外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

USDJPY ユーロでのドル買い調整を諦めた途端の調整にまた欲求不満 しかもクロス円も上昇

2007-11-28 23:07:52 |    -ドル円

ドルの売られすぎによる買い調整にリスクを感じ、暫くそのスタンスを維持しましたが、ドル売り圧力がなくならないために諦めた途端、ドルが反発して「何だかな~」という感じです。

また、ポンド円やドル円で下落9日目の反転も結果的に実現して相場観は間違っていないなかで、買い戦略は最後の押し下げに秒殺されて損失を計上・・・「何だかな~」という感じです。

半日単位でセンチメントが入れ替わる中で、昨日は原油や金などのコモディティが売られるなど、個人的には高金利通貨総崩れの危機感を持っていました。
ところが実際蓋を開けてみれば、オイルマネーの米銀資本参加の騒ぎと原材料の下落は素直に好感されニューヨークダウは上昇。ドル買いが底堅く推移することになり、本日のドル円上昇にもつながっています。

ドル円がここまで動けばどうしても、クロス円も上昇せざるを得ず、またコモディティも戻していることから、本日は資源国通貨ペアを中心にクロス円の急上昇という展開となっています。

ただ、今後本格的にニューヨーク市場を迎えるにあたり、このままコモディティが上昇するのであれば、ドルもダウも同時に上昇するとは考えにくく、今のステージはコモディティの一時的な下げ止まりとドル円上昇で、クロス円にショートカバーが先行しただけに見えます。

基本は依然としてリスク回避先行、或いは行き過ぎの調整だと思います。原油や金などからのリスク回避または利益確定は一時的なドル買いをもたらすため、そこを上手くドルを売り抜ければ次につながりそうです。

ユーロ、ポンドでドル買い調整が見られます。ユーロドルと金相場は連動する場合があり、コモディティ相場がリスク要因となってきました。
実際、本人相場感と相場動向にタイミングが狂い始めてきた感覚があり、この揉み合いは基本的にパスしたい心境です。

 
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