虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

古本めぐり

2008-10-05 | 日記
昨日から天神さんの古本祭りが開かれているので、久しぶりに覗きにいこうと思っていたが、雨なのでやめにした。往復2時間、探索を含めると3時間はかかるし、金もかかるし、出不精になっている。100円コーナーの本は見たかったのだが。

かわりに、古本のネット探索をしてみた。
ドイッチャーのトロツキー伝3部作が今、オークションで2000円で出ていた。「日本の古本屋」ネットでは3冊が1500円で売っている店もあった。わたしは、持っているが(貴重本として大切にしている)、持っていない人はおすすめだ。

長い伝記だが、学生のとき、熱中して読み、トロツキーファンになったほどだ。食べる金を得るために古本屋に手渡してしまったが、何十年か後、また、手に入れた。難しい理屈を抜きにして、おもしろい。すばらしい読書体験をさせてもらった本は手離したくない。

小林秀雄全集も、オークションで3000円で出ていた。学生のとき、この中の「ドストエフスキーの作品」という巻を持っていて、友人にこれをやるから金をくれと、交換した思い出がある。司馬遼太郎は小林秀雄に私淑していた形跡があるのだが、司馬は小林秀雄については一切沈黙している。

オークションは古本屋より安く手に入ることもあれば、古本屋の方が安いのもある。

新刊では「出星前夜」という島原の乱を描いた小説が出たそうで、読んでみたいけど、新刊はとても手が出ない。

画像は延暦寺根本中堂。