徒然

関西電力の「大飯原発」の稼働差し止め判決が、富山地裁であった。
そのコト自体を云々する気はないのだが、この判決についての新聞社などの論調を見ていると「発想を変える」という考えはないのだろうか?と思ってしまう。

讀賣新聞の社説では、この結果を「不合理」と言っている。
讀賣新聞:大飯再稼働訴訟 不合理な推論が導く否定判決
一方、朝日新聞の社説では「判決の無視は許されない」と書いている。
朝日新聞:(社説)大飯差し止め 判決「無視」は許されぬ

元々この2紙は、相反すると言うか相容れないトコロがあるので、この様な社説となるのはわかるのだが、それぞれの視点から見るて感じるコトは、「今までの電力システムを維持」という発想から書かれている様な気がする。

「フクシマ事故」が起きた時、一時期的に盛り上がった感のある「自然エネルギー」の話題。
今ではすっかり聞く機会が無くなったような気がする。
その大きな理由は、「これまでと同じ発電システムで、生活や産業を維持する」という前提が、あるからなのではないだろうか?
実際、自然エネルギーの雄のように言われる「太陽光発電」などは、いくら頑張って発電をしても今までの発電システムで使われる程の電力を供給するコトは、難しい。
難しいどころか、不可能だろう。
その次の期待として言われている「風力発電」にしても、様々な問題がある。
例えば、あの大きな羽根だ。低周波による周辺住民の健康被害という問題もさることながら、故障してうち捨てられている「風力発電設置場所」が、いくつもある。
「地熱発電」にしても、「温泉大国の日本向きの発電システム」と言われながら、なかなか進まないのは「温泉」の源泉とその地域の利権などの問題があるから、と言われている。

そう考えると、今の発電システムで同じだけの発電量を確保するとなると、原発の稼働はしかたない、と言うことになるのだろう。
何より経団連などの産業界が、原発再稼働を要請している。表だっての要請ではないが、脱原発に対して決して良い印象を持っていない様な発言が続いている。
しかし、全国各地にその土地土地にあった発電システム規模を小さくする=コミュニティー発電が、出来れば製造業などはその工場の敷地内にある様々な廃棄物で、発電をすることを考える様になるかも知れない。
大規模商業施設にしても、施設内独自の発電システムができるようになると、逆に様々なメリットが生まれるだろう。
問題となるのは、むしろ個人や中小企業の様に既存の電力会社から電力を購入しなくてはならない人達だと思う。

今回の判決は「既存の発電システムを維持するのか、しないのか」という視点で考える必要もあるのではないだろうか。

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価格競争の時代に突入?携帯電話通信各社

2014-05-21 21:07:01 | ビジネス

毎日新聞に、ドコモの新料金契約の基本プランの予約件数が50万件を超えた、と言う記事が掲載されている。
毎日新聞:ドコモ:新料金契約「基本プラン」の予約、50万件突破

先日は発表された、SoftBankの営業利益はNTTドコモを抜いて1位、と言うニュースを聞いたばかり。
そのタイミングでこの発表というのは、偶然のことだとしてもドコモ側のSoftBankに対する「反撃」の狼煙、とも思えてしまう。

NTTdocomoが、SoftBankやauの攻勢にあい「そろそろ反撃してもいいですか?」と言うCMを流したのは2007年。
その時のCMは「一体何処が反撃なの?」という印象しか無く、全く振るわなかった。
振るわなかったどころか、SoftBankはiPhoneを投入し「スマートフォン時代」を切り開いた。
それに続いたのが、auというコトになるのだが、NTTdocomoが出遅れた要因の一つは「iモード」の成功だと言われていた。
その後、様々なテコ入れをするのだが、docomoの不振は続き「満を持して(?)」投入したiPhoneに関しては、思った程の効果が現れなかった。

そしてこの記事を読むと「価格競争」と言う、土俵でしか残っていなかった、と言うコトがわかる。
確かに、NTTdocomoもauも相次いで、夏機種の発表を行った。
その前には、SoftBankも発表はしているのだが、NTTdocomoやauと大きく違ったのは、発表会で孫さんが登場しなかったことだ。
孫さんは、その後のインタビューで「私が新機種発表会に登場する時代は終わった」というコトを話していた養田が、確かに今のスマートフォンなどの基本性能は、どの機種もさほど代わり映えがしない。
フォルムデザインに関して言うなら、どれも同じ様に見える。
今やスマートフォンは、ユーザーが自分に使いやすいように「カスタマイズ」をするのだから、フォルムデザインなどのマイナーチェンジ程度。
残るは、「電波の受信状況」とか「通信料」というトコロだろう。

そして、今現在その「通信料の価格競争」に勝ったのが、NTTdocomoというコトになるのだろう。
ただ、この50万件の契約を獲得する為にNTTdocomoは、物凄い宣伝を展開している。
「リカちゃん人形」から「おそ松くん」、「名探偵コナン」と、その宣伝料と量では他社を圧倒する程だろう。
それだけの広告を展開したうえでの、50万件超の契約。
「価格競争」というのは、企業の体力勝負のようなトコロがある。
もちろん、巨大企業であるNTTdocomoのほうがauやSoftBankよりも有利だろう。
しかし「価格競争」のみの市場というのは、企業にとって良いことだろうか?

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三陽商会とバーバリー

2014-05-20 20:58:41 | ビジネス

昨日、「バーバリーが三陽商会とのライセンス契約の解消」というニュースがあった。
三陽商会: 「バーバリーのライセンス契約について」 (注意:pdfファイル)

このニュースを聞いた時、三陽商会としては打撃だろうな~言う気がした。
と言うのも、「バーバリー」というブランドを日本に紹介し、「ブリティッシュ・トラッド」と言うファッションを定着させてきたのは、三陽商会だったからだ。
40年前、まだまだ日本では「海外ファッション有名ブランド」と呼ばれる「ブランド」が、庶民の生活とは無縁だった頃、メンズブランドとしては「バーバリー」くらいしか無かった。
その意味では、日本の商社やアパレルメーカーは、積極的に海外のブランドとライセンス契約を行い、日本に紹介をしてきた。
それは三陽商会だけではなく、カネボウと「クリスチャン・ディオール」と言うライセンス契約もあった。
それだけではなく、ジャンポール・ゴルチェのようにオンワード樫山の支援を受け、パリコレに参加し人気デザイナーとなったケースもある。
カネボウと「クリスチャン・ディオール」とのライセンス契約は、随分前に終了しているが、日本の商社が海外ブランドとライセンス契約を行い、日本に紹介するという時代が終わった、と言うコトなのだろう。

ただ、この40年という時間を見てみると、「バーバーリー」というブランドイメージが随分変わってきた様に思う。
上述した通り、「バーバリー」の最初のイメージは「ブリティッシュ・トラッド」で、主にメンズのイメージだった。
しかも「バーバリーコート」と呼ばれる、独特のチェック柄とベージュのコートで、女性が着るにはやや抵抗感があった。
そのイメージが少し和らいだのは、いわゆる「キャリアウーマン(おそらく「死語」となっているだろう)」の登場だ。
彼女達の「男性と仕事で肩を並べる!」と言う強い意識が、レディースと言う分野を広げてきたように感じる。
ただ、そのイメージが強すぎて、「バーバリー」は「年長者ブランド」というイメージが付いてしまった感がある。

それを打破したのは、1990年代の女子高校生と安室奈美恵さんかも知れない。
女子高校生にとって「バーバリー」というブランドではなく、お洒落なチェック柄のマフラーとして人気を集め、その当時は相当「偽バーバーリーマフラー」が市場に出回った。
そして、安室奈美恵さんが結婚・妊娠記者会見の時に「バーバリーのミニスカート」だったことで、一気に「バーバリー」の客層が若返ったような印象がある。
それを切っ掛けに「ブルーレーベル」などは、若い女性の人気ブランドとなった。

今回のリリースをよく読むと、「ブルーレーベル」そのものは、三陽商会が引き継ぐようだ。
今の「ブルーレーベル」のファンは、「バーバリー」というブランドに魅力を感じているのか?と言う点が、今回のライセンス解消のポイントではないだろうか?

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