朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

リビア情勢、ネット遮断、中波ラジオ局の奪取(反政府グループ)

2011-02-24 | 外国の風物
アフリカの地中海沿岸国、リビアはカダフィが長年独裁支配をしてきた国家です。イタリアのすぐ南にあって欧州にとっては、喉元のとげでした。

カダフィは過激な反米政策とテロ支援を最近まで続けてきたのですが、オバマ政権になって少し米国に擦り寄って、方針を変更したばかり。原油生産がアフリカで最大の産油国です。そのため、反米国仲間、たとえば北朝鮮、ベネズエラ(南米)からは頼りにされてきたわけです。


 引用:CNN International web 2011-02-23 

チュニジア、エジプトの政変に続いて、その近隣国のここでも、ネットやケータイ、衛星テレビの情報通信の刺激があって、ついに流血の政変が発生しています。

国民のデモに対して、空軍の飛行機から爆撃するという過激さです。それを命令された空軍パイロットが飛行機ごと、地中海の島国、マルタに亡命しました。

インターネットがつながらない。政府が遮断したのか、大規模停電が原因か、アクセス集中のためか理由は不明ですが。

首都に近い都市の国営ラジオ局が、反政府側に乗っ取られて反対派の声明を放送しているとの報道もあります。

現代的なネットやメール、携帯電話が止められた時、ローテクではありますが、中波ラジオは強力な情報伝達メディアになります。

クーデタ(武力による政府転覆)では、ラジオ放送局占拠は常道になってきましたが、今後はインターネットとケータイ電話局もですかな。
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