日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

NHKの予算承認で考える、問題の本質

2015-03-31 21:57:47 | 徒然

先週から、NHKの予算をめぐり野党の反対がニュースになっている。
中日新聞:NHK予算を承認、参院本会議 民主反対 
参院本会議前の衆院本会議の時にも、維新の党などが反対をしていたと記憶しているのだが、これまで「全会一致」が当たり前だったNHKの予算に対して、野党の反対が出るようになった、というコトがニュースになっているようだ。

野党が反対をする理由が、NHK会長である籾井さんの「暴言と行動」だ。
就任当時から、なかなか大胆な?発言をする人ではあったが、昨年暮れからはその発言と行動に磨きがかかり、「世間の思考を超える人物」だな~と思っている。
社会からの心無い批判をかわすために、経営者の能力としてある種の「鈍感力」が必要だと思ってはいるのだが、この方の「スルー力」は破壊的なモノがあると感じている。
その「スルー力」が一番発揮されているのは、国会で問題となったコトよりも、PCやスマホやワンセグ機能付きガラケーに対する「受信料の徴収」というコトだと思う。

拙ブログでも何度か取り上げているが、考えてみればPCやスマホ、ワンセグ機能付きガラケーで受信できる「動画サイト」の一部には、通信料とは別に「課金」されるものもある。
もちろんyoutubeやUstreamのような無料の動画サイトもあるが、ドコモのdビデオなどのように課金されるされるサイトもある。
NHKのオンデマンドも「課金」される。
そう考えると、NHKは何気なく「テレビの受信と同じように、受信料を払ってください」と言ってはいるが、その実「課金の二重払い」をするコトになるのではないだろうか?
今のネット上での動画サイトの事情も考えずに、「テレビと同じように、受信料を払ってください」というのは、どこかおかしいと思うのだ。

しかし、今回の予算でもそのようなコトは質問をされず、特異な思考の持ち主である、籾井さんの発言や行動にばかりフォーカスされてしまったように思う。
もしかしたら、NHKが籾井さんという、特異な思考と行動をする人を会長職に据えているのは、この特異な発言や行動に世間の目を集め、問題の本質から目をそらせるためではないだろうか?と、勘ぐりたくなる。
そこへ籾井さんの「世間の批判をものともせずに、スルーする力」が加わるのだ、ある意味今のNHKは「自分の意見を通す力」が一番あるかもしれない。
だからこそ、国会という場で問題の本質を論議してもらいたかった、と思っている。



 

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クラフトビールが、トレンドになるか?

2015-03-30 22:21:10 | トレンド

ずいぶん暖かくなり、近所の公園の桜が一気に満開となった。
今週末あたりが、お花見のピークかも知れない。

お花見シーズンとなれば、ビールのおいしい季節でもある。
3月下旬から、Yahooの広告スペースにキリンのクラフトビールが表示されるようになった。
キリン:Spring Valley Brewery 
回数が多いので、てっきり全国発売なのか?と思ったら、そうではないらしい。
Breweryというくらいなので、醸造所のあるところに隣接するような形態のお店で楽しめるようだ。
オンラインショップもあるようだが、予約販売ということになっている。

このキリンの「クラフトビール」の動きは、決してキリンだけのコトではないようで、昨日の朝日新聞のWEBサイトにも紹介されていたりしている。
朝日新聞:個性豊かな味に成長期待 クラフトビール、大手次々参入
 クラフトビールそのものが、少量生産が基本なので一般流通に乗せるコトそのものが難しいため、予約販売というコトになってしまうのだと思うのだが、まだまだ日本では馴染みがないビールなので、その味を知ってもらう、というコトがまず大切だろう。
その上で、クラフトビールファンを作っていくというコトになるのではないだろうか?
そう考えると、クラフトビールそのものの市場ができるまでには、ビール会社もそれなりの覚悟というか時間を考えなくてはならないかもしれない。

ところで、このクラフトビールの一角?ともいえるベルギービールを、日本酒の小西酒造が手がけている。
しかも、ヨーロッパの品評会で金賞を受賞している。
小西酒造:ブロンシュ・デ・ナミュール 受賞
ブランドサイトを見るとわかるのだが、小西酒造が国内に醸造所を持って作っているわけではなく、ベルギーにある醸造所と契約をしオリジナルのビールを造っているようだ。
日本酒とベルギービールという組み合わせは異質な気がするが、朝ドラの「マッサン」のように、「お酒を造る」という点では共通するものがあるのだろう。
それだけではなく、今回の大手が参入するコトを決めた背景には、ここ数年各地で行われている「ベルギービールを飲む」というイベントの効果なのかもしれない。

実は夏になると、名古屋でも開かれる「ベルギービールのイベント」のお誘いが来るコトがある。
残念ながら、あまりお酒を積極的に飲みたい!という気持ちが起きないため、お誘いは丁重にお断りさせていただくのだが、イベントに参加した(単にビールを飲みに出かけただけなのだが)友人たちは「ベルギービールのファンになった!」と、連絡してくることが多い。
それだけ、個性のあるビールが好まれるような時代になったのかな?という気がしていたのだった。

おそらくそのようなビール市場の変化に対応するために、大手が参入するのだと思う。
それだけではなく、ビール、発泡酒、第3のビールとさまざまな工夫を凝らし、市場の拡大を目指してきたビール業界だが、そのビールそのものの消費に変化が起きているのではないだろうか?
新成人の減少=お酒を飲む人の減少と考えれば、今までとは違うアプローチを考える必要がある。
ラガービールのような苦さを売りにするのではなく、クラフトビールのように果物をブレンドしたりした口当たりの良いビールを提供するコトで、これまで「ビールは苦手」という人にも飲んでもらう機会となることを期待しているのかもしれない。

いずれにしても、この「クラフトビール」の人気が一時のブームで終わるのか、それとも「クラフトビール」という市場を作り出していくのか?というのは、ビールだけではなくその場や食事にも気を使い、演出する必要があると思う。
 

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Googleが目指す先は、何?

2015-03-29 21:21:29 | ビジネス

日経新聞のWEBサイトをみていたら、J&JとGoogleが協力をして、医療分野に進出する、という内容の記事があった。
日経新聞: 米J&J、グーグルとタッグ 手術支援ロボ開発

ジョンソン&ジョンソンと言えば、真っ先に思い浮かべるのは「バンドエイド」か、頭痛薬の「タイレノール」くらいではないだろうか?
実は以前、偶然にもJ&Jの関連会社の中に、医療用検査機器を製造・販売をしている企業をあることを知った。
その企業こそ、今回Googleとタッグを組むことになった「エチコン社」だった。
私が知ることになったのは、「マンモトーム」と呼ばれる乳がんの「(細胞)組織診」のための機器だったのだが、J&Jがこのような医療機器の会社を傘下にしている、ということに驚いた。
確かに、「タイレノール」などをはじめとする医薬品の製造・販売をしているのだから、他の医療分野に参入していてもおかしくはないのだが、私の中では「絆創膏」と「CTやマンモトーム」のような、医療機器と結びつかなかったのだ。
その視点で考えれば、J&Jが手術支援ロボの開発、ということはなんとなく理解できる。

これから先外科の現場では、今までよりもより高度な技術を必要とする手術が、行われる可能性は高い。 
がんや脳卒中、心筋梗塞のような疾病だけではなく、事故などによる外科手術も含め、患者の命だけではなく患者の「生活の質=その人らしい生活や暮らしぶり」をするために、医療に求められる内容と質は年々高くなってきている。
その視点で考えれば、これまで人の手ではできなかったロボットによる手術というのは、将来性があるだろう。
パートナーとなるJ&Jは、その分野でも実績のある企業だ。
ただ、Googleの持っている資産とどれだけ合致するのか?というコトが、見えてこない。

記事中には、「医療関連技術に積極的に投資している」と書かれてはいるが、Googleのイメージは「Google MAP」や最近話題になりつつある「Google Car」と呼ばれる、自動運転システムのクルマだろう。
Google Carの開発で他の自動車メーカーよりも強みとなるのは、Google MAPと呼ばれる地図とGPSを組み合わせることだろう。
それに対して、手術用のロボットとなると、話は違う。
おそらく今現在、手術の現場で注目されている「手術ロボット・ダビンチ」のような、手術用ロボットのようなものだとは思う。
確かに「ダビンチ」を操作することによって、これまで手術が難しかった部位の手術が可能になったりしている。
単にそれだけ(「それだけ」でも、ものすごい医療の進歩なのだが)が目的であれば、現在のJ&Jの関連会社「エチコン社」独自で開発ができると思うし、開発ができなくても同じ医療機器メーカーとM&Aをしたほうが、はるかにリスクは少ないと思う。

上述した通り、ますます高度な医療技術は予防・検診・治療という部分で求められていくと思う。
そこに、どのようなカタチでGoogleが加わるのだろうか?
単に「投資」という部分だけであれば、Googleの持っている「見えざる資産」との関連がなく、Googleらしさが感じられない。
これから先、いったいGoogleは何をしていきたいのだろう?
そんな疑問を感じるのだ。

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ドイツ格安航空機事故で思うコト

2015-03-27 21:46:01 | 徒然

今週、ドイツのルフトハンザの格安航空会社の旅客機が、墜落した。
乗客、乗員すべての方が亡くなれらた、という状況のようだ。
当初は、機体に問題があるのでは、という話もあった。
この事故が起きる前に、同じ機種がトラブルを起こしていたからなのだが、それがその日のうちに「副操縦士による、意図的墜落事故」になったのには、びっくりした。
というのも、パイロットという職業は「人の命を預かる」仕事だからだ。
その意識があるからこそ、乗客は安心して乗ることができるのだと思う。

その「人の命を預かる」という意識とは全く逆の行動を、副操縦士という立場にある人が、まさかこのような行動を起こすはずがない!と思っていた方は多かったのではないだろうか?
ただこのニュースを聞いて、30年以上前に羽田沖で起きた日航機墜落事故を思い出された方もいらっしゃると思う。
かくいう私も、羽田沖の事故を思い出したのだった。
この羽田沖の事故では、キャプテンである操縦士が、墜落直後に服を着替え、一般の乗客に紛れて救助されていたことなど、驚くようなコトが次々と明らかにされた。
おそらく当時流行語大賞があれば「逆噴射」という言葉が、大賞を獲得したかもしれないほどの流行語にもなった。 
後で判明したことは、当時のキャプテンが精神疾患を患っていた、というコトだった。
そして今回の飛行機事故も副キャプテンは、精神疾患をわずれっていた過去がある、と一部のニュースが伝えている。

このようなコトを書くと「精神疾患や精神疾病患者に対する差別」といわれるかもしれないが、やはり職業によっては精神疾病の既往症を持っている方は、向かない職業もあるのでは?という気がしている。
精神疾患そのものは、完治が難しいといわれているだけではなく、治療そのものの期間がとても長い。
とすれば、精神的負担の少ない部署への移動などが、最初から検討される必要があったのでは?
そして、「ドイツの飛行機会社の話」と片付けずに、日本ではどうなのか?というコトを考える必要があると思う。
来週には、入社式が行われる。
新人だけではなく、今フロントランナーとして働いている人たちが精神的に追い詰められない職場環境とは?というコトを考えるきっかけとなれば・・・と、思っている。

事故で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。
 




 

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飲料水も、ヘルシー志向?

2015-03-26 21:28:56 | トレンド

仕事のコトもあり、いくつかの企業サイトをチェックしている。
特に食品関係の企業サイトを見ると、生活志向の変化を感じられることが多い。
食品関係のサイトで多く目にすることは、やはり「健康志向」という点だろう。
食品会社が、「健康補助食品」と通販で取り扱うことはすでに当たり前のコトになってきている。
当然、一般向けの商品であっても「健康」志向が強まっているように感じる。

そんな「健康」志向の中で、オヤ!?と思う新商品があった。
ただ、新商品としての紹介には「健康」という言葉はない。
あえて出していないのか?はたまたそのことに気づいていないのか?
サントリー:「南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」

JTが「桃の天然水」を発売したのは20年近く前のコトだと思う。
この時の衝撃?は、「桃」と謳っているいるのに「透明の飲料水」だったことだ。
しかも飲んでみると「桃(らしき)」の味がする。
長い間、この後に続くような商品は登場してこなかったのだが、ここ数年は透明の「果汁入りミネラルウォーター」が登場するようになってきた。
その延長線として、登場したのがこの「南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」というコトになるのだが、注目したいのは「ヨーグルト風味」を出すために使われている「乳清(ホエイ)」だ。
「乳清」といっても、言葉としての馴染みは少ないかもしれないが、市販されているヨーグルトの「水」のコトだ。
そして以前は捨てられていた「乳清」が、最近ではヨーグルト以上に健康成分というか、さまざまな病気予防につながる栄養成分が含まれている、と話題になっている。

その「乳清」を使っている、というコトを考えると、単純にこれまでのような「果汁風味のミネラルウォーター」という位置づけではないようにも思えるのだ。
実際発売元のサントリーのサイトを見ても、そのような記述は一切ないのだが、これまでも「特茶・伊右衛門」などを発売してきたコトを考えると、「ミネラルウォーター」の健康飲料化の手始めになるかもしれない。

もう一つは、料理素材としての「ミネラルウォーター」という、新しい位置づけだ。
お料理のお好きな方はご存じだと思うのだが、この「乳清」を使ったさまざまなレシピが「クックパッド」などのお料理サイトで紹介されている。
含まれている「乳清」の量が少ないので、今すぐ料理に使うということは難しいかもしれないが、「乳清」独特のにおいなどが苦手な方にとっては、使いやすいのではないだろうか?
ミネラルウォーター市場そのものは、他の飲料水市場に比べ伸びがあるとはいうものの、今後も継続して伸びていくのかはわからない。
とすれば「飲むだけ」ではなく、「料理などにも使える」という視点が加われば、市場は大きくなる可能性が出てくる。
そこまでサントリーが考えているのかは不明だが、この新商品のヒット如何でミネラルウォーターの使い方に変化が出てくるかもしれない。
そう考えると、ちょっと注目しておきたい商品だ。



 

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地域の活性化に必要なことは、なんだろう?

2015-03-24 17:11:14 | アラカルト

お彼岸で実家に帰省した帰り。
いつものように高速バスを利用したのだが、その車窓から「123年、ありがとう」という横断幕を見かけた。
どうやら、小学校が廃校するために、掲げられた横断幕だったようだ。 
掲げられていた校舎が、建て替えられてから20年ほどなのだろうか?比較的新しいコンクリート製だった。
比較的新しい校舎だからこそ、「123年」という文字がどことなくさみしげに感じた。

考えてみれば、この廃校になる小学校だけではなく、この時期は全国各地で同様の「廃校式」が行われていると思う。
ご存じのように少子化傾向が続けば、生徒数そのものが少なくなり廃校する小学校や中学校が増えてもおかしくはない。
問題となるのは、廃校した校舎の利用だろう。
私が帰省していた頃、盛んにテレビで「地方自治体における、老朽化した公共施設の問題」が取り上げられていた。
高度成長期からバブルの頃にかけ、全国各地ではさまざまな公共施設が建てられた。
その頃建てられた施設が老朽化し、自治体の財政が厳しくなってきたこともあり、施設の維持管理費の問題がクローズアップされてきたのだ。
維持管理という部分だけでは収まらず、取り壊しということも検討する自治体も多いという。
しかし、その取り壊す費用の捻出すら問題となっているらしい。

このような問題が起きると感じることなのだが、自治体そのものを維持するために事業を行う、ということはダメなのだろうか?ということだ。
例えば「非営利団体」であるNPOであっても、団体維持のためにはそれなりの収益を上げる必要がある。
それと同じように、自治体自らが維持のための事業ということも、考える必要がある時代になってきているのではないだろうか?
特に、田舎に行くと上述したような廃校になった小学校などが、そのままの状態で朽ち果てていくのを待っている、ということがある。
このような「朽ち果てるのを待つ」ということは、実は周囲の生活環境にとってマイナス面が多い。
よく言われることだが、「空き家があると不審火などが増える」ということと同じだ。 

とすれば、自治体自ら積極的に活用をする、ということを考える必要があるのではないだろうか?
高齢者が多い地域となれば、地域包括支援センターのような施設の出張所に作り替え、地域の高齢者の病気などの予防センターのような施設にするなど、小学校をはじめ公共施設の多くは比較的ロケーションの良い場所に作られているメリットを考えた、これから必要となるモノ・コトを自治体が中心となって、医療や福祉関係と一緒に作っていくとか、インターネットなどのITインフラを整備し、都市部以外でも十分仕事ができるような産業を誘致するなど、施設を維持するとか取り壊す以外の使い方を考え、そのための維持管理を事業として賄う、ということが必要な時代になってきているように思う。

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遠距離看護

2015-03-23 21:38:39 | 老親介護

このお彼岸、実家へ帰省していた。
例年は、母の墓参りが2月にあるためお彼岸には帰省することはしないのだが、今回は父が心筋梗塞で入院をしたため、母の墓参りはキャンセル。
その代りの墓参りと退院後の父の様子見のために、帰省してきた。

父が心筋梗塞で緊急入院することになった時にも感じたことなのだが、高齢者家族を遠距離で看護するということは、それなりの準備と覚悟が必要だということだ。
経済的な面も大きいのだが、その地域の医療体制とサポートネットワークを作っておく、ということが重要だと感じている。

父の場合、以前から「かかりつけ医」を持っていたために、急性期病院(=高度な治療を中心に行う病院)に入院直後から、「かかりつけ医」に父が入院をし、どのような治療が行われたのか?退院後の対応などについての情報を共有するために、書類などを持参し、何度か説明に行った。
その結果、急性期病院である入院先の担当主治医から、相当詳しい内容の治療に関する書類を「かかりつけ医」に渡すことができた。
ここまでが、退院までに家族として行ったことで、退院後父に対して薬などの処方や簡単な検査を含めた診察については「かかりつけ医」が行っている。
父としては、気心の知れた「かかりつけ医」に見てもらう、ということが一番の安心材料となっているようで、入院時にはなかなか言えなかった体調の不安や生活指導などについても、積極的に質問ができているようだった。

そして何より、遠距離看護をしなくてはならない私が心強く感じたことは、「ご近所ネットワーク」だった。
田舎ということもあり、ご近所づきあいが都市部に比べて濃い。
プライバシーということを都市部では盛んに言われるが、その「プライバシー」という点でも、意外に踏み込むようなご近所づきあいではないようなのだ。
これはおそらく、ご近所そのものが同世代が多いということにも関係しているのかもしれない。 
「お茶飲み友達」はたくさんいて、互いに行き来をしあったり昔ながらの「おかずのやり取り」などはあるものの、夕方になれば「それじゃぁ、元気でまた明日」と、帰って行かれる。
話にしても、自分たちの若いころの話や町内会の話で、いわゆる噂話のようなものはない。
もしかしたら、これが「年寄の付き合い」というものかもしれない、と思えるほど「付き合いの距離感」が程よいことに驚く部分がある。

この「ご近所ネットワーク」と「かかりつけ医と急性期病院」というサポートが機能していることで、独居老人である父も父らしさを維持しながら生活ができている、という確認ができただけでも良かったと思っている。
しかし、父のようなケースは全国的にはどうなのだろう?
大学病院や大きな総合病院に行きたがる方は多い。
しかし、今の医療制度では大学病院や大きな総合病院は「急性期病院」として位置づけされ、基本的な治療が終われば退院を勧められる。
以前のように「体力が回復してから」などと、悠長なことは言ってはいられない。
その後の受け皿となるような病院を、日頃から持つことが重要なのだが、そのような情報は少なく「回復期療養難民」のような患者さんが少なくないのではないだろうか?
それが遠距離看護であれば、なおのこと対応が難しい。
我が家の場合は、偶然にもそのような体制がスムーズに作ることができた。
それはもしかしたら、地方だったからできたことかもしれない。

介護世代(=親の介護をする世代)にとって、親のこと以上に今の医療情報を知る必要がある、と感じたお彼岸帰省だった。
 

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民放のCM付ネット放送は、これまでのテレビ放送を変えるかもしれない。

2015-03-19 20:46:52 | ビジネス

日経新聞のWEBサイトを見ていたら、民放がCM付でネット放送を開始する、という内容の記事が掲載されていた。
日経:民放大手5社、番組無料ネット配信 CM付きで10月から試行 

テレビ番組のネット放送を巡っては、NHKがまずPCやスマートフォンなどに対しても、受信料を課す対象とする、という趣旨の発表をしている。
この発表の前後に、我が家にもNHKの徴収担当者?と思しき方が来られ、いろいろ聞かれた。
「テレビは無い」というと、「スマートフォンはありませんか?」と聞かれ、「ワンセグが受信できないガラケーです」と答えても、信用されず、実際のガラケーを見せてやっと納得してもらった。
正直、ここまでチェックをしてまでも受信料を徴収したいのか?!と、驚いた。

しかし、今現在でもNHKはネット配信をしており、有料で見られることになっている。
この有料部分を据え置いて、新たにPCやスマートフォン(やタブレット)などで視聴することができる、ネット配信にまで受信料を取る、というのは、受信料+配信料の二重取りではないだろうか。
もう一つ考える必要があるのでは?と思うのは、ネット上で見られる動画は数多くあり、テレビのように「NHKと民放しかない」という状況ではない。
NHKが根拠としている?「放送法」そのものは、テレビ放送が始まった当初に作られた法律で、今の時代にあっている内容とは言い難い。
それでも「受信料」にこだわり続けるのは、「受信料」がNHKの収入源だ!と言いたいからだろう。
本当は、NHKエンタープライズなどの名前で、様々な関連商品を販売し、かつて放送された番組のDVD化などでも収益を上げているはずなのだが、このような指摘がされても「みなさまのNHKは受信料で成り立っている」とい姿勢は崩さない。

そこへ対抗するかのように、民放5社がCM付きでネット配信をするという。
今やCMそのものはテレビで流すだけではなく、むしろネットを意識した作り方になっている。
テレビCMは、ネットでのCMに誘導することが目的となりつつあるのかもしれない。
そう考えると、今回の民放5社のCM付きネット配信というのは、広告収入増などを考えた策かもしれない。
クリスマスシーズンに流される海外有名ファッションブランドのネットCMのように、これまで対象とならなかった企業も対象となる可能性があるからだ。

それだけではなく、FMではスマートフォンで全国のFM局の放送が聴ける、というサービスがすでに始まっているという点にも注目すべきだと思う。
おそらく、テレビでも同様のサービスは始まるだろう。
地方でしか見られなかった番組が、ネットを通して全国で見られるようになると、NHKのような「全国均一放送」が中心の放送は、魅力的ではなくなってしまう可能性がある。
それは、民放5社についても同じで「ネット配信を始める」ということは、ローカル局がローカル企業のCMを積極的に流すという、これまでとは違う「モノ・コト」の流れが生まれてくるかもしれない。

テレビのネット配信は、今までとは違う発想で「放送」というモノを考える必要があるのではないだろうか。

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低価格は大きな魅力だが、それだけでは生活者を捕まえることはできない

2015-03-17 20:42:14 | マーケティング

Yahooのトピックスに、「アップル」から「サムソン」どのような理由なら、乗り換えるのか?という米国のリサーチ会社のレポートが、掲載されている。
Yhaoo サーチナ: 「アップル」から「サムソン」どういう理由だったら「スマホ乗り換え」する?・・・米国の携帯買い取り会社が調査=米メディア

このレポートを読むと「乗り換え理由」そのものが、「なんとなく」というユーザーが比較的多いことに気が付く。
おそらく、商品を購入するときこの「なんとなく」とか「その時の気分」という、はっきりとした理由がない購買動機が一番多いような気がする。
実際、自分が買い物をするとき「何を考え、どのような基準で購入するのか?」と改めて聞かれると、「???」と思うことが多いのではないだろうか?
むしろ「購入目的」をしっかり持って、その目的だけのために商品を購入する、というケースは、よほど「計画性を持った人」くらいしかいないのではないだろうか?
だからこそ、製品のイメージづくりやブランド戦略ということが重要である、ということになると思う。

そのような「雰囲気」で購入する人が多い反面、「価格」で商品購入を決める人がほぼ同じくらいいる、という点にも注目する必要がある。
今回の調査で明らかになったのは、サムソンのGalaxyの性能やデザインではなく、「低価格」あるいは「無償提供」であれば、乗り換えるというiPhoneユーザーが多いということだろう。
iPhoneよりもGalaxyが魅力的である、という理由を挙げるとすれば「価格」だけということになってしまう。
この「価格だけ」という点に絞られると、日本のメーカーがスマートフォン市場から追いやられたように、新興国の安価なスマホに対して市場を奪いとられてしまう、ということを表している。
事実、すでにそのような傾向は表れており、ご存じの方も多いと思うのだが、このシャオミは安価なスマートフォンで、サムソンの牙城を切り崩している企業として、注目をされている。
 
「どのようなことがあっても、iPhoneからGalaxyに乗り換えない」という、固定的なアップルユーザーが16%いるというのは、アップル側としては、心強いデータだと思う。
なぜなら、他の「乗り換え理由」で挙げたことなどは、iPhoneだけではなくGalaxyにも共通する改善点だからだ。
このようなリサーチ結果を見る限りでは、サムソンの魅力の中心は「価格であった」ということになってしまう。

これはサムソンとアップルの比較だけではなく、さまざまな商品やサービスに当てはまることだと思う。 

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リーダーシップと傲慢、組織のトップはその違いを認識すべき

2015-03-16 19:37:00 | ビジネス

朝日新聞の朝刊に、なるほど!と思う記事が掲載されていた。
朝日デジタル:傲慢トップは経営リスク (デジタル版では、記事内容が一部しか読めないのが残念だ)。

記事を読むと、納得できる部分がかなりあった。
そして気になったことの一つが「リーダーシップと傲慢さ」の違いを認識していない人に、このような「傲慢トップ」に陥りやすいのではないだろうか?という点だった。

バブルが崩壊してから、日本では企業経営という部分だけではなく、政治の世界でも「リーダーシップ」ということが盛んに言われるようになった。 
「強いリーダーシップで、組織をけん引する」という言葉に象徴されるように、どこか「強いリーダーシップ」が取れる人材こそ、バブル崩壊後の閉塞感漂う社会を打開できる人物である、ということが当たり前のようになってきた。
ビジネスの分野についていうなら、経営危機に陥った企業の場合、経営の立て直しを託された方は大体記者会見などで「強いリーダーシップを発揮し、社員をけん引し立て直したい」という趣旨の内容を話すことが多い。
確かに「強いリーダーシップ」を発揮する、ということは、閉塞的な状況を打破するためには、効果的だと思う。
実際、多くの企業がV字回復するきっかけとなったのは、ドラスティックな改革を推し進めることができた、経営トップが就任したというケースは数多くある。
問題なのは「強いリーダーシップ」が、いつの間にか「傲慢なトップ」になってしまうことだろう。

記事の中でも指摘をしているのだが、最初から「傲慢なトップ」などはほとんどいない。
強いてあげるなら、「ナッツリターン嬢」くらいだろう。
その視点で考えるなら、「世襲が続くと三代目で潰れる」というのは、あながち間違ってはいないのかもしれない。
ただ多くの場合、トップの座に長い間いることで、いつの間にか「傲慢なトップ」に成り下がってしまうのだ。
それは、組織を作っていく過程でもその要素がある。
よく言われる「イエスマンの側近たち」の存在だ。
「傲慢なトップ」にとって、「自分の意見に反論しない側近たち」は、使いやすい。
それは言い換えれば、自分の意思通りに動く人材が側にいることで、現実が見えなくなってしまうことにつながる。
この「現実が見えない」ことが、経営を傾かせる要因になることは、改めて説明するまでもないだろう。
自分の意に反する人材というのは、「反対勢力」ではなく、偏った振り子の動きを元に戻す役割なのだ。
それは企業経営だけではなく、政治の世界でも同じだろう。
実際、記事の中では「傲慢なトップ」の一人として、ヒットラーを挙げている。

社会に閉塞感が漂うと、「強いリーダーシップ」を求める声が大きくなる。
しかし「強いリーダーシップ」が、「傲慢なトップ」になる要素を含んでいる、ということも理解する必要があるだろう。
企業であれば「倒産(あるいは「解散」)」によって、社会から消えてしまう。
それが政治であれば・・・いろいろなことを考えさせられる記事であった。
 




 

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