外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

3月05日のポンド円相場分析と今後の経済指標発表予定-「FXフラッシュ1930」テクニカル分析

2010-03-05 20:30:47 |    -ポンド円

◆今日のテクニカル分析は、ポンド円相場です。
(動画では、もう少しわかりやすく説明しています。是非一度、ご覧ください。)

昨日の動きは、個人的にサプライズだったため、先ほどから注意深くチャートを見直し、ファンダメンタルなどももう一度、考えてみました。
結果は、中期的なトレンドに、替わりは無いものの、短期的な調整相場を開始しそうだという結論です。したがって、ここまでイメージしてきた欧州売り円買いは、一旦ニュートラルになるべきという印象です。

例えば、

円はダイバージェンスを伴いながら売られ過ぎたチャートとなっています。

また、ポンドは



対ユーロ相場に下落の兆しがあり、対ドルではやはりダイバージェンスを伴った、売られ過ぎが見えています。

ポジションとしても、円は買われすぎ、ポンドは売られすぎというのは相場の動きからも判断でき、期末となる今月ではポジション調整が進むと想定すれば、ポンド円は上昇だということになりました。特にポンドクロスは、どれもギャップを空けた、アイランド状態で推移しており、万が一でもそれを埋めるとなると、ポンドの中期的なレジスタンス程度までの調整反転が、あるかもしれません。


4時間足で見ると、



ギャップは135.20前後に見えています。一応、ヒゲでの穴埋めを終了していますが、一気に上へ抜けた場合のチャートは、アイランドボトムに似た形となり、それなりの反転パターンを暗示しそうです。
先日レジスタンスと考えた133.50円をサポートにその手前でポンドを買い、1日安値の132円台割れではストップ。場合によってはドテンも視野にいれます。ギャップの中心と想定した135.30円を越えるようならストップ買いで追いかけ、この場合のストップは、130ポイント程度の下値を想定します。

上値目標は、



2月17日の高値から、年初来安値となった132.00の38.2%戻しで、136.50円、50%戻しで137.80円です。

中期トレンドのレジスタンスとなると、



1月19日の高値と2月17日の高値で引けるレジスタンスラインが、本日で140円前後に指しかかっています。さすがに、一気にここまでというよりは、今後底堅くなりながらの調整反転をイメージしています。

雇用統計を控えた週末でもあり、来週に入ってから取り組んでも遅くはなさそうですが、ポンドのショートと円のロングのカバーが入りやすい地合かもしれない、ということをお伝えする意味も込めてみました。


◆最後に、今晩の米国経済指標、発表予定です。



なんと言っても一大イベントとなる雇用統計が控えています。
産業統計とは異なり、NFP(非農業文門雇用者数)、失業率共に市場は悪化を予想しています。
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以上、1本前の記事を含めた内容を、動画「FXフラッシュ1930」で視聴できます。ただし、ビデオサーバーのメンテナンスが長引いており、本日に限り右上のForexTV.jpバナーからアクセスできません。下記YouTubeで、是非、ご覧ください。

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チャートで見る、東京外国為替市場の概況と、欧州市場序盤の流れ(03月05日)

2010-03-05 19:58:26 |    -ドル円

◆始めに、ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場概況です。

取引日付が3月05日に切り替わる、日本時間午前7時時点のドル円相場は、



前日の終値と概ね同じ水準となる89.00円付近で寄り付いたあと、一瞬下に押した88.96円を安値に、以降は概ねドル買いが進む展開でした。前場終わり間際の89.33円が、結局日中の高値となりました。
欧州時間に入っても、穏やかなドル買いを継続し、日中高値を超えて、89.36円まで上昇し、その後も底堅く推移しています。

◆では、変動要因などについて順番に見てゆきましょう。

朝方の上昇では、他の対ドル通貨がドル売り上昇しており、クロス円の買い戻しが背景として指摘できそうです。

ただ、ユーロ円は比較的水準を変えておらず、今夜の雇用統計を前に、基本的には、様子眺めといった状況です。
東京時間引け際から欧州時間に掛けて、ポンドドルが若干下落を早めており、市場全体がややドル買いに傾いています。

日本時間17:00時付近のドル円は89.43円の高値、ポンドドルは1.5003の安値を付け、ユーロドルは概ね横這いに推移しています。
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本日の「FXフラッシュ1930」のテクニカル分析は、ポンド円分析ですが、ここで一旦ページを改めます。以上の内容とテクニカル分析は、動画「FXフラッシュ1930」で視聴できます。本日に限り、ビデオサーバーのメンテナンスが長引いており、右上のForexTV.jpバナーからアクセスできません。下のYouTubeからご覧ください。

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3月05日午前の東京外国為替市場概況と、ユーロドル相場分析-「FXフラッシュ1400」

2010-03-05 15:25:26 | ☆相場分析-ユーロドル

◆本日3月5日、午前の東京外国為替市場の動きをお伝えします。

夜半過ぎに急伸したドル買いを調整する動きが中心となる中、ドル円はドル買いを伸ばし気味に推移する一方、ユーロやポンドは、ドルが売戻され気味に推移していますが、ただ、ユーロの戻りは鈍くなっています。

◆今日の通貨フォーカスはユーロドル相場です。

昨夜はユーロやポンドの対ドル相場が下落しましたが、対円でイメージしたばかりにポンド円が逆を突かれ、失敗しました。しかし、ユーロ円はどうにか生き残っていることからも、ユーロが弱い地合を証明した形です。ユーロポンド相場が揉み合いを脱出しない限り、方向感がつかみみくいところですが、ユーロドルの売りを模索してみましょう。



4日(3日の間違いでした、訂正いたします。)寄り付きの1.3620から50水準をユーロ売りのゾーンとし、1.3685を越えるようなら一旦はストップです。下値はエントリーから100ポイント程度下値ですが、1.3520辺りが順当に見えます。

冒頭で触れたように、過去2日間の日足だけを取れば、リバーサルパターンにも見えますが、トレンドの天底ではないため、流れを作るには至らないと思います。
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以上、1本前の投稿内容と一緒に、動画番組「FXフラッシュ1400」で視聴できますが、本日は動画サーバーのメンテナンスによりWEBサイトでの配信は休止しています。下記YouTubeで、是非、ご覧ください。

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3月04日の外国為替市場、復習とキーポイント-3月05日「FXフラッシュ1400」

2010-03-05 15:12:43 | ☆外国為替を読む

3月04日の外国為替市場の流れについて、主要通貨の視点から考察します。

◆総括
ユーロやポンドは3日深夜のドル売り上昇から、昨日は調整気味に下落する中、クロス円の売りが加わって、前日の上昇分を吐き出す下落となりました。その後は、米国経済指標の改善によるル売りと、ECB筋による意外なドル高支援発言によるドル買いが交錯し、方向感の無いいちにちとなりましたが、ギリシャ問題の前進を期待してユーロに戻ってきた資金が、再度、米国へ還流しつつある印象です。

それでは、各主要通貨の推移について、チャートをご覧いただきながら、確認してゆきましょう。

ドル円相場



前日の流れを受けて円高が先行し、88.12付近まで安値を伸ばしました。しかし欧州時間に入ると、流れが一変して上値を更新し始めると、89.19円付近まで加速して上昇。その後は高値圏で揉み合いながら89.24円の高値を付けて引けた結果、日足は大陽線となりました。

(ファンダメンタル)
欧州時間に急反転した原因は、テクニカル要因を除いて特に見当たりませんが、88円ちょうどに接近した際に、厚いオーダーなどが視野に入ったとも推測でき、積み上がっていた円のロングが、一部調整されたという印象です。米国時間での上昇は、きっかけこそ失業保険の申請数が減少したことで上昇した株式市場を好感した円売りだと思いますが、終盤はユーロドルの下落によるドル買いの影響が強かったと推測でき、ポンドも引き連れてドルが全面高となっています。


ユーロドル相場



前日の高値から徐々に売り戻される動きが先行したあと、欧州時間でしばらく揉み合いながら値を戻す動きもありました。しかし、米国時間でドル買いが再開すると、安値を更新しながら下落し1.36台を割り込むと1.3549付近の安値をつけました。その後は1.35台後半で揉み合って引けた結果、日足は大陰線となり、文字通りの「ツーデーリバーサル」なターンとなりました。

(ファンダメンタル)
前半の下落はユーロ売りが重なって調整の下落が伸びすぎた印象です。その後、予想通り金利を据え置いたECBが行った、定例記者会見の中で、ユーロ安の状況下にもかかわらず、トリシェ総裁が強いドルを支持したことで、ユーロ売りドル買いが再開。それを、米国時間遅くに発表された住宅指標の悪化が、駄目を押した形に見えました。


ポンドドル相場



東京時間こそユーロ同様に調整の売戻しが、やや深めにはいったものの、政策金利の発表を控えて、調整の買戻しも強く、前日高値圏まで戻しました。その後は、再度ユーロに連れ安となって、一時安値を更新する1.5004付近まで下落したものの、往来相場の範囲に留まり、日足は陰線を作りました。

(ファンダメンタル)
ふたを開けてみれば、上値圏での揉み合いの一言で、欧州時間でのクロス円の買い戻しが強めに入った後、ユーロドルの下落にお付き合いしたという印象です。ギリシャ問題前進への期待感で、ポンドからユーロへの資金還流が見えていましたが、昨日からは限界感があり、こちらの強弱関係も今後、注目が集まりそうです。


◆その他の米国市場動向
債券市場は、短い期間が売られ、長い期間は買われるという、まちまちな動きです。株式市場は底堅く引けていますが、短期資金は株式へ、長期資金はユーロから再度流入していたという印象です。資源市場は、ドル高再開に連れて下落しています。
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今日の通貨フォーカスはユーロドル相場です。以上の内容および通貨フォーカスは動画番組「FXフラッシュ1400」でもご覧いただけますが、本日はサーバーメンテナンスでアップできません。下記のYouTubeよりご視聴ください。

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