人類学のススメ

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人類生態学の本8.人間

2012年04月17日 | K5.人類生態学の本[Human Ecology:Jap

Kawakidaumusaokamiyama1966

人間―人類学的研究 (1966年)
価格:¥ 3,360(税込)
発売日:1966

 この本は、元京都大学の霊長類学者・今西錦司[1902-1992]さんの還暦を記念して出版された論文集です。1966年に、川喜多二郎[1920-2009]さん・梅棹忠夫[1920-2010]さん・上山春平さんによる編で、中央公論社から出版されました。

 今西錦司さんの還暦記念論文集は、本書の『人間』の他に、『サル』・『自然』と合計3冊が出版されています。

 本書の内容は、以下のように、序以外全17編の論文からなります。

  • 序にかえて(桑原武夫)
  • 1.Personalityの進化に関する覚えがき(今西錦司)
  • 2.乾燥地域の国家(谷 泰)
  • 3.社会編成論(上山春平)
  • 4.世界農業史上における古代旱地農法の位置(飯沼二郎)
  • 5.産業革命論(角山 栄)
  • 6.ロールシャハ・テストによるカラコラム・ナギール領民のモーダル・パーソナリティ(藤岡喜愛)
  • 7.農民の要求水準と行動様式(米山俊直)
  • 8.日本の人類退化論(筑波常治)
  • 9.Adventurousな現象に対する日本人の社会的反応について(本田勝一)
  • 10.チベット文化の生態学的位置づけ(川喜多二郎)
  • 11.「ヒンドゥー化」についての一考察(飯島 茂)
  • 12.東南アジアにおける山地民族の問題(岩田慶治)
  • 13.東南アジアの焼畑の輪栽様式と人口支持力(佐々木高明)
  • 14.Datoga牧畜社会における家族と家畜群(梅棹忠夫)
  • 15.Datoga族の地域集団(富川盛道)
  • 16.Hadzapi族の食生活について(富田浩造)
  • 17.Mangola村におけるBantu系農耕民の部族間の関係について(和崎洋一)

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