らんかみち

童話から老話まで

本日はピザサミット

2012年09月13日 | 酒、食
 3島4グループが集まって、グリーンツーリズム主催のピッツァサミットが挙行された。それぞれの地域で営業しているピザ屋さん、とまではいえないけど、お客さんにピザを提供しているプロ2グループと、我々のように試験的に販売しているセミプロ2グループが集結。そこに専門店の講師をお呼びし、地域特産のピザ作りと更なる高みを目指して技術指導を受けた。

 まず始めにそれぞれのグループ自慢のピザを焼いて(もちろん石窯で)互いに試食。下はナポリ風に地元の食材をトッピングした、ジャガイモピザ。味は美味しいんだけど、地元らしさに欠けるかな。 



 あっと驚くイノシシピザは、まだトッピングの途中。味もさることながら、肉の下処理などに工夫の余地あり。しかしこれは最も可能性を秘めた一品で、ジビエと相まって地元のアピールにつながりそう。



 これはピザというよりスイーツなのかもしれないけど、ピザ生地の上に生のイチジクをトッピングしたもの。女性に圧倒的人気を誇っていた。



 もう一つのグループは常時ピザを焼いているので安定した味なのだが、目指すところが違うかも。本日の講師は、世界選手権にも出場したナポリ本格派であるらしい。曰く、「ナポリピッツァというのは生地を食べるものなのです」と。
 ほほぅ、中国の水餃子は皮を食べるために具を詰めるというけど、それと同じ考え方なのだろう。トッピングを食べさせる方が日本では主流みたいだけど。
 最後は講師による島特産のひじきをトッピングしたナポリ生地のピッツァ」だけど、ひじきってのは何に使っても御利益は少ないよねぇ。



 我々の作っているのはアメリカ風の「ピザ」であって、生地の味にこだわるピッツァではないらしい。ピッツァのこだわりは、日本ならうどんに使う粉にこだわるようなものだろうか。でも手打ちそばの良さですらなかなか伝わらないのに、ピッツァ生地の味が皆さんにわかるのだろうか。ぼくはまだ良く分かっていない。だってイタリアの粉を使ったことがないから。

 本日の講座はとてもためになったけど、我々がナポリ風のシンプルなピッツァであるマリナーラやマルゲリータを目指すことはないかもしれない。寿司の上に珍妙な種を載せる外国人を叱り飛ばすことができないように、ピザの上にタコ焼きが転がっていてもイタリア人に叱られることはないだろうから。