朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

沙羅双樹

2008-06-22 | 京都の文化(夏)
梅雨、もう一つこの時期の名花があります。
 掲題の花です。京都の妙心寺塔頭東林院にある樹齢300年超の沙羅の木が特に有名のようです。
 昨日は、別のお寺で探してきました。
 京都大学の東側、真如堂。彼の樹と比べると若いですが、咲いていました。まだつぼみも沢山ついていました。
 一日花、朝咲いて夕方には散る。
 桜よりも「潔い」ですかね。
  平家物語の冒頭の文章は高等学校の古文で記憶しました。いまでも、このくらいは暗唱できます。
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす 驕れる者久しからず ただ春の夜の夢の如し 猛き人もついに滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ」
 
 
※お経に引用される「沙羅双樹」はインドの別の樹木とのこと。仏教伝来の時代には、その木の品種や絵も伝わらなかったでしょうから、文書資料からのイメージで、この木を沙羅双樹と名づけたものと思われます。ナツツバキ。
 一日しか花が持たないことから「盛者必衰」の比喩としたのですね。今回知りました。
※※京都府立植物園webに解説ビデオ(園長さん自身での撮影と説明)があったのでリンクします。


  
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする