虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

秘密保護法案、国会中継なし 

2013-11-15 | 新聞・テレビから
「秘密保護法案 野党が修正案 与党譲らず」が、1面トップ。
まるで与野党が秘密保護法案をめぐって戦っているようではないか。民主、維新、「みんな」は、基本的には秘密保護法案に同意する立場だろう。ただ、自民党には簡単に同意できない、と外面を装っているだけにしか思えない。ポーズだ。

民主、維新、みんなは、これまでNSC、生活保護法案など、自民党が出すさまざまな法案に国会で賛成して法を成立させてきた。自民党とどこがちがうのか。しかし、民主、維新、みんなをメディアは野党と呼ぶ。メディアだけが野党と呼ぶ。

さて、今日で、国会が始まって1ヶ月がたった。10月15日に始まって、NHKは最初の2週間、8回は、国会中継をした。始まった当初は、衆参の代表質問とかで、平凡な質問、しかも、自民党、公明党、民主党などが長時間を占める退屈な放送。中身の審議に入った10月24日からは、中継はなし。ただ、SNC(国家安全保障会議)の成立が決まった11月6日だけは中継した。その後、今日まで、中継なし。1ヶ月で9回だけである。秘密保護法案は、来週に成立する見通しだというが、その成立する日だけ中継するのだろうか。

これまで秘密保護法案の審議はまったく中継していない。どんな審議をしたのか、新聞を見るしかないが、不思議なことに、担当大臣の森雅子の発言だけがいやにていねりに引用されている。生活や共産、社民など、反対する政党の言っていることが伝わってこない。

朝日はまだいい。一応、連日、記事を書いてはいる。サンケイや読売、日経などはどうなのだろう。

若い人は、新聞をとっていない人も多い(息子もそうだが)。かれらの情報源はテレビ。テレビの番組欄には、今日など、秘密保護法案の文字はまったくない。いや、ニュース番組自体がない。あっても、報道しない。報道ステーションは少し報道しているが、NHKのニュースウオッチ9時などは黙殺している。ちょっとひどくないか?

秘密保護法案の目的は、まずは、原発の情報隠し、日米同盟、軍需産業の情報隠し、そして、市民運動なども含めた市民活動への制限だろう。


秘密保護法案が成立する日は、ジャーナリズム、いや、メディアの死になると思うのだが。