下値を見ていた期間では乱高下し、レンジ相場と想定した後には、下値をさぐるという、ちぐはぐな分析が継続しています。世界の思惑があまりに一致しており、不気味ではありますが、年初来安値のトリガーを引いた以上は、決定的なイベントがない限り、ついてゆく覚悟が必要かもしれません。まずは、本夕のユーロ指標が試練でしょう。今日は、このまま順調に下落した場合の下値目標を探ってみます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/aa/4d97887a5c135d0ef4907c7d9213ed10.jpg)
月足で見ると、2004年末から2005年初にかけて作ったトップを割り込んだことで、下落の目が優勢になった印象です。同じトップの肩を作っている水準、および雲の下限、加えて一昨年の年末以降の乱高下から、昨年の上昇相場を作る起点となった4月十字足の実体部分が、おおむね1.3200を中心に集まっています。まずはこの辺りが目先の目標になるイメージがあります。
ここをしっかり抜けた場合、2002年末にパリティを超えてから、およそ7年半ぶりに月足が雲の下を覗くことになり、やや未知の世界になる可能性がありそうです。ゾーンとして薄く塗っている部分がその後のターゲットゾーンになるかもしれません。
◎最後に、今晩の米国経済指標、発表予定です。
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欧州経済指標の後にも、重要な米国指標が控えています。ドル買い材料となればある程度の方向は決定するかもしれません。個人的には、指標改善によるドル売りは対抗すべきで、昨夜のように、株高を受けた債券下落による、利回り上昇がドル買い材料になる予感がしています。
相場シナリオの想定は必要ですが、思い込みは禁物でしょう。混乱相場はあえて見送るということも、十分勇気ある選択だと思います。
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