虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

今晩のテレビ番組

2010-12-05 | 映画・テレビ
午後9時から「NHKスペシャル安保50年」がある。
昨日、第一回を放送していたが、なかなか良い番組だった。
NHK,つまらない番組も作るが、スタッフの中にはまだ良心的なジャーナリストがいるのだ。安保50年とか、日米同盟を見直す、日本の安全保障を見直す、という企画は本来なら、新聞社が企画し、特集し、連載すべきものだが、朝日などは、ひたすらアメリカにゴマをするばかり。とっくに、ジャーナリズム精神(野党精神)は死んでいるもんな。

個人的な見解だが、どうも日本のインテリは力に弱い。文弱の徒。いつも、強いもの、勢力のあるものにすり寄る。インテリであるよりも、エリートたろうとするからだろうか。

子供のとき、態度がでかくて、いつもいばっている男とケンカして相手を負かしたところ、翌日から、態度が急変、○○ちゃーん、とまるで芸者のようにすりよってきたので、驚いたことがある。手のひらをかえす。豹変。まるで、マンガの世界だ。しかし、これは、マンガの世界でも、子供の世界のことでもないのだろう。

戦争中、さんざん天皇主義教育、軍国教育をした人、それも熱心だった人ほど、戦後は豹変して、真っ先に民主主義者、民主教育者になった、という無惨な話はよく聞く。残念ながら、日本の歴史にこういう例は無数にあるのだろう。

強い者、勢力のある仲間に近づき、弱者や少数者を指弾する立場に立つ。そうすることで、自分の安全をはかる。エリートのパターンなのかもしれぬ。

NHKスペシャルのあとは、NHK教育のETV特集「トルストイの家出」もある。これも見たい。トルストイこそ、力に屈しなかった本来のインテリ。文強の徒だ。今年の11月で没後100年だが、どこもトルストイ没後100年特集なんかしていない。今こそ、トルストイを読み直す時なのだが、その全集は入手困難な現状なのだ。
以上、今晩の番組の案内。ただし、小生は、いつものごとく、夜半になると酔っ払って寝てしまい見られないかもしれないが。

画像は九品寺の千体石仏。本文とはなんの関係もありません。