Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

案の定「半端ないって」が流行る

2021-08-09 | 走る若人が好き
五輪マラソン記事です。
2日前にトラックの記事をアップした
ばかりですが、日を置きすぎるのも
何なのでこの連休は連続投稿。

札幌に熱波が到来したこと、
前日の男子50km競歩の過酷さから
直前になって検討したんでしょうが、
女子マラソン前日夜になっていきなり
6時開始に早めるって言われても
リレーで夜ふかししてるから6時起き
無理だっつーの。もっと無理なのは
選手の方で、寝てから聞かされた
なんて報道も。選手はスタート時間に
合わせて調整してるんだから
変更するならもっと早く決めなきゃ…。
突然の決定に陸連も翻弄されたみたい。

結局札幌が暑くなったので、マラソンに
関しては東京とさほど変わらない気温に
なっちゃいました。20km競歩は夕方に
行われたので(何でこんな暑い時間に
やるのさ…)札幌の方がましだった
かと思いますが、マラソンも競歩も
過酷な暑さで棄権続出。
山間部以外で確実に涼しい場所を
求めるなら稚内や釧路まで行かないと
無理だね…この辺に公認フルマラソン
コースをすぐ作れるかって言ったら
厳しいし、あの付近の美しい湿原に
ペットボトルなんか放り込まれたら
自然破壊なので実施困難ですが。

女子も男子も7時に起きました。
女子は私が起きた頃にはすでに
先頭集団には一山選手しか残って
いなかったです。8位入賞でしたが
実は女子の入賞は野口選手優勝の
アテネ大会以来17年ぶり。
低迷状態だったのを打開する
走りだったと言えるでしょう。
若い選手なので今後も楽しみです。
本当に女子長距離は若手が元気。
増田さんが彼氏の存在をバラして
後で怒られたらしい(笑)。
エチオピア選手の棄権多いね…。
女子2人、男子は3人全員。
暑さに弱いのか諦めが早いのか。

男子は大迫選手さすがといった
レース。「思いがけず凄い!」と
いうより「評判に違わずさすが!」
という感想が出ましたね。
集団から離れても走りはしっかり
していてこぼれた選手を拾っていき
2位集団には追いつけませんでしたが
最後は笑顔で6位フィニッシュ。
いやはやさすがです。
いつも「まだ足りない」と言いたげな
表情ばかりしていたので、泣き顔も
100点満点という言葉も珍しいです。
引退については、晩節を汚さないと
いうか、加齢でボロボロになっても
なお足掻きながら走る姿を見せたがる
選手ではないだろうなとは思って
ましたが、それにしても早いなと。
惜しまれつつ去るのも幸せかな。
ずっと男子長距離界の話題の中心に
いた選手なのでいなくなると思うと
何だか不思議な感じがします。
GMOの吉田選手に目を掛けてる
らしい(あの理知的な吉田選手が
心酔してるとか)ので、次世代の
後継者として考えてるのかも。

中村選手と服部選手は故障明けで、
実力を発揮できる状態でスタート
ラインに立てなかったようです。
服部選手は脚の痛みに加えて最後
熱中症にもなってたようですが
フラフラで何とか完走、車椅子で
運ばれて行きました…。

今大会のマラソン代表選考ではMGCを
実施しましたが、結果的には男女とも
MGCの本レースで1位2位となった選手は
苦戦し、その後タイムで3枠目を得た
選手が入賞という結果になりました。
にも書きましたがMGCは「最も本番で
活躍できる選手を選ぶ」ことよりも
「選考の公平性・透明性を高める」
ことが最大の目的かと思いますので、
単純に結果だけを見て失敗とは
言えないかなと思います。
順位とタイムの数値を用いた明確な
基準により代表選考に疑念を持たれる
トラブルが一切なくなったこと、
MGC出場権獲得のため五輪直前ではなく
早期にマラソンに取り組む選手が増えて
全体のレベルアップに繋がったこと、
スポンサーの付いた既存の国内大会を
維持したままもう一つMGCという大会を
増やしたことによりマラソンへの注目を
集める機会を増やしたことは
評価できるのではないでしょうか。

故障を抱えた代表選手が出場して完走が
精一杯というのがほぼ毎回ありますが、
陸連は補欠選手への交代について
どう考えていたんでしょうかねえ…
(今回実際に補欠選手に代わった方が
結果が出たかは証明できませんが)。
競歩は代表選手が自ら辞退しましたが、
自分で勝ち取った代表の権利ですし、
五輪代表という一生の肩書きが手に
入りますし、所属先やスポンサーの
絡みもあって、完走できるかどうかと
いう調子であっても普通は代表選手が
自分から辞退することはないです。
代表選手の状態が相当悪いことを
陸連が確認できた場合に、陸連と
しては補欠選手に交代したいのか、
交代するつもりはないのか。

交代するつもりがないのであれば
補欠制度をやめ、どんな状態で
あっても当初の代表選手に走らせる
(重傷で欠場した場合も補充なし)
ようにした方が絶対にいいです。
なぜなら補欠選手が強いられる
犠牲が大きすぎるからです。
交代の場合に備えて調整を続ける
肉体的精神的負担は計り知れず、
また補欠の立場に縛られることで
他の種目やレースへの挑戦が自由に
できず、選手としてピークかも
しれない貴重な時期に長期にわたり
様々な機会を奪われてしまいます
(どのくらい本気で調整するかは
選手によるかもしれませんが)。
しかし交代がなければ補欠選手は
陰に隠れたまま、本番を走る権利も
代表の栄誉も与えられません。
それでも交代する可能性があれば
頑張れる選手もいるでしょうが、
交代するつもりもないのに選手に
見返りなく犠牲を強いるのは
残酷な仕打ちのように感じます。

もし交代したいのであれば、
代表選手の状態の確認方法や
どのような条件(例えば一定期間
以上のレース不出走や設定タイム
未到達など)を満たせば見込みが
ないと判断するかなどを明確に定め、
実際に補欠制度が実行できるように
なっていないと意味がありません。

選手やスタッフの皆さん
暑い中お疲れ様でした。
無観客でもいいから中止にならず
選手達の活躍を見られたら…と
思ってたので、こういう形でも
五輪を見られたことは満足です。
競歩とマラソンは観客がわんさか
いて大迫選手に「ちょっとアレ」
って言われてたけど(笑)。
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