久しぶりに新刊屋さんに入ったら、海音寺潮五郎の「列藩騒動録」の文庫がまた再刊されていた。これはいい本だ。持っているから買わなかったけど、海音寺潮五郎の本が再刊されるのはうれしい。
「海音寺潮五郎短編総集」という文庫(全8冊、絶版)を捨てずにちゃんと持っているのが自分だけの自慢だ。
はじめは海音寺潮五郎は好きではなかった。
歴史小説というのは、司馬遼太郎ではじめて読んだ(吉川英治は別にして)。
で、海音寺潮五郎の「天と地と」を読み始めたが、とても読み通せなかった(これは今でもまだ読めていないけど)。
司馬とぜんぜんちがう。
司馬は、説明が巧みだ。主人公を一筆のもとに印象的に描く。歴史を知らなくても物語に入れる。斬新。天才。それに比べると、海音寺は、オーソドックスというか、奇をてらうところがない。まったく才気走っていない。
でも、「平将門」や「西郷隆盛」を読んで好きになった。
海音寺は、トルストイのファンだそうだ。戦争と平和は10回以上読んだとか。
トルストイの「戦争と平和」や「アンナカレーニナ」の構成表を自分で作ったりしたこともあるそうだ。たしかに、トルストイを手本にして小説(史伝は別)を書こうとしたところを感じる。
画像は千姫の銅像から見た姫路城
「海音寺潮五郎短編総集」という文庫(全8冊、絶版)を捨てずにちゃんと持っているのが自分だけの自慢だ。
はじめは海音寺潮五郎は好きではなかった。
歴史小説というのは、司馬遼太郎ではじめて読んだ(吉川英治は別にして)。
で、海音寺潮五郎の「天と地と」を読み始めたが、とても読み通せなかった(これは今でもまだ読めていないけど)。
司馬とぜんぜんちがう。
司馬は、説明が巧みだ。主人公を一筆のもとに印象的に描く。歴史を知らなくても物語に入れる。斬新。天才。それに比べると、海音寺は、オーソドックスというか、奇をてらうところがない。まったく才気走っていない。
でも、「平将門」や「西郷隆盛」を読んで好きになった。
海音寺は、トルストイのファンだそうだ。戦争と平和は10回以上読んだとか。
トルストイの「戦争と平和」や「アンナカレーニナ」の構成表を自分で作ったりしたこともあるそうだ。たしかに、トルストイを手本にして小説(史伝は別)を書こうとしたところを感じる。
画像は千姫の銅像から見た姫路城