虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

世界文学全集

2008-12-14 | 読書
河出のグリーン版の世界文学全集27冊が500円で手に入った。オークションだ。送料のが高くついた。本屋を開くなら世界文学全集くらい置いておきたいと思っているからだ。世界文学全集には夢が、ロマンがあるではないか。しかし、今、新刊屋さんに寄っても世界文学全集は見ることができない。(河出が出している個人編集の新世界文学全集はあるが、これは20世紀以降のもので、スタンダードなものや古典はない)。

40年前はこうではなかった。河出のグリーン版に始まり、同じく河出の豪華版世界文学全集、カラー版世界文学全集、講談社も中央公論社も集英社も筑摩書房も新潮社もそれぞれが世界文学全集を出していた。本屋さんで、わたしたちは外国の作家の名前を知り、たまたま手に取った作品で生涯を変えるほどの影響を受けることになる。わたしは世界文学全集の中の数冊を読んだきりだけど、その1冊が与えてくれる楽しみと影響は今、書店に並ぶ本の100倍はあるだろう。どの1冊でも、大いにとくするはずなのだ。なのに、書店にはない。だから、わたしが手に入れることにした。読みたいと思う若者もきっと出てくるはずだ。

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