in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

ご近所さんの国々

2013年04月16日 | Dominican Republic
資金援助団体(ドナー)の企画で、ドミニカ共和国、ハイチ共和国、ジャマイカ、キューバ共和国の4カ国から、お互いの活動について報告しあう。

今回は、『ローコスト住宅におけるハリケーン対応について』ということで、自分が急遽発表することになった。これまで地震後に建ててきた仮設住宅の、設計上の工夫や現場での苦労点といった内容の30分程度の発表だった。

会議の言語はスペイン語だったので、通訳をつけてもらい、無難にこなす。同時通訳ではないので、通訳者が話している間に一息ついて冷静になれる時間があり、自分にはよかったが、時間が倍かかることや真意が伝わったかどうかは疑問が残る。質問を受ける中で、まあまあの出来と判断。どたばたで、上着をハイチに忘れてきてしまったが、他の参加者がわりとカジュアルな服装なので助かった。

ハイチのご近所さん同士で、似たような点もあれば、へぇと思う点もあり、興味深かった。ハイチのようにほとんど全ての材料を輸入材で賄っている国は、工事費が必要以上に高くつく。どんなに立派な設計基準や工法が確立、そして周知されても、建築コストがかさむのでは、なかなか現場で実用されない。これはいわゆる先進国・後進国にかかわらず、根は一緒。ケーススタディとして、いろんな例が発表されたが、一般人がそれを模倣するかは、今後の課題ということで・・・というありがちなまとめが多かった。

予想以上にスペイン語圏のドミ共やキューバの発表者はよくしゃべる。そのスタイルにもお国柄がにじみ出ていた。キューバからの参加者は海外旅行経験がめったにないので(最近、国政がかわりつつあるが)、最初から最後まではしゃいでいた(無理もないか)。活動の情報をどこまで他国の参加者と共有しているのかは気になるところであった。

ジャマイカからの参加者とは英語で気軽に意思疎通が出来るので、話が弾む。元イギリス統治国だけあってか『私はコーヒーより紅茶なの』と正装した参加者と話しているとスリランカのことを強く思い出した。

無理してでも、彼らの経験のためにハイチ人スタッフを連れてくればよかった。




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