GAMAの菜園&フォト日誌

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AIG投資顧問問題に喝っ!!

2012年03月28日 19時50分55秒 | ガマのつぶやき
この問題の根底は結局のところ肩書きに弱い日本人や日本社会の本質に由来するように思える。

企業年金は国民年金、厚生年金に加えて企業が従業員の老後年金の3階建て部分を構築するためのものだが、その元金を運用させるために自分達では何もできないからプロの顧問に委託してきた由来がある。単純に銀行に預けておけば利息で自然に増えていくような世の中ではないのだから仕方が無いことではあるが、そこに付け込んだのが役人の天下り先の確保を目論んだ社会保険庁。実際には運用に関しては全くの素人であるのに
社会保険庁の肩書きで企業年金組合を信用させて資金を集め挙句の果てにとんでもない損失を出してしまった。しかも、この手の投資顧問会社に本来国が運用責任を負う厚生年金基金も一部の資金の運用を委託してきたらしい。そうなると、AIG投資顧問以外にも同じような損失を出している投資顧問会社があるとすれば、というかいくつもあるようだが、2階部分の厚生年金にも穴が開いてしまっている可能性が高い。厚生年金の穴は企業負担で補填させると言っているが、この不況下でおいそれと対応できる企業ばかりではないし、先の投資顧問会社に資金運用を委託していた会社のほとんどが中小企業というからそんな簡単な話ではない。そもそも、それらの投資顧問会社に年金の運用を委託するよう斡旋したのは厚生労働省や社会保険庁だったし、その目的が自分達の天下り先の確保だったとなるとこうれはもうとんでもない犯罪行為に近い。

それにしても相手がド素人とも気付かず多額の資金の運用を任せてしまった、言わばだまされた側の企業年金組合の担当者も、それを承認してきた企業の総務担当者もそういう意識は無かったというしかない。だから今回のAIG投資顧問の焦げ付きは寝耳に水といった按配になってしまったが、しかし、この事件は図らずもこの問題の奥の深さを露呈してしまった。 ただでさえ破綻が見えている国民皆保険。それなのに更に追い討ちを掛けるような企業年金や厚生年金の消失。国がやることだから、官庁が管理しているから、公共のものだからといった制度や仕組みへの依存体質が生み出したツケのような感じに思える。自分のことは自分で考える。そういう癖を面倒だが自らに課す行動を我々一人ひとりが起こす必要がある、そんな世の中になってきた。

しかし、いい国の筈なのに、ずるがしこい奴らが正直者を食い物にする汚い部分はいつまで経っても根絶やしに出来ないのかと思うとうんざりしますな。



あちらでは寄り合い所帯が大変なことに。こんなことになるのなら通貨統合なんかしなければ良かったと思う人も多いだろう。やはり経済は生き物。いつまでもいい状態は続かない。ところでこの写真は3回目の使い回し。エコ投稿でした。^^
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あちらは外灯いろいろです。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
社長が初めて公の場にでてきましたね。 (MAYU)
2012-03-28 20:26:08
じだんだ踏んでもどうにもならない、もどかしい思いをしている人が多いことでしょうね。
それにしても社長の年収が7000万円とは。
関係者でない私でもほんとうに腹立たしく思います。
不条理にもほどがありますよね。
返信する
MAYUさん (つくばのガマ)
2012-03-29 04:56:51
正直者はバカをみるとか、騙す奴も悪いが騙さ
れる奴はもっと悪いとまで平然と言い切る中国
人という種族が隣りにいますが、回り中敵でい
つ寝首を掻かれるかわからない歴史の中で生き
抜いてきたしたたかな国民性だけに今はこの言
葉が理解できますね。理解できても嫌いですが
。 しかし、7,000万円はアングリコ。1,000億
円運用で稼いだというのであればそれくらいの
報酬はあるでしょうが損失ですからね。
返信する

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