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岩見沢駅前のブロンズ像「友だち」(朝倉響子作)が復活

2021年05月15日 09時08分47秒 | 新聞などのニュースから
 北海道新聞2021年4月23日空知版から。

 【岩見沢】2年前に車が衝突して破損し、修復のために一時撤去されていた、JR岩見沢駅前のブロンズ像「友だち」が22日、再設置された。「お色直し」も行われ、24年前の設置当時の色合いに近づけて復活した。

(中略) 2体の少女が背中合わせに立つ高さ約1.7メートルの作品で、市が駅前広場の整備に合わせて制作を依頼、1997年に設置した。

 2019年7月、広場に突っ込んできた車が衝突し、2体のうち1体のひざ付近が折れ曲がるなどした。市が東京の美術ギャラリーに修復を依頼したところ、破損が激しいことから、下半身部分を新たに鋳造し直すことになった。

 美術修復に詳しい東京芸大教授が監修し、1年ほどかけて作業を進め、雪解けを待って設置にこぎつけた。市によると、修復や運搬などの費用は加害者側が全額負担したという。(以下略)


 なぜこの記事に気がついたかというと、5月11日の北海道新聞「読者の声」に、「友だち」像の復活を喜ぶ当初が載っていたのです。
 設置されていても気がつかれない場合も多い野外彫刻の話題が、一般の人(という言い方は変かもしれませんが)から出てくるというのも珍しいと思います。それだけ、この像が岩見沢市民の間に定着してきているんですね。 

 「自動車にひかれる」という野外彫刻も珍しいですけど。
 
 筆者は最近このブログで、網走や北見市留辺蘂で撤去されたり、破損したままだったりする野外彫刻について取り上げていますが、それらに比べるとこの「友だち」像は幸福だな~と、しみじみ感じます。
 

過去の関連記事へのリンク
岩見沢駅前にある朝倉響子の彫刻「友だち」が車にひかれる (2019)
朝倉響子さん(彫刻家)死去 (2016)


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