外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

GBPJPY 揉み合いを想定 中間の価格帯でのエントリーは基本的に見送り

2007-11-13 22:07:53 |    -ポンド円

昨日は参加者不足で、案外と小動きを予想したのですが、テロまがいの情報が思惑を煽り思った以上に突き刺さりました。

クロス円は様々な要因から、とりあえずドル円に引きつられて円高へと下落していますが、それぞれが同じような価格水準にいるかどうかを、第3幕に向けて大局を把握する必要はありそうです。

本日は日足を使ってポンド円を見てみますが、同じ対円の通貨でも中長期のトレンドが上昇を維持しているものや、下落に突入しているもの、水平を保っているものなど意外と様々なことが判ります。一目均衡表を見れば、既に雲の下にいるもの、雲の中央にいるもの、雲の下限にいるものとあり、やはり通貨によって微妙に異なる位置にいます。

同時に円高になったのは、ドル円が要因であることは先に述べましたが、一応のアク抜きができたとすればそれぞれがやや調整気味に推移する可能性があります。

本日は主役である米国市場が週明け初参入し、興味が集中しているところですが、各ご自身の好みの通貨ペアが一体どんな場所にいるのかご確認ください。

本日の「テクニカルクリップ」はポンド円の位置をざっくりとお伝えし、シナリオを描いてみましょう。市場は極端に薄くなっていますので、先ずは波に乗れるまで取引単位はなるべく少ない方が安心できそうです。

 
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ツートップのブレークで目標値達成 下落に目は残しつつ調整の戻りが先行か

2007-11-13 10:42:46 | ☆外国為替を読む
昨日は、東京勢を中心にストップロスが中心と思われる円の買い戻しが先行。新規の買い注文が薄い中で、次々と下値を更新しています。
本日も概ね最安値で始った各対円相場ですが、OPENLOWの様相を呈しています。
 
昨日のコメント前後では、ツートップフォーメーションのネックを少し割ったあたりでしたが、思いのほか売りが殺到し、昨日中にターゲットを達成しています。
下値の詳細は後述するとして、個人的には相当な売り買いが交錯すると考えていた110円割れの攻防が、あっという間に通過するなど、本格的に下落する条件を満たしていません。
先日も述べましたが、途中のアク抜きがなされない相場は、異常な伸びを見せた後、急速に熱が冷める傾向があります。
 
早朝はある程度予想されていた、外資系よりドル円の絵画持ち込まれるなどドルショートのカバーが持ち込まれています。
 
下落相場に対応できた向きには、この水準は一旦の確定ポイントという意識をされた方が良い気がします。下値より少し戻されている分、本日はやや円売りのバイアスで試し買いで様子見が順当に見えます。
もし、再度下落という場合には、既に下値という目標がありますので、ここを割れるタイミングで押してみる方向です。
 
11月1日から下落した当トレンドですが、本日は9日目であり最短の変化日としてありえる日柄です。ドル円は本日下値を更新していませんが、ポンド円やカナダ円などでは安値を付けており、調整波は十分ありえそうです。数日かけて昨日の下落分を戻す可能性を意識しています。安値OPENの場合、下値は髭としては現れず、戻せばその分実体線を拡大してゆきます。見た目には、非常に買い気が強く見えてしまう点、ご注意ください。



USDとJPY ドル売りに端を発する円高 第2幕終了か

2007-11-12 20:59:26 |    -ポンドドル

週末要因と、明けの月曜日が米国金融市場が休場ということが重なり、先週末に一気に噴出した金融不安解消行動は、本邦の海外投資ヘッジや国際投資資金のリスク回避資金が大量に円に流れ込む形となり、高金利通貨の対円ペアを中心に軒並み大幅な円買いが発生。嫌な予感は増幅されて示現してしまいました。

これ以上の思惑は基本的に主人公不在で進みにくく、顕在化した根底要因は株式市場が崩れたことだとすれば、本日中にこれ以上各市場が悪化するのはやや考え難い部分があります。

もちろん、NYKからは通常と同程度の参加者は望めないため、市場は基本的に薄くなることから、火事場を狙った超短期的な投機の可能性は否定できませんが、例えば対円で最安値から大きく離れてしまった通貨ペアは、仕切り直しが必要に思います。

ドル円は元々チャート的にも弱い相を見せていたことから、極端な悪化は見て取れませんが、各クロス円に関しては危機的なポイントに差し掛かったものの、本日は一応踏みとどまったように見えます。ここへ来て、クロス円がもう一段下がるためには、ストレートで米ドルのリワインドがどこまで進むかがキーだと思います。

ユーロは確かに今最も買えるメジャー外貨に見えますが、ここまで総崩れになると少しずつでも値を下げざるを得ません。対ドルで買ってみても面白そうな予感がありましたが、軌道修正します。

 
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昨日のMTG

2007-11-09 18:50:55 | ☆外国為替を読む

昨日は久しぶりに昔のメンバーに会ってきました。
浅野の場合、会社と自宅を往復するのが精一杯の生活で、外食はどちらかの土地で・・・という場合が殆どですが、久しぶりに麻布の方で集合しました。

それにしても、やっぱり麻布はおしゃれなところですね。

ところで、集まったメンバーの中にFX系が2人おり、話題は某会社の破産と夜逃げで持ちきりとなり、FX業界の話が中心でした。本当にざっくり下に刺さる相場展開をした場合、第3、第4の可能性は否定できません。FXはあくまで外国為替取引であり、法律改正があったように、まさしく金融商品そのものです。全てのお金は理由があって入金され、保全され、証拠金が増減しています。顧客の利便性に応じて、無理やり捻じ曲げられた金融類似商品は、この法改正により名実ともに金融商品化すべきとの、叱咤激励を受けてきました。

さて、お伝えするに値する情報は今回特にありませんでした。

ただ、このところ金融情報について、内容が専門的に偏りすぎている点や、それを咀嚼して伝える金融知識がある記者の不在が話題となりました。
例えば、
最近よく耳にするソブリン系って何のこと?という話題に、皆「さあ・・・」、「だよね。」となってしまう有様。「これじゃあ、ファンドか何かの名前に聞こえるよね。」「モデル系とがマクロ系みたいに??まさかあ~。」「まじめに、この間なんてソブリン系が狭いレンジトレーディングを・・・みたいな文章まであったような。」「・・・」ってな感じです。

そういえば、このところ債券が買われ利回りが低下している事実があります。ドル売りも小康状態となり、リスク投資にも資金が流れ込んでいるというような記事が、どこかに掲載されていた記憶があります。事実なら驚きを隠さずにはいられませんが、株式の下落や為替での乱高下リスクを回避するために戻ってきた資金が債券市場へ流れ込み、債券が買われているという解釈の方が、しっくりするのですが。それとも、先のソブリン債を組み込んだ投信やファンドの設定が相次ぎ、ヘッジで債券が買われている可能性もあり得ますが・・・、中身が株式から債券へシフトしだしている事実こそリスク回避行動そのものに見えます。

先ほど、ドル円は111円台を覗きに行きました。クロス円も連動して下げています。
昨日の欧州メジャーの政策金利はBOE,ECB共に据え置きました。ただ、内容がECBは利上げ派の存在、BOEは利下げ派の存在が明らかとなっています。
ドル売り以外で考えられるのは、買うならユーロ、売るならポンドと言うことになります。ポンド円は売り、ユーロドルは買いというイメージでしょうか。

では、よい週末をお過ごしください。


USDJPY 午前中のドル売り材料で反応 リスク逃避の円買いも含むか

2007-11-09 13:58:26 |    -ドル円

大手外国証券の損失拡大修正、外資系銀行の破綻の噂などリスクの増大が懸念され、早くもドル売りが持ち込まれています。

東京株式市場は素直に反応して下落幅を拡大して前場を終了しています。
ダウの下落が連想されることから、前倒しのドル売り円買いという可能性が大ですが、海外勢からはリスク逃避の円買いといった行動も織り込まれている可能性があります。他のストレートでは、ユーロドルが高値を更新するなどドラスティックな週末相場へ向けて個人的にはムードが整いつつあります。

ドル円で112.50円という水準は過去の動きに於いて非常に重要な水準です。2003年日銀によるドル買い介入黄金年、秋のG7ドバイ会議明けにドル円はこの水準に窓を開けて下落し、月内に110円台に届いています。

同じ水準で週末ということもあり、来週月曜日が極めて不安であります。この状況では110円が割れるまで日銀も行動には出難いことが予想され、いずれ円安の番が回ってくるにせよ、下値を確認しておくことは重要な出来事です。

本日の「テクニカルクリップ」では、今ドル円はどのような位置にあり、マイルストーンとすべき価格はどこなのかを探ってみます。

ドルが反発する材料が私には見えません。この週末はG7明け並みに危険な匂いがします(かなり個人的な印象です、話半分で御願いします)。

 
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ドル円急落 納得しての判断変更もちぐはぐ感否めず

2007-11-08 12:58:30 |    -ドル円

タイトルが全てです。

ドル円の下落について限界感を表明した途端に暴落、ポンド円もストレートでのドル売りが強いとTP水準を変更した途端に暴落など振り返れば、月初の戦略を維持していれば大勝利に終っていることが判ります。しかもTPポイントもバッチリでした・・・

この敗因について、先週末前後48時間内外の意味不明な動きがイメージを狂わせた全てであり、下落もあと24時間早ければズレが修正できていた気がしています。

カナダ円がスパイクしてしまいストップアウトしています。今朝のやや思惑的な仕掛けにより、クロス円など計算値通貨ペアはやや無謀ともいえる下値を付けさせられています。やはり逆張りは難しいですね。

このように急激に熱が入った相場は急激に冷め易く、当セッションは一旦終了した感じです。個人的にもせめてもの救いは、9月の再来を思わせる不調な滑り出しに、今月もペナルティーボックス行きを覚悟していただけに、概ね開始時点に戻せたことは不幸中の幸いです。気持ちを切り替えてフェーズ2に向かいます。

さて(気合を入れ直します)、大方前半の目標値を達成し、朝方の需給をこなした東京市場は、脱力感と共に再び“沈黙の東京”を保っています。

個人的にはドル円の当水準は、他の通貨と比較して対ドルでギリギリ平衡を保てる水準に見えます。他の通貨が対ドルで再度上昇を始めると、もう一段の下げが必要になりますが、両者共に納得している感じです。
今後の行方ですが、ダウが13500を割り込み、前日比約361ドル下落して13300台をギリギリ保って引けていますが、下落のリスクは依然として残っています。したがってドル円を含むドル安リスクは解消されていないと考えています。

あれほど固かった113円台後半が嘘のように抜けました。“誰”というのは判りませんが、ドル円で下落が始る前には既に他の通貨に対して大方のドル売りを完了、昨日でドル円でのドル売り完了した気がしています。あとは株式市場でどの程度アメリカ売りがはけているかで今後のドル売り度合いが決りそうです。

今後の焦点は“どこまで”ということになりますが、こればかりは“誰”という本人でも“どこまで”とは言えないのと同様に、神のみぞ知るところです。完了と申し上げたのも仕込みということであって、変動が終了したともしていないとも言い切れないところがマーケットですが、マーケットと相談しながら、日々の動きを積み上げてどこまでかを判断するのは、我々を含む投資家皆様の判断であることは間違いありません。

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今回、個人的なドル円下落への確信に関して、細田哲生(てっせい) 先生による一目均衡表勉強会が非常に参考になっています。株式市場がメインの内容ですが、このところの為替市場を支配していただけに効果があったと考えています。また、個人的に見舞われている時間のズレに対して、何かの解決策を学べるかも知れないとも考えています。

一目均衡表の大成者である一目山人さんの血を引き継ぐ細田先生ですが、率いる一目均衡表の研究会というと、かなり科学的な集団というイメージがあるかもしれませんが、非常に論理的なグループです。即物的なアプローチを好む投資家向けではないことは事実ですが(本来の一目均衡表の考えが即物的ではないからなのですが)、メンタル面での強化を図るには非常に良いアプローチだと思っています。株式市場を中心とした内容ですが、細田先生の研究グループが発行している無料のメールマガジンやブログなどでも、その考え方の核心はかなり公開されています。

推奨する訳ではありませんが、下記にURLなどを記します。以降は皆様の判断と責任におかれまして行動されてください。

一目均衡表公式HP   :http://ichimokusanjin.hp.infoseek.co.jp/
ブログ一目均衡表日記  :http://ameblo.jp/ichimokusanjin/
株式レター無料版申込  :http://www.mag2.com/m/0000247602.html


CX通貨 資源国通貨 【COMMODITY CURRENCY】

2007-11-07 19:30:10 |   -FX実用相場用語

FXはForeign Exchangeの略であるように、CXはCommodity Exchangeの省略形で、商品取引としての括りに属する相場全般を指す場合がある。Ex部分で“エクス”という音からFEやCEではなくFXやCXになったと思われる。CXは大きく食料関係、燃料関係、金属関係などに別れ、自然に依存する一次産品が主な対象となる。

これらの原産となる国の通貨を総称する場合にCX通貨などと言い、為替情報などでは資源国通貨という呼称も一般的だ。
細かく言うと限がないが、対象となる通貨は、カナダドル、オーストラリアドル、ノルウェークローネ、南アフリカランドなどが代表的。ニュージーランドドル、アイスランドクローナ、トルコリラなどは高金利通貨としての認識になるが、CX通貨も比較的金利が高い通貨が多く、連想されやすいことから混同される場合が多いが、厳密に分ける必要性もさほど感じられない。

こぼれ話

近年、FXと言えば「外国為替証拠金取引」の代名詞として使われるようになったが、本来は外国為替取引という意味。また、「先物」というと商品先物取引の代名詞のように使われるが、先物とは、本来は限月で取引される形態を指しており、商品相場が今でもこの形態をとっているため代名詞化したとの想定ができる。FXが現物直物(SPOT)取引の形態をとる中、この先はあまり詳しくないが、限月の先物方式で通貨を上場し、個人投資家が取引可能になったのが外国為替証拠金取引の元祖だったことで、暫くは金融先物取引という括りで、外国為替証拠金取引も扱われていた。

しかし、理解のしやすさと、銀行など為替のプライスメーカー側がビジネスチャンスとしてSPOT取引の小口化が進み、近年では銀行間市場などで取引される直物(SPOT)取引での証拠金取引が主流となった。

2007年、これまで金融先物取引法に縛られていた外国為替証拠金取引が、金融商品取引法の適用を受けることになり、金融先物取引法は廃止されたが、こんな流れもあるからだろうか。

現在でも先物方式の為替取引は実在し、IMMポジションなどで皆様にもお馴染みかと思う。

IMM(International Monetary Market)は、CME(Chicago Mercantile Exchange=シカゴ商品取引所)の金融商品専門の取引所で、IMMは金融商品の先物市場の代名詞となっている。現に、銀行間市場でもIMM方式で取引価格が決るデリバティブ取引カテゴリーも多い。IMM方式とは、3、6、9、12月のある日での取引価格を取引することで、概ね世界共通。


USD安 ドル安は一致 G7通貨の対円相場に関してはまちまちの可能性

2007-11-07 15:18:05 | ☆相場分析-ユーロドル

昨日は各通貨ペア共に対ドルでの高値を更新する流れとなり、また原油も上値を更新する流れからCX通貨がその上げ足を速めています。

本日の午前中は総じてドル高へは底堅い揉み合いを継続していましたが、正午前に、外貨準備でユーロなど強い通貨の保有割合を高めるような中国筋からのコメントがあったと伝えられると、ドル売りが一気に発生しています。その後はコメントの正確性を求めて平静を保っていますが、内容によってはドル危機につながる可能性を秘めています。

限りなくファンダメンタル的な相場展開となってきましたが、良く考えてみると通貨ペアの組み合わせ次第では、例えば今まで概ね同じ動きをしている対円ペアでも、取引通貨が違えば上下バラバラに動く可能性があります。

“ドル安”は共通のファクターと仮定すれば、概ね対ドルは全てドル安となることは共通した認識です。

ところが、ドル円が下がっても、ポンドドルやユーロドルは上昇するため、動きの早い方が一瞬相場を引っ張ることは既にご体験済みだとは思いますが、実はポンドは欧州内では売られ気味のバイアスがかかっていることから、対ドルでは相当強そうに見えても対ユーロや対スイスで売られることになり、ポンド円は案外とドル円と同じ動きをする時間が長そうな気がします。

ポンド円を売り持ちにしている個人的なポジショントークでは決してないですが、この流れが更なるユーロポンドの上昇等を伴えばイギリスのユーロ復活などという噂も聞こえ始めそうです(やや飛躍的になりました)。

一方で、我が円の対ドル相場ですが、恐らく一方向への変動は厳しそうです。

冒頭の噂話に信憑性が出てくれば、恐らく本日のNYKダウにも影響はありそうです。個人的には下落を発想していますが、ドル安は日本の円安を考えればお判りのとおり、米国内の輸出には好都合です。だとすれば案外とダウは持ち直すとの考えもありだと思えます。

いずれにせよ、ドル円は引き続き頭が重いものの、クロス円はこれまでのスタンスをやや変更し、押し目買いを考慮して行く予定です。やや、というのは、ポンド円に関してはドル円が下落リスクを伴う以上、下落リスクを考慮せざるを得ません。押し目買いが早すぎるとやや苦しい展開もあると考えています。

一方で、概ねその他のクロス円に関しては、ドル円の下落でクロス円が下落し、ヘッジによりストレートが下落するようなステージがあれば、こちらは迷わずドル売りを入れたい展開を予想。クロス円が上昇を始めた段階で、ドル円をゆっくり買うなどの手法が有効に見えます。

本日の「テクニカルクリップ」では、不思議なシナリオに見えるオーダーが見られるかもしれませんが、マーケットに対面していられない向きは、こうするしか方法が無いように見えます。最も、本日のような日は、マーケットオーダーができない状況では、お休み相場かもしれません。

 
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GBPJPY 日替わりでセンチメント入れ替わり 短期筋以外はイントなし

2007-11-06 20:43:40 | ☆外国為替を読む

昨日は、久しぶりに相場の勢いを感じ、想定のターゲットはこなしてくれそうな勢いでしたが、フォローも限定的なのでしょう。一度ポジションのカバーが入るとあっという間に元の道をトレースしてしまうという、短期売買筋のみが変動の原動力となっている様に感じます。

欧州発の悲観的な指標発表が久しぶりに続き、株式相場が崩れると為替でも欧州売りが発生し、ストレート主導でクロス円が下落するというやや意外な展開となりました。

しかし、米国市場に入るとドルの悲観的な見方が支配的となり、ドルが売られる形でストレートが上昇。その流れを受けて今度もストレート主体でクロス円が上昇するという本日の展開となっています。

各国株式市場が微妙に悲観的な空気が漂うなかで、自国の時間帯では自国通貨が売られる傾向が次第に見えてきています。本日は今のところ欧州株式市場も底堅い展開から、昨日からの流れを受けているようですが、為替単独の材料出尽くし感から、唯一の指標は株価となっており、神経質な展開となっています。
ただ、これだけではレンジ相場を突破する根底の流れには結びつきにくく、真空状態の価格帯を右往左往という展開になりそうです。

ドル安の基調は昨日のドル買い相場が無くても基本的にはスタンスの変更は無く、何の通貨に対してドルを売ってゆくかが焦点になります。世界的に一致し始めている見方は、CX通貨が再度選好されやすい状況であるという事実ですが、流動性には問題がある場合が多く取引の対象としてはあまり関わりたくない心境です。

 
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