外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

USDJPY 根底の流れをどっちで見るか

2007-11-01 20:38:08 |    -ドル円
テクニカルクリップをアップしました。よろしければどうぞ!

それにしてもよくドル円だけが上昇しています。つられ通貨も少しありますが、月初の資本玉でしょうか。ただ、欧州勢の円売りにも見え、キャリーのような匂いもしています。

 
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USDJPY 秋の夜長の分析

2007-11-01 15:13:42 |    -ドル円

さて、11月に入りました。

ドル円以外の通貨は、概ねドル安を継続しており、今後のクロス円はドル円に運命をゆだねている状況に見えます。もちろん、対ドルのストレートペアは中期的な上昇トレンドにおいて高値圏にあり、こちらでの調整押しがあれば、ドル円を頼らずにクロス円は下落する可能性があります。

高値警戒感をお持ちの方は売り場探し、もう一段を狙う向きにはトレンドの継続性が気になるところです。

当ブログから飛んでいる「テクニカルクリップ」では、先月末最後の戦略がそうであるようにドル円の下落をスタンスとして維持しており、その延長上でクロス円の下落を警戒するものです。もちろん、下落を望んでいるわけではありませんが、
そういう相場であれば追従するほうが収益チャンスが拡がるという論理に基づいています。上昇のスパイラルが確認できましたら、当然上昇を期待するものです。

月初でFOMC明けの本日は、出尽くし感で東京市場は平静を保っています。依然として海外依存型の展開となっていますが、ドル円がリスクファクターと定義すればその動向が気になります。この合間を利用して大局から相場を見てみます。


Aはバブル崩壊後、個人の景況感も本格的にかげり始めたころで、本邦のサブプライム問題が発生した時期でもあります。
これ以前は200円台からの下落を継続しているので、Aまでは概ね1本調子に下落してきたと判断して構いません。残念ながらA以降、Bの円の対ドル史上最高値まで下落後、上値も下値も拡大する局面がありません。

さらには、両値を狭めてトライアングル状に収束し、先端を異常に尖らせてきています。基本的には大きな値動きが期待できないことから、市場が膠着状態に陥っていることが理解できます。

DEの波で外貨預金が流行り個人でも大きな利益を上げる話がありました。株価が下落の一途を辿る中で、新たな投資対象の出現だともてはやされ、派生して証拠金取引としてのFXが誕生した創世紀といえます。

FHの波では脱税などで問題となった投資家が多く取引をされていた時代で、FXの第一次黄金期であると言え、現在に至っています。

あまり昔からの流れでドル円相場を説明すると「今は揉み合いの時期」の一言で終ってしまうのは事実であり、200円台からの下落支配を受けているとしか言いようがありません。せっかくの考察ですから、FHの上昇波動を継続するのか、Hからの反転となるのかを色々な角度で説明を試みます。