基本的にはユーロの急激な買われ過ぎには警戒感がありますが、ドル売りのバイアスはかなり根が深そうです。
先週はユーロが売られることにより、1本調子で上昇していたユーロポンドの調整が入るイメージをしていましたが、逆にポンドが売られすぎたという観点から見れば、ポンドが戻すことでも調整は可能です。
また、万が一ドル買いという調整となった場合、ユーロドルは下げにくく、ドル円はそれなりに買戻しが入る展開を予想しており、そうなれば結果的にユーロ円が上昇することになり、そこを迎え撃つのが先週末の作戦でした。
思惑は違ったものの、ユーロドルが1.50に迫る上昇を見せ、もしかするとと思いましたが、バイアスはドル売りだったことからドル円も下落し、ユーロ円の上昇は限定的でした。依然としてドルの売り圧力は均等に機能している様に見えます。
東京がお休みだった先週金曜日の各通貨ペアは、それなりのピークを形成していますが、週明けの本日始値が、先週の木、金の終値と余り大きく離れなかったことから、下げ圧力に当面の限界感が漂い、どちらかと言えば円売り気味に推移しています。本格的な反転とは言いがたいものの、特に対円通貨ペアは戻りを試す展開が先行するイメージを持っています。
戻ったところは売りというシナリオに変更はありませんが、それまでの上昇にチャンスを見出す場合は、新下値更新でストップという条件で、円売りもあり得るステージに思います。
イメージと実際の動きが合わないユーロは少し置いて、ポンド円、ドル円で円売り戦略を追加してみます。上手く行けばこれで今月は終了となりそうです。
外為ガイドブック
TOPへ