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らんかみち

童話から老話まで

ウェルかめの「でぇ」が理解できない

2009年11月06日 | エンタメ
 NHKの朝ドラ「ウェルかめ」は面白いと思う。世相が暗いだけにせめて朝ドラくらいは能天気な物語を観たいよね、ということだろうか、おおむね好評なようです。ライバル、偉大な指導者、戦い、挫折、友情、お色気、とこれだけ基本を踏襲してりゃ、あとはいつ爺ちゃんをあの世へ送るかのセルフ・トトカルチョに賭けてみようかなと……。
 
 ぞめきトキメキの編集長ええこと言うなぁ、「上から目線で記事を書くな、読者と共感せんかい、言葉じゃなくて思いを伝えんかい」と、ぼく自身に向けられた激励の言葉のようでちょっとウルウルきてしまったじゃありませんか。にしてもあの「でぇ」が分からん。
 いや徳島の言葉はこちらの方言にとても良く似ていて、聞き取れないわけじゃない。もし大阪弁で「「やるでぇ」といえば「もちろんしますとも」の意味だけど、離島弁で「やるでぇ」といえば「一緒にやりますか?」と疑問符が付くのです。ウェルかめでは両方の意味で用いているようで、聞いていて体長が悪くなりそう。というか、リアルの離島方言を目の前で、生で聞いてもぼくには分からないのです。それは「でぇ」を取り巻くあるトラウマが関係していると見た。
 
 あれは俺が大阪に出て働き始めて数年経った頃だった。通勤に地下鉄御堂筋線を梅田で降り、地下街を西梅田に向かって歩くのが最も効率的な通勤ルートであった。その地下道には全国の土産物売り場が軒を連ねている。土産を買い忘れた人、あるいはアリバイ工作に土産を求める浮気亭主御用達のありがたい店々だ。毎日そこを歩いていると店のおばちゃんたちとも顔馴染みになる、というより暇を持て余すおばちゃんたちの格好の餌食にされた。
 
 ○○県の土産物を売っているおばちゃんはことのほか愛想が良かった。顔を合わすたびになんだかんだと声をかけてくる。土産物を買うつもりは無かったが、ある日立ち止まって会話した。内容は覚えていないが、相槌を打つのに「ほうでぇ」と俺は連発した。
 そうなんですか、という意味だが「ほうでぇ」を言うたびにおばちゃんは不思議そうな顔をして会話の間合いを計る。やがて「ほうでぇ」が方言であり、その意味を解したのか、彼女は大声で、さもおかしくて笑いが止まらないとでも言いたげにでっぷりと肥えた腹を抱えて笑い続ける。おばちゃんの笑いの意味に気がついた俺は、血の気が引いた顔で引きつった薄ら笑いのまま立ち去った。
 
 それ以来俺は通勤ルートを若干不便な西梅田直通に変えた。あのころ俺の精神がもっと強ければ、シャイでなければ、田舎者だけどそれが何か? と開き直れる強さがあのころの俺に備わっていたならウェルかめの「でぇ」も理解できるであろうに。
 こらぁ梅田地下の○○県土産を売っとったおばちゃん、田舎の土産を売っとるくせに田舎者を田舎者呼ばわりして笑うんじゃねー! おれはここに断固としてあんたの糾弾に乗り出すぞ、こらぁ! って、もうとっくに時効か、引退してあちらに行かれてる? それに今はもう土産物売り場は無かったような……諸行は無常でございます。

NHKの「ウェルかめ」は「ラブレター」に似てないか

2009年10月03日 | エンタメ
 NHK朝ドラ「ウェルかめ」って、もしかしたら期待していいのかも。前作「つばさ」みたいにラジオが人になったりする冒険もしてないし、祇園を舞台にした双子の物語みたいに稀有な背景を用意してもいない。実にオーソドックスなつくりで、そこら辺に転がっていそうな始まりは駄作の香り漂う1週間でした。
 しかし舞台となっている美波町は悪くない、いやそれどころかよくぞ選んでくれた、というかあそこに一泊したことがあるので……。
 
 お遍路さんにとって発心の道場である徳島県、その最後の札所が23番薬王寺。徳島に別れを告げるのにふさわしい素敵なお寺です。当時の遍路紀行を読み直してみると、2003年10月1日に歩き始めて9日に薬王寺に到着している。これはたぶん遅いペース、だって立派なメタボだったんですもん。

 遍路ってものを知らずに行き当たりばったりに歩いていたもんで、現地に到着してから宿を探し回ったあげくお寺の宿坊に落ち着きました。安いのに快適で、広いお風呂に浸かって疲れを洗い流していたらお爺ちゃんが入ってきて「よう、また会うたのう」と声をかけてくる。なんと! 数日前に追い越して二度と我々には追いつけないはずのお遍路さん。
「お、お爺ちゃん、いったいどうやって?」と驚くぼくに、
「ふっふっ、車のお接待をいただいたのでのう」と。早い話がズルやってるんですが、ぼくも香川で美女に車のお接待をしていただいたのでぇ……。

 お遍路さんだったからか、あの町の方々からは良くしていただきました。一緒に歩いていた友人のテル爺なんて車で観光案内までしていただいて……でも彼は結局その後の高知を歩くことなく逝った。
 ドラマを観ていて、テルさんよぅ、あんたの代わりにもう一度ぼくが高知を歩いてあげたいよ、とは思うけど、納経帳はクリスチャンである奥さんの手によって棺の副葬品になってしまったのです。
 
 ヒロインが可愛過ぎる感はあるものの「ウェルかめ」は、美人編集長、漁師のお祖父ちゃん、暑苦しいサーファーのお父さん等々、配役は的を射ていると思います。
 ただ、この春に放送された民放の純愛ドラマ「ラブレター」とかぶっている印象を受けるのはぼくだけでしょうか。「ラブレター」の主人公の名が「美波」で「ウェルかめ」のヒロインは「波美」
 舞台は、方や香川の小豆島、方や徳島の漁師町。漁師のお祖父ちゃんやヒロインを取り巻く脇役の位置関係も似通っているように思います。
 NHKが真似をしたのでないのは収録時期を検証しても明らかですが、ここまで酷似していると驚きです。「ラブレター」を凌駕するのは難しいと思いますが、素敵なドラマであることを期待してます。

ジャズ・トランペッターの近藤等則さんを囲んで試写会を観ました

2009年08月12日 | エンタメ
 トランペット奏者の近藤等則さんといえば今治出身の、世界を股に掛けて活躍する有名音楽家なのに、今年ぼくの菩提寺に来られて「地球を吹く」まで恥ずかしながら氏のことを知りませんでした。
 近藤さんは島に住んでるわけじゃないんですが、ときどき泳ぎに、じゃなくて、「沈滞する今治を元気付けてあげよう」と、断崖絶壁の遍路札所に登ったりして島を吹いてくれるのです。
 そんな近藤さんの姿を追って一本のドキュメンタリーを制作したのが、島出身の小田監督。この方も有名な映像作家で、昨夜はその試写会があるらしいとの噂を耳にしたので観に行きました。
 
「来島海峡 地球を吹くTシャツ、というのがございまして、これを着てないと会場に入れてもらえないそうですよ」
 所要で菩提寺を訪ねたら、ご住職がそうおっしゃってTシャツを渡してくださるじゃないですか。その通りにしてエレ足君をこいで小高いところにある山荘に行ったんです。ところが、これはどうしかことか、このいでたちだとスタッフに間違われやせんか?
 地球を吹くTシャツを着ているのはご住職をはじめ、十数名ほど。現場にもTシャツは売ってあって、結構なお値段が……といって、別に買わなくても、来る者拒まずの構えでした。
 
 近藤さんが自らの音楽を語るとき「ネイチャー、スピリット、テクノロジー」といったキーワードが飛び交います。でもぼくには氏の演奏は鎮魂歌に聴こえるんです。
 近藤先生、もしかして太陽を白色矮星に見立てて鎮魂歌を奏してるんじゃ? あんまり強烈にやり過ぎて太陽の炎まで吹き消さんで下さいな!
 
 試写会の後は近藤先生のトークショーが設けられていて、
「表現の時代は終わった。今あるのはゼロだ。表現したければ、本を読み、滝に打たれ、苦行に耐えてみるがいい。そこから見えてくるものはゼロだ。表現するとは、無を知ることだ」
と、般若心経の教えか禅問答か、のような難解な話になるんですが、駄洒落で自ら合いの手を入れて聴衆を飽きさせません。楽しく有意義な時間を過ごさせていただきました。

 あ、そうそう、近藤さんの演奏を聴く時は、たとえ試写会であっても耳栓は必携です。ぼくの耳は片方が白色矮星状態なのでそのままでも耐えられますが、もう片方まで吹き消されたらかなわんので、念のために両耳にティッシュを詰め込んで聴きました。

ノリピーと大原麗子さんを同時に語るのもなぁ

2009年08月07日 | エンタメ
 ノリピーって良く知らないんです。あの方の全盛期にぼくはフルートを習っていて、バロック、バロックと古い音楽を偏愛する一風変わった青年だったはず。あの頃から現在に至るまで芸能界のことはほとんど分かっておりません。だから彼女が容疑者呼ばわりされたからといって、リハビリ頑張ってきっと社会復帰してね、くらいの感情しか湧かないんです。
 それと、押井学って不細工な顔した映画監督じゃなかったのかなと調べて、それは押井守さんだと分かるような体たらく。でも大原麗子さんに関しては違います。

 大原さんといえば、ぼくがスケベ心のついたころから妖艶な女優という思い込みがあって、悪がきどもが集まったら声を潜めて大原さんを語り、コアの部分をハードにせしめたものでした。
 同時代の人気女優といったら松坂慶子さんもいますが、圧倒的な艶っぽさというのもいかがなものか、などと清廉な色香を漂わせる大原麗子さんにあこがれたものでした。

 そういえばこのところメディアに、と亡くなってから名前を聞かない姿も見ないのに気がついて、病気してたんだ!
 それにしてもあんな大女優が孤独死ですか。ぼくなんかが生きていて申し訳なくなります。もっと活躍してほしかったなぁ。きっとぼくと同世代のブロガーは彼女の死を悼んで、同じように冥福を祈っていることでしょう。

大河ドラマに漫画「へうげもの」

2009年06月28日 | エンタメ
 歴史小説にはなじみがないし歴女と付き合ったこともないけど、今「へうげもの」という歴史漫画にはまってます。
  この漫画、乱世の安土桃山時代が舞台で、古田織部という武将が主人公なんですが、激しい合戦のシーンらしいのはあんまり描かれておらず、茶の湯、わびさびがテーマなので、茶室などの静的な場面が多く描かれています。
 動的な場面なら書きやすかろうとは思うけど、茶室での心理戦に光を当てて見事な緊張感を醸し出しているところに瞠目です。

  古田織部というのは織部焼の始祖なんですが、朝日新聞の小説欄には同じく芸術をテーマにした「麗しき花実」が連載されていて、こちらは織部よりおよそ100年後の日本画家の系譜「琳派」に焦点が当てられています。
  主人公は女性蒔絵師の「理野(りの」ですが、作家はこの架空の人物の目線で鈴木其一という巨匠の成長を見守っていながら、職人と画家の対峙は戦慄を覚えるほどです。

  おりしもNHKの大河ドラマ「天地人」も安土桃山時代を背景にして武将の気概を描いて好評のようですが、なんであんな男前の役者ばっかり登場するねん、史実と乖離しとるやないかい! と憤っていたら、秀吉はそれっっぽいし利休も違和感無し。じゃあ古田織部はといったら、大河ドラマを真剣に観てないので出てくるのやらどうやら……。

 「麗しき花実」も「へうげもの」もNHKの大河ドラマにするにはマニアックで地味かも知れませんが、もし放映されたらぼくは真剣に観ると思います。同じ理由で、名のある武将たちのサクセスストーリーに飽きてしまった御仁を満足させられるのは、歴女をターゲットにした甘ったるい男前俳優を濫用した浮薄な物語ではないでしょう。

 いかなるドラマでも、史実を軽んじてビジュアルに重きを置いたって、それに見合ったストーリー展開をすればいい。男前俳優を羅列したら実存感を損ない、ぼくみたいな男の観る気が失せてしまうからといって史実を重んじるのも間違いではない。しかしだれもそれを証明できないなら、思い切った映像を見せてもいいのではないですか。

 予言しておきたいけど「ひょうげもの」は大河ドラマに採用されるかもしれません。NHKにとっては大英断でしょうけど……。

多々羅大橋に登頂してきました

2009年05月23日 | エンタメ
 登頂体験イベントで多々羅大橋の天辺、高さ226mから井口島を臨んでみました。正面が観音山472mなので、山の五合目ほどもある橋脚の頂から瀬戸の多島美を讃えて「ああ吊橋や 吊橋や。えっ、これは吊橋じゃなくて、斜張橋?」
 JB(本四高速)の先達によると、「しまなみ海道で一番最後に架けられた橋(1999年)なので、計画当初の構想から架橋の技術が進歩して、世界最長の斜張橋を架けることができたのです」
 そう答えた男の目には、光るものがあった……♪ジャジャンジャジャン♪ジャジャンジャジャン♪風のなかのスゥバル~……なんて、NHKのプロジェクトXのテーマが聴こえてきそうなほど、聞きしにも勝りて壮大な橋にぼくは感動しました。
 
 ところでこの橋に登るのに、自宅からおよそ20kmくらいかな、2時間かけてエレ足くんをこいで行ったんです。YAMAHAのPASの旧型ですが、バッテリーは容量が小さいだけでなく、本来の性能の半分ほどしか発揮してくれない老電なので、行きは良い良い帰りは怖い。自足ライディングで節電しながらの行ったにもかかわらず、帰り着く寸前でウルトラマンのエネルギー切れよろしくアラームが点滅しました。まだ明るかったので良かったものの、バッテリーが上がるとライトも点かなくなるので、こうなったら田舎の夜道を走るのは怖い。
 そんな痩せる思いをしたにもかかわらず、体重はたったの500g減。ダイエットには報われなかったものの、橋上からの眺めには癒されました。

猥褻と慈善の境目

2009年04月24日 | エンタメ
 そうか、裸になるのは最低の輩のすることか。だったら米長将棋連盟会長も最低の人間ということになって、逮捕ということに。といってもあれは時効だろうし、最近じゃセクハラ疑惑のほうが問題になっているんだとか。
 人の地位や名誉、業績は、性癖や性的嗜好と何らの相関関係も無いということは、聖職者がたびたび猥褻事件で逮捕されるのを見てもわかります。アメリカじゃ大統領までが不倫だかなんだかで弾劾されそうになったじゃないですか。
 
 草さんが何をやったのか詳しく分かりませんが、裸で騒いだくらいで家宅捜索ってどうよ。自宅から薬でも見つけたら鬼の首でもとったような発表をするつもりだったんでしょうが、勇み足の別件逮捕みたいな印象はぬぐえません。酔っ払って騒いだならヨンパチ(48時間拘留)を食らう程度が相当でしょう。
 
 ぼくは酔っ払って道端に座り込んで将棋を指したことはありますが、裸になったことはありません。自分の肉体を他人様に見せるのに忍びない、というだけの理由です。
 自信がある人はどんどん脱いで、道頓堀川でもどこでも飛び込んだらよろしい。叶姉妹だって自信があるからこそ脱いでいるんでしょう。叶姉妹もそうですが、草さんの裸ならぜひ見てみたい、と思った人も多いんじゃないでしょうか。だったら慈善行為と認定。

観て損をする映画だったぞ

2009年04月03日 | エンタメ
 さっきまでテレビで映画「トリプルX」を観ていました。バイク、車、スノボ、スカイダイビングと、なんでもこなせるスタントマンが政府筋のエージェントとなって悪の組織を殲滅する話。
 アクションは面白いし、映像もいいし、ストーリーもそれなりだし、役者も悪くない。なのに、悪の秘密兵器の子供だましなデザインとマテリアル感のチープさは、40年前の「スタートレック」のほうがまだしも。
 まあ7年も前のハリウッド映画を観て文句をつけるほうが間違っているのかも。ジョークも陳腐だし、途中で観る気が失せたばかりか、観て損をした気分です。

ナックル姫の位置づけは?

2009年04月01日 | エンタメ
 ナックル姫かわいいな。あんな子が投げたら、相手チームが自分のひいきでも「打つなよ」と言いたくなります。でもナックルはいいとして、渾身のストレートが97km/hで本当に通用するんだろうか。ナックル姫はお飾りじゃないというけど、関西独立リーグの実力ってどう評価したらいいんでしょう。
 
 これがもし将棋界のことだったら少しは実情が分かります。名人、竜王のタイトルホルダーを頂点として、低段位の新人までランク付けはされているものの、一発勝負ならプロの卵である奨励会三段と名人が対戦した場合の軍配は、終わってみないとどちらに挙がるか分かりません。
 将棋とはそういうゲームだけど、その卵の下には男性アマチュアのタイトルホルダー、次が女流プロのタイトルホルダーという順でしょうか。
 
 高校野球もたけなわですが、関西独立リーグとか四国アイランドリーグのチームってどれくらいの実力は、もちろんプロ野球よりは下と見積っても、失礼な話、甲子園の優勝チームと対戦したらどっちが勝つの? と素人のぼくなんか興味津々です。そりゃそうでしょう、ダルビッシュにしてもマー君にしても、高校からプロに入って勝ち星を上げられるんですから。
 
 プロ野球と日本のアマチュアチームが対戦することはないにしても、ラグビーの社会人vs学生みたいな対戦が、プロ、アマ野球にもあっていいと思うんですがね。ちなみに将棋なら、プロへのオマージュとして、あるいはプロの矜持として、アマチュア名人と羽生名人は角落ちのハンディをつけるのが普通です。

醜聞戦の幕開けか

2009年03月11日 | エンタメ
中原誠・十六世名人が引退、5つの永世称号保持(読売新聞) - goo ニュース

 ぼくが将棋を覚えたのはまさに中原時代なので残念ですが、引退することでむしろ露出の機会が増えるんじゃないでしょうか。露出といっても米長将棋連盟会長のように鳥取砂丘で脱いだりすることじゃなく、体が不自由でも引っ張りだこになるだろうという意味です。
 
 願わくば体を治して、来年にでもあるらしい将棋連盟の理事選挙に立候補してもらいたいもんです。かつて会長を務めたこともあるんだから、また選ばれても不思議じゃない。それに故大山康晴会長が中原さんに「あいつにだけは会長をやらせるな」と言い残した御仁を会長の椅子から引きずりおろすと見るが、どうでしょう。
 
 中原vs米長といえばぼくらの時代のゴールデンカード。判官びいきということもあるかしれないけどぼくは、中原さんに負け続けた米長さんのファンで、その奔放な指し回しにあこがれて氏の本を買って勉強したもんです。
 ですがそれは盤上でのこと。将棋指しはなにも盤上だけで勝負しているわけではなく、盤外で戦っているんですが、そこでならぼくは中原シンパです。
 
 名人の座にあった中原さんを降ろし、一度はその座を襲いはしたものの、林葉直子さん争奪戦では中原さんの後塵を拝して恥をかかされた格好の米長会長が、中原さんの放った引退の一手を受けてどんな手を用意しているでしょうか。将棋ファンのみならず、ゴールデンカードの復活(あるいはスキャンダル戦)に期待を寄せるメディアは多いはず。今年は将棋界の動向から目が離せない1年になるかもしれません。