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らんかみち

童話から老話まで

世界に発信できるドラマ

2009年03月01日 | エンタメ
ペースメーカー安全性にドラマで誤解招く表現…NHK陳謝(読売新聞) - goo ニュース

 このドラマは『名探偵コナン』の設定と重なるところがあるだけでなく、本格的推理が売りのコナンには遠くおよばないライトな推理と、あっけない解決を主眼にした、ほのかなラブが売りのドラマです。
 この回はぼくも観たんですが、こんなずさんなのでいいの? といぶかったほど安直な設定でした。静電気ごときでペースメーカーがイカレるかどうか、ちゃんと検証しろとはいわないまでも、ネットで検索したら分かることじゃないでしょうか。それとも、視聴者を甘く見た?
 
 昔のドラマみたいに、狭心症で倒れた患者に舌下錠を服用させた後、水をゴックンさせて、嘘だろうが! と文句を言いたくなるシーンはさすがに無くなったようです。でもやりたくなるんですよね、ドラマの流れで。たとえば映画『ダイハード2』のクライマックスで、飛び立つジェット機から漏れ続ける燃料にヒーローがライターで火をつけると、雪上で引火した炎が伝わって飛行機が爆発する。
 ありえないことと断言したくても、だれも検証できないことなので、この場合はOKなんでしょう。
 
 ドラマ『Q.E.D』は、それでも面白いドラマです。なんといってもキャラが立っている。演技はうまくないかしれないけど、出演者のルックスがそれを補って余りあるし、全編を支配するユーモアスピリッツが心温まります。アニメの『ウサビッチ』もそうですが『おくりびと』と同じく、世界に発信できるドラマだと思いますよ、ええ。
ウサビッチ1~5

だんだんは、もうだんだんだ

2009年02月28日 | エンタメ
NHKの朝ドラ『だんだん』の視聴率は前作の不評だった『瞳』の反動で視聴率はそう悪くないのだとか。一方でワースト3の視聴率だった『ちりとてちん』のDVD販売は、あの『おしん』の倍ほども売れて過去最高なのだとか。

『だんだん』は今ひとつ乗りの悪い出来なので次回の『つばさ』に期待したいところですが、荒筋を読んだ限りでは良いんじゃないでしょうか。
 でもタイトルがな~。『瞳』もタイトルとしてはいまいちだったし、ヒロインが里親というより里芋の香りを放っていたけど『つばさ』役の多部未華子さんは20歳。ちゃんと演技できるのか心配ですが、最近の子役は達者な子が多いから大丈夫でしょう。そこはかとなく楽しみにしてます。

納棺される気持ちで読みたい

2009年02月23日 | エンタメ
日本映画史に新たな金字塔、普遍的題材に評価…アカデミー賞(読売新聞) - goo ニュース

 めったに映画を観ないというか、一人では映画館に入ることのできないぼくですので、当然ながらこの映画もテレビで放映されるまで観ることはないでしょう。だから日本映画史の金字塔とまでいわれる、アカデミー賞:外国語映画部門に輝いたことがどれほどすごいのかさっぱり分かりません。
 
 でも漫画の第一話をコンビニで立ち読みした限りではぶっ飛びました。たしか冒頭に雪の中でチェロを引く男が出てきて、そんなあほな、雪が楽器に与える影響を考えたらありえない! 自棄になってるとしか思えないんですよね。でもこのシーンで主人公のチェリストの心情を見事に描いたんです。言葉ではなく情景で心模様を説明したといえるでしょう。次の場面で、オーケストラの職を失った? ああ、やっぱり絶望してるんだ、と。
 
 もうすぐ終わるNHKの朝ドラ『だんだん』観てたらナレーションに腹が立つんです。語りは上手いと思うけど、そんなこと一々説明してくれなくても、ヒロインの仕草や表情で分からせろといいたくなるし、実際シーンを見ていたら理解できるところなので、視聴者をばかにした印象を受けてしまいます。おれっち子どもやないし、みたいな。
 
「納棺師なんて職業が本当にあるんですか?」と菩提寺のご住職に訊ねたら「聞いたことはあります」とのことでした。そう疑問を湧かせた時点で、してやったりなんでしょうね、この映画。
 原作となった『納棺夫日記』も良いとの評判で、主演の本木さんが映画化を熱望したのも頷けるそうです。しかしなんといっても脚本が優れてないとアカデミー賞の俎上に上ることすら出来ないでしょうから、脚本が出版されたらぜひ読んでみたいです。納棺される側の気持ちになって。

ドラマ「ラブレター」のダウンロード

2009年02月19日 | エンタメ
 昨日の続きというわけじゃないけど、またも島の話で、TBS系列のドラマ「ラブレター」がもうすぐ完結するのを待たずしてノベライズ本が発売されたらしい。純愛もので、ストーリーの掴みはざっとこうです。
 小豆島にある閉校寸前の小学校に転校してきたのは、自分の娘を亡くして喪失感に苛まれる島の夫婦が、亡き子の代替として施設から引き取ってきた耳の聴こえない女の子。彼女には里親と仲良くする気持ちなど無く、実の母を探すまでの仮の宿にするつもりだった。
 この設定だけですでに泣けますが、毎回のエピソードが一々涙を誘う非常に良く出来たドラマなので、ぜひ本を読もうと思ってます。
 
 ノベライズというのは何冊か読んだことありますが、ドラマを越えるものは少ないんじゃないでしょうか。というか、先に本を読んでいたら逆のことを言っているかも知れませんが。
 このドラマは最初から全て観ているわけではないし録画もしてません。なのでネットからダウンロードして観直そうと思うのに、1話が25分あるのでyoutubeなんかには置いてないようです。
 
 上手に探せば見つかるのかもしれませんが、中国の動画サイトに全話が見つかったので落とそうと試みたところ、これが非常にめんどくさい。日本のドラマを違法アップロードしておきながら、日本からのアクセスが制限されているのもその理由の一つです。
 もっともそれは、プロキシサーバーというのを通して接続すれば問題ありませが、1話が4つのファイルに分割されていて、別々に落としたものを再結合しないといけないだけでなく、中国語のテロップや字幕がくっついていてうるさい。
 せっかくうまく結合できたからといって、その画面サイズはワンセグ並なので、迫力も何もあったもんじゃない。DVDが発売されたら買えば良いようなもんですが、貧乏根性と変人魂が易き流れるのを許してくれないのです。
 
 ところで、この作業をしたぼくも違法行為に手を染めたことになるのでしょうか。たぶんそうだと思いますが、著作権侵害は親告罪です。「TBSさん、落として観ても良いですか?」と聞けば、「良いよ」とはおっしゃらないにしても、黙認してくれたら罪には問われないはず。それだけでなく、制作サイドにしても、ネットに乗ることでPR効果が期待でき、本やDVDがその影響で売れるのなら文句を言う動機も無いのでしょう。
 
 厳密に言えば、他人のフンドシで相撲をとっているとはいえ、中国のサイトに日本のテレビドラマがアップロードされた時点で、アップロードした人にも何らかの権利が発生しているのかもしれません。たとえば、「オレが訳して字幕を付けたったんや」みたいな。
 TBSさんがそういった行為を奨励していると言わないまでも、喜んで観させていただきます。全60話、つまり240回のダウンロードと再結合という、血のにじむような労働の対価として。

プロの解説が当たらんはずだ!

2008年12月18日 | エンタメ
渡辺が大逆転で永世竜王 羽生の永世7冠阻止(共同通信) - goo ニュース

 この勝負はすごかった! 死闘と語り継がれてなお名局だったのではないかと思います。プロの解説では逆転に次ぐ逆転といわれ、ぼくもそうなんだろうと納得してました。
 確かに中盤の終わりごろ、羽生名人の流れから渡辺竜王に棋勢が傾いた手があったように思えます。しかしあの将棋の終盤をパソコンソフトで調べてみたら、渡辺竜王の指し手は、細いながらもぎりぎり繋がっている、これしかないという一本の綱渡りを踏みはずさないで渡り切った印象です。名人も最善の指し手で応酬しており、両者は一手のミスも犯してないようです。
 
 プロの解説よりパソコンソフトを信用するな! と叱られそうですが、終盤に関しては並みのプロをしのぐ実力をソフトは獲得しているんです。プロが悩む長手数の詰め将棋をほんの一瞬で解いてしまうあたり、将棋というゲームが単なる計算に過ぎないということを証明してくれます。
 そのパソコンの正確さと同じ終盤力を竜王戦の最終局は見せつけたのだから、名人、竜王にパソコンソフトが勝つ日はまだまだ先のことかも知れません。
 
 それにしても、解説会場に集まったお客さんの反応たるや、羽生名人劣勢とプロが言えば水を打ったように静まりかえり、名人好調と言えば沸き返る状態。多くの将棋ファンが羽生永世7冠の誕生を期待してたのが良く分かります。羽生勝ちの方が将棋界は盛り上がるだろう。そう考えながら観戦していたぼくも、あの斬新にして繊細な将棋を見せられたらきまりが悪いこと。一歩も引かない激闘で魅せてくれた両雄に拍手を送りたいです。

F1人気が回復するとき

2008年12月05日 | エンタメ
ホンダ撤退 「鈴鹿の誇りが…」 F1ライバル、トヨタも絶句(産経新聞) - goo ニュース

 ホンダがF1 から撤退するくらいだから、鈴木亜久里氏の率いたスーパーアグリがF1から撤退したのも当然ですね。マクラーレンがホンダエンジンとアイルトン・セナを擁して黄金時代を築いた時代にF1に熱中していたぼくとしても寂しい限りです。といってもセナが亡くなってからはそれほどでもなかったですが。
 
 スポーツに限らずですが、たった一人のヒーローのおかげで業界全体が潤う現実があります。将棋の羽生名人もそんな一人で、斜陽産業である将棋界にあって、「永世七冠王誕生か」と、今現在も注目の的です。彼が永世竜王位を襲ったなら、経営難にあえぐ日本将棋連盟も、免状発行やら何やらでしばらくは安泰でしょうか。
 
 ゴルフ界も長らく人気低迷に苦しんで、視聴率も、藍、さくら、桃子、といったヒロインを擁する女子ゴルフのほうが良かったそうです。ところがここにきて石川遼人気でおばちゃんギャラリーが増え、それに釣られておじさんゴルファーもそっちに向いているのだとか。
 
 イチロー選手は活躍しても、良い選手がアメリカに行きたがるので、日本の野球界にとっては良し悪しでしょう。それがハニカミ効果と違うところですね。石川選手が今週戦っているJTカップで優勝でもしようものなら、マスターズに推薦される可能性もあるのだとか。今のところ高位置につけているので期待できます。彼がマスターズに出場したら、優勝しなくても経済効果は相当なものがありそうに思えます。
 
 さてF1の方ですが、好結果が出せないトヨタもこの不況下ですので、いつ何時撤退を発表するか分かりませんよね。中島悟ジュニアもがんばってくれてはいるんですが、お父さんほど日本のファンを熱くさせてはくれません。
 日本にもう一度F1ブームが到来するとしたら、それはバブル景気ではなく、後藤久美子さん(元女優)とジャン・アレジ(元F1選手)の間に生まれた子どもがF1カーに乗ったときではないでしょうか。ぜひとも実現して欲しいです。

さそうあきらファンというほどでは無いにしろ

2008年09月16日 | エンタメ
「おくりびと」っていうキーワードを良く耳にして、はて何のことだろうと調べてみたら、「さそうあきら」さんの書いた漫画が映画化されたんだそうです。
 たしか絵はさそうあきらさんでも、原作は別の人だったと思いますが、第一話を読んだ限りではぶっ飛びました。これが「つかみ」ってやつか! と書き出しに圧倒されました。

 オーケストラを退団したチェリストが、奥さんの里である雪国に越して始めたアルバイト「おくりびと」とは葬儀屋さんでした。ここがポイントで、お坊さんを主人公にしなかったのが秀逸なんです。市民感覚を持って死と向かい合うって設定でしょう。高僧に高みから説教されてもなぁ~って反駁したくなる読者の共感を得るかもしれません。
 
「コドモのコドモ」っていう映画も、さそうあきらさんの原作らしいですが、読んだことはありません。
 派手さも無いし人気作家でもない氏ですが、ようやく真価が認められるようになったんですね。ファンを名乗るにはおこがましいぼくですが、ちょっと誇らしく思ったりしてます。

星野さん、WBCもいいけど

2008年09月05日 | エンタメ
 北京オリンピックで星野ジャパンが惨敗して、ここぞとばかり責任追及の手を休めないメディアですけど、野球ファンの何割が本気で金メダルを取れると期待していたでしょう。
 金が取れたら良いけど銀でもいいか。ま、銅で妥当なところかなと思っていたのに、アマチュア混じりのアメリカに負けて4位だったからがっかりしてるんですよね。兵役免除がかかってから韓国は強かったとの説もありますけど、きっと韓国野球界全体がレベルアップしているんでしょう。
 
 日本の野球界はどうなんでしょう。高校野球は連盟があるし、社会人と大学はそれぞれに独立して盛り上がってます。四国九州アイランド・リーグには愛媛マンダリン・パイレーツってチームがあって、島のコンビニとかに行ったらポスターが貼られてます。
 それでかどうか、うちの島にも地場産業と行政の蜜月の香りも馥郁とした素晴らしい野球場があります。でもアイランドリーグがそのグラウンドに来てくれるのかどうかは知りません。
 
 日本のプロ野球のレベルが世界の4位くらいなのは分かりましたが、国内でのプロ野球の実力はどの程度なんでしょう。ひところ阪神タイガースが弱かった時代があって、甲子園で優勝した池田高校より弱いんじゃんじゃなかろうかと、ファンは自嘲気味に半ば本気で心配したもんです。
 
 先日、サッカーワールドカップ日本代表が学生に負けてましたけど、国内のアマ野球リーグとプロリーグをごった混ぜにして交流戦やってみたらどんなことになるんでしょう。
 マンダリン・パイレーツにもプロ野球にも興味が無いぼくですが、もしそういう交流戦をやってくれたら見に行きますよ。島に阪神や巨人が来てくれなくても盛り上がると思います。
 プロ球界は世界4位の烙印を押されたんだから、この際プライドはかなぐり捨てて、日本球界を底辺からブートアップしてほしいもんです。

阿久悠の世界、良かったなぁ

2008年08月17日 | エンタメ
 NHKの「作詞家 阿久悠の世界」を観て、桜田淳子、山口百恵、森昌子さんたちと同い年のぼくとしては、もう胸キュンのひとときでした。
 子供心をときめかせたあの曲も、青春時代の切ない気持ちをを慰めてくれたそれぞれの歌は、みんな阿久悠さんの作詞だったんですね。5000曲の詩を書いたなんてほんとにすごい人だったんだなと思います。
 
 紅白歌合戦を中心に構成された懐かしい曲々を聴いているうちに、今の歌手がどれほど歌唱力があるのかを思い知らされます。でも仕方ないですよね、終戦が1952年で、阿久悠さんが活躍し始めたのはそれから20年しか経ってない時代なんです。あのころの歌唱力が今より劣っていたからといって、世界に通用する歌手が輩出される今は、あの時代を経ずしてあり得ないと思うんです。
 
 ずっと番組を楽しんでいるうちに、良くぞ5000曲も作詞したもんだなと感心する反面、阿久悠さんの詩ってぼくらの世代以降にも残るんだろうか、という疑問が沸いてきました。
 確かに阿久悠さんの詩は世相を映し出してぼくらの心を捉えて熱狂させてくれた名曲ばかりですが、詩として自立した普遍性を持っているのだろうかと考えたとき、急に不安になってきました。
 
 同じ時代か少し後の井上陽水さんの詩は、もしかしたら詩集として100年後まで出版され、読まれ続けるかも知れません。その理由は、彼の詩が時代を映し出してなおかつ、時代を超えた普遍性とオリジナリティーを持ち合わせているからだといわれています。
 
 阿久悠さんと同じように新しいものを紡ぎ出していながら、陽水さんの詩がどうしてそんなに高く評価をされるのかぼくには良く分かりません。でも時代に迎合して反映しながら、当代の人々を楽しませてくれた阿久悠さんの詩は、ぼくたちの世代だけの宝物として墓場まで持って行きましょう、そうであってほしい、なんて思うんです。
 最後の曲「時代遅れ」良かったなぁ、あれぼくのテーマソング、持ち歌にしたいな。

海を粧う花火

2008年08月16日 | エンタメ


 北京オリンピックのオープニングに打ち上げられた花火は、コンピューターで描かれた絵だった、と分かってがっかりした人も多いんじゃないでしょうか。
 まるで朝起きたら隣に知らない女が寝ていて、もしかして昨夜ナンパした女? すっぴんだとこんなのか! 酔っていたとはいえ……。という状況を想像してしまって、肩すかしを食らったような思いです。
 
 花火は演出なんだから良いじゃないか。歌は声と顔を分業でやってるだけだから問題ない。そういう意見や感想もありだとは思うんですが、生身の人間たちが命を縮める思いでしのぎを削る場にふさわしい演出なんでしょうか。
 美しい映像だなと感動したからこそ、事実を知らされると揺り戻しも激しく、なんだやっぱり増量剤が入ってたんじゃないか、みたいなぁ……。
 
 あちらの花火はテレビで観るものだから、ことの是非はさておいて、こちらはつつましくてもリアル花火です。財政難にあえぐ地方自治体が寄付を募ってようやく夏祭りの後に打ち上げることができた、せつなの花火だって十分感動的でした。