五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月のアルペジオ

2016年03月06日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2016年4月号より
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●蒼き鋼のアルペジオ (Ark Performance 先生)

 

 コミックス12巻、4月30日発売! そんな今回、群像が窮地!?

 コンゴウ艦隊との戦いに決着・・・
 と思ったのも束の間、群像の乗るマツシマが被弾!

 コンゴウ、矜持の一撃は、さすがの群像も想定しきれなかったか、
 はたまた、そこまで可能性は考慮していたのか、気になる所ですが、
 401クルーには動揺が広がります。

 急いで駆け付けようとするイオナでしたが、
 新たな艦隊が接近中のため、難しい判断を迫られることに・・・

 

 

 

 イオナの動揺。

 なんとかマツシマを曳航しようとするも、現在の401にそんなパワーは
 ないことをアシガラに指摘されるのですが、それでも艦長を見捨てられない
 と述べ、諦める気はないあたり、群像への執着が感じられましたね。

 さらに、クルーを危険にさらすつもりかと諭され、沈黙するイオナでしたが、
 ここで杏平・僧・静さんたちが、迷わずイオナに従うことを表明していたのは、
 何とも爽快な場面でありました。

 たとえ、命の危機であろうとも、艦長を、そして艦長代理を信じているという
 クルーの一致した見解・想いが感じられたのは、よかった。

 そして、彼らの言葉を聞いたアシガラさんが、混乱し始めているのは面白い。
 人間にとっては取り返しのつかない「死」が待っているというのに、
 そちら側へ向かう判断をしている点が、不可解すぎる様子。

 合理的に考えれば、確かに意味不明ですからね。
 でも、人間は不合理な判断を下すこともあるわけで、その不合理さは必ずしも、
 “間違っている”とは言えない場合もありますから・・・

 

 

 

 イオナの決断は・・・

 クルーの命を大きな危険にさらしてまで、マツシマへ向かうべきか?
 イオナが選んだ道は・・・ と気になる所でしたが、
 ここで、マツシマから通信文が送られてきます。

 それは群像からで、内容は、緊急に海域を離脱されたしというもの。
 これにイオナが虚を突かれたような表情を見せていたのが、印象的でした。

 イオナにとっては、ショッキングな内容だといえるのかもしれませんね。
 しかも、追伸でさらに衝撃の言葉が送られてきたことで、イオナの判断は、
 彼女にとっては不本意な方向へ・・・

 落胆しているようにも見えるイオナに、アシガラは
 「感情シミュレーションを切るのを薦める」と話しかけています。

 マツシマを救いに行くべきかという判断に、余計な感情が入っていたと
 アシガラは考えているようで、それは正論といえます。
 感情によって判断がくるうことなんて、ありがちですからね。

 けれど、人は合理性だけで動けるものではない。
 正しいか否かにかかわらず、そういったものですから、難しいものです。

 

 

 

 イオナの感情・・・

 ここで見せたイオナの感情は、大いに切ないものでした。
 これまで無表情ともいえた彼女のみせた、表情・心の動きは痛切で、
 それだけに、ずっしりと響いてくるものがありましたね・・・

 何とも、人間らしい部分が見えたと言いましょうか、
 あまり見られなった彼女の心情が、くっきりと可視化されたかのようで、
 真摯に受け止めざるを得ない、そうした重みが感じられました。

 はたして、群像の運命やいかに?
 沈みゆくマツシマからの脱出は可能なのか?
 ユキカゼ・ヒュウガ組がカギとなるのか、はたまた別の・・・?

 それにしても、コンゴウ様の最後っ屁は、401にとって大きな揺さぶりと
 なったわけで、このあたり、さすがコンゴウ様だと感服するほかありませぬ。

 そのコンゴウ様の行方もどうなったのか。
 “嵐”の渦中へ向かうアカシの姿が、絵になるな~・・・
 なんて感じつつ、今後も楽しみです!

 

 

 

 今月のアド探~!

 ムサシさん、やべえ・・・
 とコメントするしかないですね、今回は(ォィ

 何なのこの艦(ひと)、ドS疑惑だけでなく、ヤンデレ要素まで加わって、
 イメージ大丈夫なの!? 本編で出てきたとき、偏見にさらされちゃうよ!
 もしかして翔像パパって、ドMで囚われ系の受けなの?
 と、翔像さんのイメージまで大変なことになっちゃうよ!?

 なんて心配になってしまいました(ぇ
 そんなムサシに翻弄される400&402、そしてコンゴウ様が愉快。
 とくに、コンゴウ様は災難ですなあ・・・ 高速戦艦、さすがです。
 

◆ ヤングキングアワーズ 感想