虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

 田原坂と心霊

2011-09-04 | 日記
もう9月だ。日も短くなってきた。
夏の思い出を語る間もなく、秋になりそう。
年取ると、ほんとに時が流れるのは早い。

夏の熊本旅行、最後に田原坂に寄った。
田原坂のあと、車のナビが狂ってしまったことは以前、書いたけど、こういうこと(お墓を訪ねたあと車のナビが狂う)はよくあるのだ。

帰って田原坂を調べると、熊本では有数の「心霊スポット」とあった。やっぱり(笑)。

といって、心霊を信じているのではない。
子供の頃から、臆病で、そのくせ、不思議なことが大好きなのだが、幽霊とかは信じていない。

江戸時代の大坂の学者、山片蟠桃だったか、幽霊が着物を着て出ることについて、なんで着物を着てるのだ?着物にも霊があるのか?と、その不合理を指摘していたが、そんな科学的な根拠からではなくて、先の「戦争」への思いからだ。

あの田原坂でも多くの人々が戦死したが、なによりも、恨みを残して死んだのは、太平洋戦争だろう。もし、霊があるものなら、霊力というものがあるなら、戦死した人々は、その思いを表出すべきだろう。300万を越える人々の霊力が結集したら、それはすごいエネルギーになるはずだ。なぜ、訴えないのだ?幽霊があるなら、幽霊諸君、戦争の反省と総括をやってほしい。

霊があるかどうかは知らないが、ただ、現実生活、現実の人間に及ぼす力は残念ながらゼロだ。少なくとも、ナビを狂わせたり、人をこわがらせるような霊話など、とるにたらない。
(ついでだが、ナビが狂ったのは、ナビの調子が悪かったからで、田原坂(お墓)と勝手に関連づけたのは自分)。

亡くなった人にたよってはいけない。過去の死んだ人の思いを受け取って、現実の自分が、現実と対応しなくてはいけないのだな。うーん、いいこと言う(自画自賛)。失礼しました-(笑)