朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

「無知な」高校生たち

2018-02-08 | もろもろの事

最近、変だなと思うことの一つです。

この吉野家の牛丼(380円)を無料で食べられるクーポン券を、先日のスーパー金曜日に、某SB携帯電話会社で契約者に配布したとのこと。この写真はFB友人から許しを得て再掲しました。

高校生は2杯もらえるそうです。年齢は携帯電話の契約時に大手3社の場合には携帯会社に登録するようになっているので、それでわかるようです。

そのせいだと思われるのですが、下校時間には牛丼屋に長い行列ができていたとのこと。ドーナッツやアイスクリーム屋のクーポン券を配布する金曜日もあります。

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私が「変だな」と思うのは、毎月1万円に近い数千円を支払ってSB社やD、Aの大手会社と契約している人は、格安携帯会社にチェンジすれば、ほとんど同じアプリが使えて性能もたいして変わらずに、支払い金額は半額程度になるのです。(但し元のケータイのメールアドレスは使えなくなります)

例えば、

 

 引用:http://blogos.com/article/275877/

こんなブログ記事があります。

そもそも、高校生たちや大学生は小遣いが少ない人が多い、その中から1万円近いケータイ代金を支払う、そのために音楽CDやDVDが売れない、マンガ週刊誌が売れない、映画に行く人が少ない・・・アルバイトを優先するあまりに大学の授業に出ない(あるいは予習復習しない)ようなことが社会的な問題になっています。

格安ケータイ会社(MVNO)であっても、無線伝送システムは大手3社のネットワークを借りて、それを自社ブランドと独自販売網を使って契約者を集めいています。

携帯電話事業を監督する「総務省」でも、こんな事態に強い懸念を抱いていて、MVNO企業の経営環境の支援をしていますが、一般消費者にそのメリットが浸透しません。

まあ自分で稼ぎがある社会人は、割高であっても自分が好きなブランドを選んでいいと思います。化粧品や衣料品、レストランなどと同じですね。

日本の高校生や大学生たちの「経済合理性」の感覚はまったく「ガラパゴス」です。実際、iPhoneの市場占有率が大きいのは日本だけです。日本以外の全ての国では、アンドロイドOSのケータイ電話(スマホ)がApple社製品より大きな割合を占めています。

多分、日本の若い人の「横並び志向」と「安物をつかうと恥ずかしい」(「恥」の概念の拡張)との思いに捉えられているのだろうと思います。

さすがの総務省も、次期に新しい携帯電話に適した電波帯域の割当については、色々と検討していると想像できます。噂によると、あの「楽天」が携帯電話事業に進出して電波申請するのではないかと12月中旬ころから言われはじめました。

そのせいで、

大手携帯電話会社の一つ、KDDIの株価が12月に大きく下落しました。

以前に参入したSB社は、新参入の始め数年間は価格競争して値下げを大きくPRしていたのですが最近は本気で値下げはしていません。実質値下げは、子会社のMVNOへの誘導だけです。(SBはYahoo!モバイルへ、AUはUQモバイルへ)

ここに楽天が新参入すると、値崩れが起こると思われていて、KDDI株価が下がりました。実際そうなるかどうかはわかりませんが。

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コメント (4)
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