先月、ショップのクラブチームが解散した。
私が、「常に誇りとともに纏っていた」ショップのクラブチームだ。
新年会の席で主宰である店長から提起され参会者全員で協議した結果、下された
結論だそうだ。
創設者自らが提起するに至るまでのお気持ちや、クラブでの活動を楽しみにして
いるメンバーの気持ちを思うとその場に居合わせていなくとも、とてつもなく重たい
気持ちになる。だが、今、実際に活動しているみんなで最善策を話し合った結果、
解散という結論に至ったはずだからそれはきちんと尊重しなくてはならないと思う。
ただ、よくよく聞いてみると解散とはいってもクラブチーム自体が完全に消滅する
のではなく、ショップという外枠をなくして活動の枠を広げるという意味で本体は
残しつつ、活動方法を柔軟にするという言ってみれば『発展的解散』ということの
ようだ。
***
40年。
1977年から続いているクラブチームだ。
店長おひとりでここまで主宰し、ひっぱってこられたのだ。
仮に当時30歳で始められたとして時は流れて今年70歳だ。気持ちはあったと
しても体が厳しくなるだろう。お店を取り巻く状況もネット社会になり自転車文化
の情報発信拠点としての役割もすでに薄まり、多種多様なニーズや考え方に
100点ではなくとも及第点で応えるには、ひとりの活動では限界があるように思う。
だから近年はクラブメンバーの有志を交えてクラブ運営を実施していたとお聞きし
ていたがそれでもやはり、かゆいところに手が届くような主宰ご自身が思い描く
クラブチームとしての活動ができなくなったと悟られたのであろう。
イメージと違う形でこのまま続けていくよりも、立ち止まり、そして、よりよい形に
変えるという痛みを伴う道を選ばれクラブチームメンバーもそれを理解したうえで
みんなでよい方向に進もうと決断した現役メンバー全員の意志が詰まった思いは
とても素晴らしいと感じます。
『発展的解散』
これからは、個性豊かなクラブ員がそれぞれ小集団活動を通して、具体的にはそれは
ツーリングだったり、輪行だったり、グルメツアーのポタリングしかり、蓋を開けて
みれば単なる飲み会だったということもあるでしょう(笑)。それら全部をひっくるめ
て自転車を通してそれぞれの人生を実り豊かにするために活動していくことでしょう。
ただ、やっていることは全国に数多あるクラブチームと変わりありませんがどこにも
ないものがあると私は確信しています。
それは、『スポーツサイクル秋月』クラブチームの精神です。
自転車を通じて自分自身の人間形成は言うに及ばず、個々人を尊重し、お互いがお互い
を思いやる気持ちをもち、どんな時でもどこにおいても相手を気遣い声をかけあい、
助け合うことが一片の曇りなく「当たり前」と思う気持ち。
それは誰かから強制されるでもなく、教育されたわけでもないけどクラブチームの
みなさん全員に流れる主宰である店長の「想い」ではないでしょうか?
それがクラブチームの根底に流れる文化であり伝統だと思います。
***
どんな体制になろうと、どんな活動であろうと、この精神はみなさんの自転車DNA
を確実に形成している魂の一部になっているはずで決して消えることはないと思い
ます。この気持ちがある限り『CSCアキヅキクラブチーム』はいつまでもどこに
いても続いていくはずです。
そして願わくは、鮭が故郷の川を忘れずに帰郷するように、自由活動でひとまわりも
ふた回りも大きくなったら戻ってきてください。戻ってきて伝えてください。
自分と自転車のかかわりを。自転車の楽しさを。それが秋月サイクルの伝統として、
これから先も絶えることなく続く河の流れになるのですから。
百人いれば百通りの考えがあると思います。
私の考えは上述のとおりです。
最後にひとつみなさんにお礼をいわないといけません。
とても難しい判断を未来に繋がる形でご決断いただきありがとうございました。
口先ばかりでなにもできませんでしたがとても感謝しています。
ありがとうございました。
ただ、私を育ててくれたクラブチームの、ひとつの時代が終わったことは
まぎれもない事実なのですから、ここでけじめとしてひと言、感謝申し上げたいと
思います。
先生、ありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いします。
2017年 節分
ハゲます
私が、「常に誇りとともに纏っていた」ショップのクラブチームだ。
新年会の席で主宰である店長から提起され参会者全員で協議した結果、下された
結論だそうだ。
創設者自らが提起するに至るまでのお気持ちや、クラブでの活動を楽しみにして
いるメンバーの気持ちを思うとその場に居合わせていなくとも、とてつもなく重たい
気持ちになる。だが、今、実際に活動しているみんなで最善策を話し合った結果、
解散という結論に至ったはずだからそれはきちんと尊重しなくてはならないと思う。
ただ、よくよく聞いてみると解散とはいってもクラブチーム自体が完全に消滅する
のではなく、ショップという外枠をなくして活動の枠を広げるという意味で本体は
残しつつ、活動方法を柔軟にするという言ってみれば『発展的解散』ということの
ようだ。
***
40年。
1977年から続いているクラブチームだ。
店長おひとりでここまで主宰し、ひっぱってこられたのだ。
仮に当時30歳で始められたとして時は流れて今年70歳だ。気持ちはあったと
しても体が厳しくなるだろう。お店を取り巻く状況もネット社会になり自転車文化
の情報発信拠点としての役割もすでに薄まり、多種多様なニーズや考え方に
100点ではなくとも及第点で応えるには、ひとりの活動では限界があるように思う。
だから近年はクラブメンバーの有志を交えてクラブ運営を実施していたとお聞きし
ていたがそれでもやはり、かゆいところに手が届くような主宰ご自身が思い描く
クラブチームとしての活動ができなくなったと悟られたのであろう。
イメージと違う形でこのまま続けていくよりも、立ち止まり、そして、よりよい形に
変えるという痛みを伴う道を選ばれクラブチームメンバーもそれを理解したうえで
みんなでよい方向に進もうと決断した現役メンバー全員の意志が詰まった思いは
とても素晴らしいと感じます。
『発展的解散』
これからは、個性豊かなクラブ員がそれぞれ小集団活動を通して、具体的にはそれは
ツーリングだったり、輪行だったり、グルメツアーのポタリングしかり、蓋を開けて
みれば単なる飲み会だったということもあるでしょう(笑)。それら全部をひっくるめ
て自転車を通してそれぞれの人生を実り豊かにするために活動していくことでしょう。
ただ、やっていることは全国に数多あるクラブチームと変わりありませんがどこにも
ないものがあると私は確信しています。
それは、『スポーツサイクル秋月』クラブチームの精神です。
自転車を通じて自分自身の人間形成は言うに及ばず、個々人を尊重し、お互いがお互い
を思いやる気持ちをもち、どんな時でもどこにおいても相手を気遣い声をかけあい、
助け合うことが一片の曇りなく「当たり前」と思う気持ち。
それは誰かから強制されるでもなく、教育されたわけでもないけどクラブチームの
みなさん全員に流れる主宰である店長の「想い」ではないでしょうか?
それがクラブチームの根底に流れる文化であり伝統だと思います。
***
どんな体制になろうと、どんな活動であろうと、この精神はみなさんの自転車DNA
を確実に形成している魂の一部になっているはずで決して消えることはないと思い
ます。この気持ちがある限り『CSCアキヅキクラブチーム』はいつまでもどこに
いても続いていくはずです。
そして願わくは、鮭が故郷の川を忘れずに帰郷するように、自由活動でひとまわりも
ふた回りも大きくなったら戻ってきてください。戻ってきて伝えてください。
自分と自転車のかかわりを。自転車の楽しさを。それが秋月サイクルの伝統として、
これから先も絶えることなく続く河の流れになるのですから。
百人いれば百通りの考えがあると思います。
私の考えは上述のとおりです。
最後にひとつみなさんにお礼をいわないといけません。
とても難しい判断を未来に繋がる形でご決断いただきありがとうございました。
口先ばかりでなにもできませんでしたがとても感謝しています。
ありがとうございました。
ただ、私を育ててくれたクラブチームの、ひとつの時代が終わったことは
まぎれもない事実なのですから、ここでけじめとしてひと言、感謝申し上げたいと
思います。
先生、ありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いします。
2017年 節分
ハゲます