虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

映画「ドクトルジバゴ」

2006-10-07 | 映画・テレビ
BSの「ドクトルジバゴ」がけっこうおもしろかったので、デビッド・リーン監督の映画「ドクトルジバゴ」のビデオを見た(昔、BSでやっていたのを録画していた。録画したものは、見てない。3時間以上もあるのだから)。

内容は、テレビとほぼ同じだった。しかし、この映画は何もおぼえていなかった。映画館で見たことはたしかなので、ということは、たぶん、映画館では眠っていたのにちがいない。昔は、ロシア革命にも、大人の恋愛物語にも何の関心もなかったので、ねてしまったのかもしれない。子供にはおもしろくない映画だ。大人の映画。

映画は前作「アラビアのロレンス」のスタッフで作られている。ロレンスの友人のアラブの王子役だったオマーシャリフがジバゴ。アラブの王様役だったアレックス・ギネスがジバゴの兄。名曲である「ラーラのテーマ」を作ったのも、名曲「アラビアのロレンス」を作ったモーリス・ジャール。あれはバラライカというロシア楽器で演奏しているそうだ。

はじめて映画「ドクトルジバゴ」をじっくり見たことになる。やはり、映画のがよくできているかな(ジバゴ役のオマーシャリフに魅力がないのがちょっと残念だが)。ジバゴとラーラの娘に「バラライカ」はひけるかと聞くラストもなかなかいい。でも、BSのイギリステレビのジバゴもいかにも現代のテレビドラマでわかりやすく、ジバゴもラーラも若者らしく捨てがたい。どっちもいい、ということにしよう(^^)。

ラーラの恋人で街頭デモをよびかけていた純粋な青年が冷酷な赤軍の指揮官になるパーシャとか、ラーラを誘惑し、帝政時代も革命政権時代も権力を握る男(名前忘れた、役者はロッド・スタイガー)とか、興味深い人物像が出てくる。原作を読んでみたくなった。

映画では、トロツキーの肖像写真も出ていた(テレビでは、レーニンのみだった)。

これは、ロシア本国でもう1度映画化に取り組んでほしい作品だ。

画像はまた伊根の舟屋。母親孝行で、伊根に連れて行った。遊覧船の客は10人。すいています。