現代の人類学〈1〉生態人類学 (1983年) |
この本は、大塚柳太郎さんによる編集で、現代のエスプリ別冊として現代の人類学1として、至文堂から出版されました。これらは、論文を再掲載したものを中心にして構成されています。
本書の内容は、以下のように
- 概説・生態人類学(大塚柳太郎)
- 道具の起源:霊長類学からの展望(西田利貞)
- ヒト化と道具の起源(丹野 正)
- 歴史生態人類学(西田正規)
- 育児における父系戦略と母系戦略(市川光雄)
- ヒトの多様性の研究:小地域での集団遺伝学的アプローチ(片山一道)
- 日本人の形質の時代変化と環境要因(河内まき子)
- 狩猟民ピグミーと遊牧民ガブラ(原子令三)
- 漁撈と農耕の比較生態(五十嵐忠孝)
- 資源利用の比較生態(秋道智彌)
- 日本人農業移住者における生と死(柏崎 浩)
- 居住集団のサイズと生態(口蔵幸雄)
- 遊牧民レンディーレ族の年齢体系と生業集団(佐藤 俊)
- ランバ族と食物(武田 淳)
- ボイエラ族のタンパク源(佐藤弘明)
- 「妬み」の生態人類学(掛谷 誠)
本書の中で、大塚柳太郎さんによる概説では、「・・・(引用始め)・・・日本における生態人類学のはしりとなったのは、一九五〇年代に行われた渡辺 仁氏のアイヌの研究であった。・・・(引用終わり)・・・」となります。