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美深その他

2019年08月24日 21時10分14秒 | 街角と道端のアート
承前

 長々と書きつづってきた2019年6月1日の上川管内美深町・名寄市シリーズのブログもこれが最後。

 いままでの記事におさまらない画像を集めてみた。

 冒頭は、農業施設の壁に描かれた絵。
 ミレーの模写のように見える。

 なんとなく気持ちは分からなくもないが、どうしてここに日本の絵画ではなくミレーが描かれるのか。
 それとも、ミレーふうの、縦構図の別の絵なのか。



 これも美深町内。
 高速道路の擁壁部分には、さまざまな泰西名画の模写が描かれていた。
 バスの車窓から撮れた写真はこの1枚。

 ゴッホ「カラスのいる麦畑」は彼の最晩年の作品であり、彼の最期のことを思うと、あまり縁起はよろしくないような気もする。



 次は、JR美深駅の前にある銅像。
 名誉町民の西尾六七である。

 道庁勤務から1947年、請われて美深町長となり5期20年務め、国鉄美幸線の開通など町政に尽くした。
 道議に転じ6期24年。道議会議長に選ばれたときは満票だったというから、自民党のみならず社会党や共産党などからもいかに厚い信頼を得ていたかが分かろうというものだ。

 像の作者はわからなかった。
 正面の文字の揮毫は、第3代道知事の堂垣内尚弘。


 立派な駅舎のほうに右手を挙げている西尾氏。
 附近を走っていた鉄路は、美幸線はおろか、名寄線や深名線、天北線、興浜北線などがことごとく廃止され、最後のとりでである宗谷線すら、存亡の危機にある。

 彼は泉下で何を思っているのだろうか。


参考になるブログ
札幌学院大学鉄道研究会OB会のブログ


(この項了) 


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