外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

CX通貨 資源国通貨 【COMMODITY CURRENCY】

2007-11-07 19:30:10 |   -FX実用相場用語

FXはForeign Exchangeの略であるように、CXはCommodity Exchangeの省略形で、商品取引としての括りに属する相場全般を指す場合がある。Ex部分で“エクス”という音からFEやCEではなくFXやCXになったと思われる。CXは大きく食料関係、燃料関係、金属関係などに別れ、自然に依存する一次産品が主な対象となる。

これらの原産となる国の通貨を総称する場合にCX通貨などと言い、為替情報などでは資源国通貨という呼称も一般的だ。
細かく言うと限がないが、対象となる通貨は、カナダドル、オーストラリアドル、ノルウェークローネ、南アフリカランドなどが代表的。ニュージーランドドル、アイスランドクローナ、トルコリラなどは高金利通貨としての認識になるが、CX通貨も比較的金利が高い通貨が多く、連想されやすいことから混同される場合が多いが、厳密に分ける必要性もさほど感じられない。

こぼれ話

近年、FXと言えば「外国為替証拠金取引」の代名詞として使われるようになったが、本来は外国為替取引という意味。また、「先物」というと商品先物取引の代名詞のように使われるが、先物とは、本来は限月で取引される形態を指しており、商品相場が今でもこの形態をとっているため代名詞化したとの想定ができる。FXが現物直物(SPOT)取引の形態をとる中、この先はあまり詳しくないが、限月の先物方式で通貨を上場し、個人投資家が取引可能になったのが外国為替証拠金取引の元祖だったことで、暫くは金融先物取引という括りで、外国為替証拠金取引も扱われていた。

しかし、理解のしやすさと、銀行など為替のプライスメーカー側がビジネスチャンスとしてSPOT取引の小口化が進み、近年では銀行間市場などで取引される直物(SPOT)取引での証拠金取引が主流となった。

2007年、これまで金融先物取引法に縛られていた外国為替証拠金取引が、金融商品取引法の適用を受けることになり、金融先物取引法は廃止されたが、こんな流れもあるからだろうか。

現在でも先物方式の為替取引は実在し、IMMポジションなどで皆様にもお馴染みかと思う。

IMM(International Monetary Market)は、CME(Chicago Mercantile Exchange=シカゴ商品取引所)の金融商品専門の取引所で、IMMは金融商品の先物市場の代名詞となっている。現に、銀行間市場でもIMM方式で取引価格が決るデリバティブ取引カテゴリーも多い。IMM方式とは、3、6、9、12月のある日での取引価格を取引することで、概ね世界共通。


USD安 ドル安は一致 G7通貨の対円相場に関してはまちまちの可能性

2007-11-07 15:18:05 | ☆相場分析-ユーロドル

昨日は各通貨ペア共に対ドルでの高値を更新する流れとなり、また原油も上値を更新する流れからCX通貨がその上げ足を速めています。

本日の午前中は総じてドル高へは底堅い揉み合いを継続していましたが、正午前に、外貨準備でユーロなど強い通貨の保有割合を高めるような中国筋からのコメントがあったと伝えられると、ドル売りが一気に発生しています。その後はコメントの正確性を求めて平静を保っていますが、内容によってはドル危機につながる可能性を秘めています。

限りなくファンダメンタル的な相場展開となってきましたが、良く考えてみると通貨ペアの組み合わせ次第では、例えば今まで概ね同じ動きをしている対円ペアでも、取引通貨が違えば上下バラバラに動く可能性があります。

“ドル安”は共通のファクターと仮定すれば、概ね対ドルは全てドル安となることは共通した認識です。

ところが、ドル円が下がっても、ポンドドルやユーロドルは上昇するため、動きの早い方が一瞬相場を引っ張ることは既にご体験済みだとは思いますが、実はポンドは欧州内では売られ気味のバイアスがかかっていることから、対ドルでは相当強そうに見えても対ユーロや対スイスで売られることになり、ポンド円は案外とドル円と同じ動きをする時間が長そうな気がします。

ポンド円を売り持ちにしている個人的なポジショントークでは決してないですが、この流れが更なるユーロポンドの上昇等を伴えばイギリスのユーロ復活などという噂も聞こえ始めそうです(やや飛躍的になりました)。

一方で、我が円の対ドル相場ですが、恐らく一方向への変動は厳しそうです。

冒頭の噂話に信憑性が出てくれば、恐らく本日のNYKダウにも影響はありそうです。個人的には下落を発想していますが、ドル安は日本の円安を考えればお判りのとおり、米国内の輸出には好都合です。だとすれば案外とダウは持ち直すとの考えもありだと思えます。

いずれにせよ、ドル円は引き続き頭が重いものの、クロス円はこれまでのスタンスをやや変更し、押し目買いを考慮して行く予定です。やや、というのは、ポンド円に関してはドル円が下落リスクを伴う以上、下落リスクを考慮せざるを得ません。押し目買いが早すぎるとやや苦しい展開もあると考えています。

一方で、概ねその他のクロス円に関しては、ドル円の下落でクロス円が下落し、ヘッジによりストレートが下落するようなステージがあれば、こちらは迷わずドル売りを入れたい展開を予想。クロス円が上昇を始めた段階で、ドル円をゆっくり買うなどの手法が有効に見えます。

本日の「テクニカルクリップ」では、不思議なシナリオに見えるオーダーが見られるかもしれませんが、マーケットに対面していられない向きは、こうするしか方法が無いように見えます。最も、本日のような日は、マーケットオーダーができない状況では、お休み相場かもしれません。

 
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