らんかみち

童話から老話まで

中国人たちの命をどう守って良いのやら

2012年09月18日 | 暮らしの落とし穴
 防災訓練を多くやると「慣れ」が生じて危機感が低下するのではないか、といった心配があるにせよ、どんな災害でも全てが想定内ということはないのだから、訓練のやり過ぎってことはないのだろう。
 いやそれどころか、地中海的気候風土で暮らしやすい当地は危機感そのものが希薄なんだと思う。静岡県なんかのように、どこに行っても地震対策が施されているような土地柄じゃないからこそ防災訓練が必要なのではないか。そんなわけで本日は災害図上訓練を行った。

 地震などの災害はいつ何時襲ってくるか知れないのだから早くやるべきだったとは思う。しかし真夏に集まってもらうのは気が引けてしまって、ついつい先延ばししてしまった。でも実際にやってみたら80分程度で終了。どうやら防災訓練のサワリの部分だったようだ。
 防災訓練のサビの部分をいつやるのかは、まだ決まっていない。それくらいゆっくりな地中海気質なわけだけど、ちょと残念だったのは村に住んでいる中国人たちが出席してくれなかったこと。案内はしたんだけどね。

 尖閣諸島の領有権問題で日中は一触即発の状況だけど、村を預かる酋長の立場としては、交流のない中国人といえども村人には違いない。大げさな言い方だけど、ぼくには彼らの命を守るために努力する義務があると思っている。
 彼らがどう思っているか知らないが、領土問題とこれは全く別のものであり、「中国人は出て行け」という話とは切り離して考えなくてはいけない。日本人が襲われているのを放置するような彼の国と同じレベルじゃないんだ、こんな田舎でもね。