昨日は、久しぶりに相場の勢いを感じ、想定のターゲットはこなしてくれそうな勢いでしたが、フォローも限定的なのでしょう。一度ポジションのカバーが入るとあっという間に元の道をトレースしてしまうという、短期売買筋のみが変動の原動力となっている様に感じます。
欧州発の悲観的な指標発表が久しぶりに続き、株式相場が崩れると為替でも欧州売りが発生し、ストレート主導でクロス円が下落するというやや意外な展開となりました。
しかし、米国市場に入るとドルの悲観的な見方が支配的となり、ドルが売られる形でストレートが上昇。その流れを受けて今度もストレート主体でクロス円が上昇するという本日の展開となっています。
各国株式市場が微妙に悲観的な空気が漂うなかで、自国の時間帯では自国通貨が売られる傾向が次第に見えてきています。本日は今のところ欧州株式市場も底堅い展開から、昨日からの流れを受けているようですが、為替単独の材料出尽くし感から、唯一の指標は株価となっており、神経質な展開となっています。
ただ、これだけではレンジ相場を突破する根底の流れには結びつきにくく、真空状態の価格帯を右往左往という展開になりそうです。
ドル安の基調は昨日のドル買い相場が無くても基本的にはスタンスの変更は無く、何の通貨に対してドルを売ってゆくかが焦点になります。世界的に一致し始めている見方は、CX通貨が再度選好されやすい状況であるという事実ですが、流動性には問題がある場合が多く取引の対象としてはあまり関わりたくない心境です。
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