五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがくらぶオリジナル 感想①

2010年06月22日 | ◆4コマ誌⑥ まんがくらぶオリジナル

2010年8月号

 『タイムスクープハンター』シーズン2、終わってしまったー(ToT) 続編期待!

 あと、『リューシカ・リューシカ』が近所にないー! 読みたかったのにー!!

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

●こうかふこうか (佐藤両々 先生)

 ついに来た、慶喜さんからのプロポーズ!

 幸花さんは受けるの?受けないの??

 

 ・・・いやいやいや? ヾノ ̄Д ̄;)それはナイ

 ということは誰でもわかるのですけど、トビラのウェディング幸花さんが

 読者を誤解へといざなうわけですね。

 

 亀山さんの言うとーり、慶喜さんが男なら、幸花さんとお似合いなんですけどね~(ぉぃ

 まあ、そこは当人同士の気持ちの問題でもありますし。

 

 

 それはともかく、慶喜さんプロポーズの話題。

 素直に喜ぶ幸花さんと、どこか面白おかしく楽しむ周囲。

 

 「可愛い」と言われることに免疫ないため、からかわれて赤面する慶喜さんの可愛いこと。

 さらに面白いのは、失礼なこと言われて怒りをためていたはずの慶喜さんが、

 「可愛い」連呼のあとで、岩井くんの失礼発言に、真剣に悩んでいるところ(^◇^;)

 

 これって、「可愛い」連呼で調子をくるわされたこともあるのだろうけど、

 慶喜さん本来の【悩み】でもあるんでしょうね~。

 「どっちがウェディングドレス着るか・・・」

 自分の容姿を気にしてしまうため、弱気になってしまう状況が、面白く描かれていますね。

 

 そして、弱気になる慶喜さんに対して幸花さんはこう言います。

 「寧々ちゃんは『私なんか』って言っちゃダメだよ!」

 ・・・これ、幸花さんがよく言うセリフなんじゃないですかね?「私なんか」って。

 ここは今後、幸花さん自身の課題になってしまうような気配。

 

 

 それにしても、何だか亀山&岩井エピソード以降、

 幸花さんの「外側が埋められる」ような展開になっていますよね?

 

 祝部さんをはじめ、亀山さんと財前くん、鶴見さんと富山くん、そして慶喜さんと嬉野くん。

 このまま、幸花さん話へ自然に流れてゆくんですかね~。

 

 しかし、鶴見さんは富山くんの毒牙にかかってしまうんでしょうか。

 亀山さんと財前くんはどーなっているんでしょうか。

 (岩井くんに対して、ずいぶんあっさりしていたな~ということは、ちょっと語りたかったかも)

 そして、嬉野くんって、出世しそうなタイプですよね?慶喜さん安心だな。

 

 亀山&岩井エピソードが、ちょっとドロドロっぽかったのに対して、

 最近は笑えて楽しいエピソードの連続。

 このままの流れで、幸花さんの「幸せ発見物語」にでもつながってゆくのでしょうか。

 今後も楽しみです!

 

 

 

●オフィスのざしきわらし (小坂俊史 先生)

 「いつでも関係なく眠りたいときに眠る。

 OLとしては×(まちがい)でも、生き物としては○(正しい)かも?」

 とありますけど・・・そう生きられるものなら、生きたいものです(T_T)

 でも、そうはいかぬが人の世よ。

 

 ところがどっこい、今日も今日とて人の世の真理にあらがいつづけるOL・笑子さん。

 ふてぶてしく、会社の中でも自由気まま。

 置き布団とか、夜勤もなさそうなのに何で必要なんですか?とか、

 退社時間を10分ガマンできませんか?とか、マイペースにもほどがある!(^^;)

 

 まあ、部長も驚くほどの事情通だったり、短期集中型の仕事人間だったりもするみたいで、

 そこらへんでバランスがとれているのかもしれませんが。(とれてるのかなあ?)

 

 

 今回は、「価値観の逆転」も目立ってましたね。

 「やせること」が“絶対正義”の時代にあって、笑子さんは「やせたこと」にクレームつける。

 また、漢字検定1級の柿鳥くんは、その能力ゆえに煙たがられたりしています。

 

 ここにあるのは、「価値観の逆転」であり「常識の反転」。

 こんな所も面白味ですね。 

 とくに漢字のネタに関しては、かつて「漢字読めない」ことを“最大の悪”であるかのように

 責め立てられた宰相がいたことに対する、世の中への暗めなユーモアあふれる皮肉・・・

 と感じたのは私だけでしょうか。

 

 

 と、そんな調子でサボったり遊んだりする笑子さんと仲間たちなんですけど、

 まあぶっちゃけ、マジメにお仕事している人からしたら、眉をしかめたくなるのも当然です。

 正直、私もあんまり感心しないな~・・・なんてことありましたからね(;゜ー゜)

 

 部長さんがそんな読者の代弁キャラクターではあるけれど、「応報」のない笑子さんたちに

 対して、今ひとつ弱い感じでもあります。 ・・・そこも味ではあるんですけど。

 

 この作品は、笑子さんをはじめとする「ダメ人間」を描くもの。

 そこに面白味を感じられるかどうかは、受け手しだいなのでしょうが、

 なんというか、そこには現代社会へのちょっとしたアイロニーも感じられたりして、

 私としては「ダメ」と言いきれない部分もあったりするのです。

 

 

 単純に言ってしまえば、「ガチガチ仕事一辺倒の価値観でいいの?」といった印象。

 あ、いや、私だってサボり肯定論を是とするわけではないですけどね。

 さらに言えば、べつにそれを声高に主張しているわけではなく、自然体にしみ出てくる感覚。

 

 そして、それが「ギャグ4コマ」として描かれているという点も重要かな・・・と。

 こうした「ダメ人間」を描いた作品というものも、4コマ誌という形態の中に必要ではないか?

 なんて考えてしまったりもするのです。

 「変化球」というか、「苦味」をもつ作品というか、そうしたものですね。

 

 ダメ人間がダメなまま生きる姿。

 「成長」を求めて、追い立てられるように焦ることもなく、悠然とたくましく現状・自己肯定。

 それが気張ったものではなく、ただ自然体でこなしている。

  

 もちろん「ダメさの克服」という面も必要ですが、それとは別の「ダメさの肯定」という面も

 また必要であり、そうした「達観」とか「たくましさ」のようなものを感じられたり・・・

 それが、小坂先生流・肩の力がぬけたブラック混じりのユーモアで描かれている。

 私としては、そんなところに面白味を感じられているんですね。

 

 たぶん、作家先生に対する「信頼感」ゆえに楽しめている・・・という面も大きい。

 とりとめもなく語ってしまいましたが、要するに今後も楽しみ!ということです。

 

 

②へつづきます。

 


◆ まんがライフ 感想

2010年06月19日 | ◆4コマ誌⑤ まんがライフ

2010年8月号

 まんがライフWINの『姫のためなら死ねる』に、彰子様と“紫の人”デター!

 予想に反して、“紫の人”より彰子様のが“キャラ”濃い・・・スゴイ人になってるー!!( ;゜Д゜)

 むしろ彰子様の方が、清少納言とかかわりそうな気配?ライバル??

 

●動物のおしゃべり (神仙寺瑛 先生)

 【ニョキーン】とあって、「ビッグな男になってやる!!」ときたら・・・ちょっとよからぬことを(略)

 サクラをまねて、ミカちゃんにコロコロお肉缶をねだるタロー君。 思惑外れて哀れ(ToT)

 そして定番の【タローとジロー】 人間側なら喜ばしいけど、犬側だと・・・泣きますね。

 

●ニワトリ様とアシ嫁な私 (谷口美沙 先生)

 新連載開始! 漫画家アシスタント主婦さんの夫はニワトリ・・・な実録エッセイ!(実録?)

 漫画家をめざす妻さんのアシスタント道もよいけれど、夫婦話に面白味を感じます。

 妻さんが描いている作品なのに、きちんと「妻視点」「夫視点」が含まれて、よきバランス。

 

●わく・わくワーキング (おーはしるい 先生)

 高沢くんが暗黒面に落ちてしまったー! まさかのむっすり顔が新鮮すぎて驚いたΣ(゜Д゜;)

 原因は2番目の兄。 そーそー、ケンカは身内とする方が、やっかいなことありますね。

 怒る高沢くんに見とれるみおさんがおもろかったけど、一番は中野くんの「殺気」(((;=д=.)))

 

●チェンジアップ! (秋吉久美子 先生)

 さて、燕森の初戦は桐青高校・・・もといシードの山鳩高校のようです。

 シード相手で士気下がる面々に、周囲の反応も「山鳩勝つだろ」的な雰囲気だけど、

 池田さんの励ましが箕島くんに火をつける! さあ、激戦が待ってるぜ!!・・・と思ったのにぃ

 

●ポヨポヨ観察日記 (樹るう 先生)

 6月21日に増刊号が出るー! そんな勢いの今回は、各家の「おすそわけ」風景。

 長ポヨがよい!つくは容赦ない(^^;) 大福もいいけれど、獣医さん家のインコがよすぎ!! 

 そして一番よかったのは、鈴木くんによる英くん&マキさんへのナイス・アシストでしょう!

 

●うちの3姉妹 (松本ぷりっつ 先生)

 ゲスト! 今回は、泳ぎ下手なフーちゃんのため(でも、ほぼ母のため)に、プールで特訓!

 クロールって、いつ頃から泳げるようになったかな~・・・うんうん、横向くの苦労したね~。

 そして「本当の世界はこんな色か!!」に大笑い゜(*゜´∀`゜)゜ その芝居がかった口調が面白い。

 

●よんこまのこ (重野なおき 先生)

 育児コミックス「すくパラ」から出張SPゲスト♪ 重野先生ファミリー、育児エッセイ!

 重野先生の個人情報は筒抜け? 保育園の人に、漫画家であると知られるのは必然(^^;

 奥様である藤島じゅん先生の「変化」がおもろい。でも、家事育児の8割担当とはスゴイな。

 

●ろりせん? (猫間ことみつ 先生)

 まんがライフWINで連載中!コミックス、6月26日発売!・・・のチビっ子先生、再登場!!

 背を伸ばす商品に興味津々ロリ先生。 「夢」を否定され、泣きそうな表情がイイ(ぉぃ

 でも、ロリ先生の言葉でがんばったカナさんと、彼女をほめる先生のツーショットもイイ!

 

●野獣女子高生 (吉田仲良 先生)

 プール憂鬱な千夏ちゃん、過去に泳げなくなったトラウマが・・・トラウマが・・・トラ・ウマが!!

 ズル休みをもくろむけれど、生徒会長の自覚でがんばる姿勢がよい。でも水着姿は(^∇^;

 そして、体育の川島香先生の存在が、本田先生と春子先生の関係に刺激を与えそう?

 

●てけてけマイハート (竹本泉 先生)

 待望のご出産に、お母様の表情が浮かないのは、お祖母ちゃんになったから?(^◇^;)

 生まれた子の名前は「あかり」ちゃん。 のぞみさんは派手なのを考えていたようだけど・・・

 しかし、「これからが“お母さん”にとって、本当の戦いです」とあるように、ここからですね!

 

●ハレハレなおくん (ナカタニD. 先生)

 コミックス1巻、6月26日発売!・・・ですけど、1巻って出ていたんじゃないんですかね?

 それはともかく、今回は新聞読める園児・ムラマツさんの秘めたる野望。頼もしいな~。

 人によりけりだとは思いますけど、今の時代「敬意」不足ではあるかも。ゆえに逞しくあれ。

 

 

 このほか、『おわらいおん』(たんたん 先生 × カネシゲタカシ 先生)が新連載です。

 絵本みたいなものですかね?4コマ漫画も付いてますけど・・・

 


★ 『デュラララ!!×8』 雑感つれづれ・・・

2010年06月17日 | ★その他

 

『バハムートラグーン』というゲームのことを知って、

子供のころに、このゲームに出逢わなくて良かったと思うと同時に、話を聞けば聞くほど

今ならプレイしてみたいかも・・・とか思ってしまいました。 ・・・・・・ヨヨって、ヒロインなん?

 

 

あと、『マンガで分かる心療内科』1巻、買えましたー!(「蒼き鋼の~」は、まだ)

ウェブで読んでいるんですけどね、紙媒体(コミックス)で読むことができて嬉しいかぎり。

「このマンガは『心療内科』の病気に関して とても優しくあたたかく解説していく変態マンガ」

と作中でも紹介されていますが、そのとーりの内容です(ホントに)。

ナース・あすなさんと、心理士・療さんコンビが、見事なボケ・ツッコミで楽しませてくれます。

 

 

●『デュラララ!!×8』雑感みたいなもの (ネタばれ注意)

 成田良悟先生、アジ天使!(←もう古い)

 そいえば、先生のtwitter見ていると、まがりひろあき先生や旋川ユウキ先生といった、

 4コマ漫画読んでいると思わず「おっ?!」となる作家先生方とお話されていて、驚いたです。

 

 ホントはきちんと感想とか書きたいんですけど、ちとツライので簡単に。

 静雄とヴァローナさんは、「そっち方面」に行っちゃうのでしょうか。

 茜ちゃんはどーするんでしょうか。 臨也くんに嫉妬されたりして(以下自粛)

 

 それはともかく、ますます人が増えて大変になってきました。

 とくに敗者復活軍団が、今後どー動くのか気になるな~。

 1人誰かよくわからないけど、他の面子はだいたい主要人物に何らかの因縁をもつ人々

 ・・・っぽいですね。

 

 チャット仲間も増えてるし!

 「クロム」が誰かは想像していました。だって、秘密モードへ招待とか・・・ねえ?

 あと、唯我独尊丸、いろいろグッジョブ!

 鯨木さんも気になるな~。

 

 

 今回、セルティの「人間らしい」部分が揺さぶられていましたね~。

 彼女は“人外”ながら、その性格は他の人間たちに比べても、ずいぶんと「人間らしい」。

 ゆえに、愛する者を傷つけられ、その生命の危機に心取り乱すのも、当然といえば当然。

 

 ただ彼女って、その“人外”の力ゆえに、ずいぶんと「余裕」があるんですよね。

 フツーの感覚では深刻になってしまう状況でも、なんとなくふわ~っと眺めている感じ。

 ハラハラしている描写はあっても、どこか滑稽な「余裕」を感じてしまう事しばしば。

 ところが今回、その取り乱しようは全く「余裕」がない動揺でした。

 「余裕」が「油断」になってしまったことも、原因かもですね。

 ただ、その出来事から生じた憎悪の感情を抱きつつ、自らの「弱さ」を自覚するところは

 セルティというキャラクターのスゴイところだな~・・・なんて感じたりしました。

 しかし、森厳さんは本気なのか、ふざけているのか、読めん御人だ。

 

 

 そして、『ヴぁんぷ!』『バッカーノ!』『5656』のつづきが楽しみです!

 もちろん、『デュラララ!!×9』も!

 ・・・でも、私はなにげに「針山さん」シリーズがかなり好きなもので、そちらもなるべく・・・

 

 要するに、成田良悟先生の作品は、ぜんぶ好きだということです。

 私は、「書き下ろし外伝小説を読むため」にアニメ『デュラララ!!』のDVDを毎月購入して

 いるほどですし、アニメ『バッカーノ!』のDVDも特別編はもちろん、同じ理由で全巻購入

 しましたからね!ドラマCDも買いましたからね!

 当然、「電撃文庫マガジンvol.13」もね!(自慢げなのがウザめ)

 

 

・以下、8巻とはあまり関係ない話。

 ところで、さんざん語られていることだろうけど(私は見かけないので書きますが)、

 セルティの外面的な「美しさ」って「ミロのヴィーナス」なんですよね。

 有名な話ですけど、「ミロのヴィーナス」は腕がない、ゆえに美しい・・・ということ。

 そうした「美しさ」がセルティにはある!

 だから、「首なし美女萌え」が今後流行する、という予言は成就する可能性が高いのです!!

 ちなみに、そんな予言が実際なされたかどうかは不明です(ぉぃ

 

 

 それともう1つ。

 『バッカーノ!』の“彼”と『デュラララ!!』の折原臨也が似ている・・・という話があると聞いて、

 「へえ意外」と思ってしまいました。(成田先生も2人の相違について述べておられました)

 たしかに、暗躍するところとかはそっくりですけど、臨也には奴ほどのグロテスクな印象は

 ないですよね~・・・吐き気はするかもだけど。 この2人って、接触あったんでしたっけ?

 (追記) 接触があったのはブライドでしたね。

 

 どちらかといえば臨也は、『デュラララ!!』における裏・主人公と思っていたのも大きいかも。

 『バッカーノ!』の“彼”は「ラスボス」ですからね~。

 「デュラ」では、澱切陣内がそのポジションなのかな?わからないけど。

 

 そーゆー意味では、『ヴぁんぷ!』もそうした存在は不明確ですかね。

 「越佐大橋」シリーズはひとます完結したので、誰かはわかってますけど、

 ただ『5656』では新たに怪しい人物が出てきていましたよね~。

 

 ・・・などなど、とにもかくにも成田良悟先生の諸作品、いろいろ楽しみです!

 

 


◆ まんがライフオリジナル 感想

2010年06月15日 | ◆4コマ誌③ まんがライフオリジナル

2010年7月号

 次号、新連載2作品はもちろん、仙石寛子先生のご登場も楽しみなのですが・・・

 戸田誠二先生の『東京メイト』が久しぶりにクルー!(^o^) なくなったと思っていたし(ぉぃ

 そいえば、深谷かほる先生の作品『ハガネの女』、ドラマやってますね~。

 

●しょっぴんブギ (佐藤両々 先生)

 海に行きたいのに、お胸の事情でガマンするのは栗栖さん。そこで馬場さん、助け舟。

 馬場さんて「考えなし」のように見えて、じつはきちんと考えている人。栗栖さん、大喜び。

 買い物でも、彼女の配慮が見事すぎて楽しかった~。 それに何より、水着で眼福(ぉぃ

 

●パパ★Lv1 (小笠原朋子 先生)

 景樹くんが「男の娘」になっちゃったー!!Σ(゜Д゜;) と誤解した冒頭。 妹・真由子さん、登場!

 「お姉さん」ぶる千代子さんが面白かったけど、悩み相談で自爆したのには笑った(*゜´∀`゜)

 そして、気になっていた真由子さんの荷物・・・ラストのオチが最高! 似たもの兄妹だ~!!

 

●合金さんちの日常 (松田円 先生)

 最終回! あげはさんのおめでたに、「HOW」が気になるお隣さん・・・よくわかります(ぇ

 片桐くんとスパイ君は、おいくつでしたっけ?(^∀^;) この作品の男性陣、個性派ぞろい!

 他にも、山田さんやマリさんが拝めなくなるのは寂しいな。 でも、新作も楽しみです!

 

●ベルとふたりで (伊藤黒介 先生)

 おばあちゃんから、おさそいの電話。 シブるおかーさん反応リアル!変顔だけど(^◇^;)

 なもので、ユキおばちゃんが一緒。 サマーカットされたベルに驚くすずが、少し意外かも。

 おばあちゃんを「チャーミング」と言ってよいのか迷いますけど、面白い人ではあるのかな。

 

●おのぼり外伝 (カラスヤサトシ 先生)

 『おのぼり物語』映画化記念!! ということで外伝ですけど・・・私、ほぼ未読なんです(;;)

 たしか「くらぶ」で連載していたんですよね。 ちょっと寂しげな雰囲気だった記憶が・・・

 それはともかく、「上京する人にアドバイス!」。よく池袋行っていたけど、ピンとこない(ぉぃ

 

●よんこまのこ (重野なおき 先生)

 『よんこまのこ』、6月15日発売!・・・あっ、今日だ!! 重野先生、「ライオリ」初登場!

 奥さん(藤島先生)と共に、長男・るい君、長女・あいさん2人を、観察あれこれ4コマ日記。

 子供たちの元気ッぷりもよいけれど、藤島先生がからむネタがおもろかった~、ジョーズ!

 

●あしなり (葛西りいち 先生)

 まんがライフWIN連載中! 成金めざして、漫画家アシスタントにはげむ葛西先生の野望。

 6月26日にコミックス1巻発売なんですね~・・・小坂先生の話は、まだなのかあ(ボソッ)

 今回、「売れっ子の先生」に関する話などは「さすが」と感じました。しかし、「ア〇ル」て(;´`)

 

●晴れのちシンデレラ (宮成楽 先生)

 3ヵ月連載最終回!! 三条様のお悩みに、食欲優先な発想の晴さんは、プリティですね(ぇ

 おばあ様の想い出が、見えぬ高みにあるからと、木に登ろうとする三条様は健気だね~。

 キジムナーやお茶目なおばあ様に笑ったけども、ラスト「全快」のひと言が、とてもイイ!

 

●ういうい・days (犬上すくね 先生)

 「あばたもえくぼ」とは申しますが、知花さんもそんな感じ?(^^;) 哲平くんがカッコイイ?!

 CMのさわやか少年が、哲平くんにそっくりと思っていたのに、周囲の反応は(笑)状態。

 でも、哲平くんが勇気出して、知花さんにグッと接近?・・・メガネ少女よ、なぜそこにいる?

 

●東京眼鏡 (あらい・まりこ 先生)

 最終回! 引っ越してしまった東くん。京子さんとの関係はどーなるの?と思っていたら、

 いきなり10年後ですかー! オチはオチでよいけれど、他の人たちはどうなったのかな。 

 不思議な印象の作品で、淡々と楽しみました。この雰囲気を引き継いで、次回作も期待!

 

●エデンの東北 (深谷かほる 先生)

 山木さんの友人・渡部さん、山木さんとの約束をすっぽかして、かき氷とは感心しないな。

 でも、渡部さん・山木さんの関係は、奇妙な上下関係に見えて、意外と絶妙なのかな~?

 こうした関係性は、そこそこリアルな気もします。それでも、山木さんは報われてほしい人。

 

 


◆ 『ワンピース』58巻 クロコダイルのこと②

2010年06月13日 | ◆マンガ 感想

のつづきです。

 う~ん、うまく書けていない・・・駄文猛省。

 

以下、58巻のネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

【クロコダイルの部下に対する信頼感】

●部下を斬られてキレるクロコダイル

 クロコダイルの言動「2.エース処刑を邪魔した」を語る前に

 「3.Mr.1 ことダズ・ボーネスの危機を救った」ことについて。 

 

 一旦、海軍を敵とするクロコダイルの命を受け、ミホークの斬撃からルフィを守ったのは、

 クロコの部下であるMr.1 ことダズ・ボーネスでした。

 が、すぐさまダズは、ミホークに斬られてしまいます。

 そこへミホークの追撃が!・・・というところで、飛び出してきたのがクロコダイル!!

 

 これがダズをかばったものなのか、ルフィを守ったものなのかはわかりませんが、

 「今・・・!! 虫の居所が悪ィんだ 気ィつけな 鷹の目」というセリフから、

 ダズを斬られたことが、クロコにとっては癪に障ることだったことがわかります。

 

 先に語ったように、クロコは部下を「使い捨て」にするタイプ。

 部下が斬られようが踏みつけられようが、かえりみることなど「ありえない」・・・はずでした。

 それが、ダズが斬られてキレるなんて! これはクロコにとって、大きな変化。

 

 

●ダズ・ボーネス

 かつてバロックワークス社において、Mr.1 の地位にいた男ダズ・ボーネス。

 クロコにとっては、その他大勢の部下と変わらぬ扱いであったはずのダズですが、

 現在は背中をあずけて共に戦えるパートナーとなっている印象。

 

 おそらく、扉絵シリーズでの牢獄における経験が、無言の信頼関係を結ばせたのでしょう。

 〈殺し屋〉の異名をもつ、寡黙にして冷徹なるプロフェッショナル。

 余計なことをくっちゃべったりせず、クロコをわずらわせることのないタイプであるダズは、

 クロコにとって「頼りになる部下・パートナー」となったはずです。

 

 

●余談 Mr.3 に対する感情

 余談ですが、これと対照的なのが、Mr.3 ギャルディーノに対する扱い。

 クロコは彼の事を「使えねェカス」とまで評しています・・・正直ひでェ。

 

 これはバロックワークス時代、ギャルディーノが重要な任務に失敗したため、

 こうした評価になっているとは思うのですが、ちょっと可哀想かもという気になります。

 クロコダイルは実力主義であり、「負け犬は正義を語れない」というスタンス。

 ゆえに失敗・敗北に対する意識がひときわ強い印象で、そんなところも関わっていそう。

 

 それでも、その後マゼランの進撃を防ぐギャルディーノを見て、クロコが少し彼の評価を

 上げたようなシーンはよかったですね~。

 58巻でも重要な役割をはたしたMr.3 の姿・セリフは、私の目頭を熱くしました!

 

 できれば今後クロコは、彼を部下として連れて行ってほしいものですけど、どうでしょうね。

 「亡き同胞への弔い・・・」と、彼は言っていたのですから・・・

 でもやはり、バギーと行動を共にすることになるのかなあ。

 

 

 ただ、ルフィに敗れる前のクロコが、Mr.1 へ向けるような信頼をみせることは

 ありえなかったかもしれませんね。

 そこらへん、ルフィとの戦いが転機になり、冷酷非情なるクロコダイルに微細な変化を

 もたらした可能性を考えてみなければなりません。

 

 

 

【クロコダイルのルフィに対する信頼感】

・もっとも意外な行動

 それは、エース処刑を邪魔したこと。

 クロコダイルが戦争に参加した目的は、“白ひげ”打倒でした。

 しかし、“白ひげ”打倒の出鼻を、ルフィにくじかれたりしていましたよね。

 

 にも関わらず、クロコはエースが処刑されそうになった時、これを阻止をしました。

 これは、明確な「敵」である“白ひげ”はもちろん、ルフィをも利する行動です。

 彼は、「海軍が喜ぶ顔を見たくない」などという“言い訳”をしています。

 それもおそらく間違いではないでしょう。

 けれども、そこにはそれ以外の想いもあるのではないか、というのは誰もが察するところ。

 

 

・クロコダイルとルフィ

 インペルダウンでルフィと再会したとき、クロコダイルはルフィに敵意を示しませんでした。

 自分にとっての、おそらくは「最後の野望」をうち砕いた相手に対して・・・です。

 ルフィの方は、クロコダイルに対して「信用できない」雰囲気満々でしたが。

 

 「かつて自分を敗かした」ということでなら、“白ひげ”と同じであるはずのルフィには、

 “白ひげ”に対するのと同様の敵意を向けないクロコ。

 ここらへんの違いは、“白ひげ”が「越えるべき壁」、ルフィはルーキーという差異でしょうか。 

 いずれにせよ、雪辱を果たしたい相手は“白ひげ”であってルフィではないということですね。

 

 そして私は、クロコダイルがルフィに対しても「自分を敗かした者への信頼感」を

 抱いているのではないか、と考えています。

 先に語ったように、クロコは実力主義であり「敗北」に対する意識がひときわ強い。

 ゆえに、自分を敗かした者への一定の敬意が、クロコの中には存在しており、

 それがルフィにも向けられているのではないだろうか?・・・と。

 

 おそらく、クロコはルフィの「強さ」に一目置いているはずです。

 この「強さ」は、自分を倒した戦闘における力もありますが、さらにルフィの内面的なもの

 についても当てはまる「強さ」なのではないでしょうか。

 

 

●覇王色の覇気

 “白ひげ”とルフィ、双方に共通する要素は「覇気」です。

 2人とも「覇王色」の覇気を持った稀有の存在らしいということ。

 これはたしか、数百万人に1人の資質といわれる「王の資質」でしたか。

 

 「覇気」に関する能力などについては、とりあえず置いておくとして、

 本来、覇気というのは「意気込み」や「強い意志」のこと。

 まさに、これは内面的なもの・精神面での強さのことを指しているのではないか?

 つまり、覇気の強さ=内面的な強さの発露・・・と私は考えているのですが、どうでしょう。

 

 さらにそこへ「覇王色」、数百万人に1人の資質とくれば、その内面的な強さは

 たんに強いというだけではない「特別な何か」を持っている・・・のかもしれません。

 

 つまり、クロコダイルが“白ひげ”やルフィに向けている敬意は、ここらへんに関係あるかも。

 彼らの内面的な「何か」に対して・・・ですね。

 ここらへんはもう少し、アラバスタでの戦いにおけるルフィとクロコの会話などから

 色々書いてみたかったところですが・・・長くなるので、泣く泣く割愛。

 ただ、このあたりからくるルフィへの敬意が、クロコダイルの変化に関わっていそうです。

 

 そしてたとえば、クロコは“黒ひげ”あたりに敗北したとして、“白ひげ”やルフィに対する敬意

 と同じ感情を、“黒ひげ”に抱くだろうか?というと、それはない気がします。

 うまく言えないのだけど、それがこの内面的なものの違いではないかと思うのです。

 

 

●クロコダイルの「夢」

 クロコのルフィへの信頼感に関して、もう1つ語りたい事があります。

 それは、クロコダイルの「夢」。

 

 かつて、扉絵シリーズに出てきたクロコダイルの夢は、「海賊王」でした。

 「海賊王になる」と豪語したルフィに対しては、

 「この海のレベルを知れば知るほどに そんな夢は見れなくなるのさ!!!」

 なんて言っていた彼が夢見ていたのは、その海賊王。

 

 しかしクロコは、“白ひげ”に敗れたからか、はたまた“新世界”のレベルにおののいたのか、

 「そんな夢は見れなく」なったのでしょう。

 〈七武海〉という地位におさまり、政府に力を貸すフリをしていた彼は、どんな野望を抱いて

 いたにせよ、結局は自らの力で海を進むことをやめてしまったのです。

 

 それに対して、ルフィは新進気鋭のルーキー。

 “偉大なる航路”をひたすら突き進み、「海賊王になる!」なんて言っちゃう身の程知らず。

 しかし、そんな身の程知らずのルーキーに、〈七武海〉クロコダイルは敗れたのでした。

 

 かつて自分が見ていた「夢」と同じ夢を持ち、〈七武海〉という巨大な壁を恐れることなく、

 真っ直ぐぶつかってきた“麦わら”のルフィ。

 クロコダイルは、その姿に「未来」をみたのではないでしょうか。

 

 つまり、クロコダイルは自分を敗かした男・ルフィを認め、

 ルフィの「海賊王への道」が成就することを望んでいるのかも?

 クロコ自身の「夢」は潰えた。

 しかし、その「夢」を託せる相手こそが、“麦わら”のルフィであるという可能性。

 

 「このオレに勝ったお前が海賊王になると言うのなら、なってみせろよ、この野郎!」

 ・・・なんて感じで。

 そう考えると、エース処刑を阻止した心情も、なんとなく理解できる気がします。

 

 それでも、クロコはあからさまには、ルフィに協力する姿勢を見せようとはしないでしょう。

 自分が他人の為に・・・なんてことは、彼のポリシーから、あってはならないことですから。

 それでも、「自分がこうしたいから、こうするんだ」といった感じで、“白ひげ”をねらったり、

 エース処刑を止めたり、ダズをかばったり、クロコは「自由」に行動しているのです。

 

 

 このあたり、ルフィに敗れつつ何も変化がないモリアとの違いなども、興味深いですね。

 長くなるので、それは考えずにシメますが、モリアに変化がないことは別にかまわないと

 思うのです。

 これは、クロコとモリアのパーソナリティの違いでしょうから、どっちが正しいとかそういう話

 ではないと思うし、変わらなかったモリアを評価する見方だってあると思いますし。

 

 けれど物語でみた場合、変化のあったクロコダイルからは「新鮮さ」を感じ、

 変化のなかったモリアからは「停滞」を感じてしまいました。あくまで私の印象ですが・・・

 

 そんな感じで、クロコダイルについて語ってみましたが、今一つ言いたい事を

 うまく伝えられなかったかもしれません。 それでも、やはり語りたかった理由は、

 私がクロコダイルというキャラクターを好きだという、ただその1点ですね~。

 今後の彼の動向に注目です。 また何か機会があったら語りたい!

 そしてできれば、全体的な感想も書いてみたいですね。