前日の外国為替市場の動きについて、主要通貨の視点から考察します。
◆3月23日火曜日のトピックス
ギリシャ救済策合意にくすぶる懸念と、好調な米国株式市場の2点を挙げたいと思います。
それでは、各主要通貨の推移を、30分チャートをご覧いただきながら、確認してゆきましょう。
◆ユーロドル相場
午前中一杯は前日の流れを受け底堅く推移したものの、午後に入ってそれまでの安値を下回ると1.3500を割り込んで下落しました。米国時間では1.35半ばまで一時回復したものの、終盤では再度1.3500を割り込む展開でした。
(ファンダメンタル)
昨日も欧州時間に入るとユーロ売りが先行しました。途中、ユーロポンド相場が上昇したことで、ユーロ買いも入りましたが一時的でした。米国時間では一時ユーロが回復しましたが、好調な経済指標や医療改革法案が可決したことなどを受けて株式市場が堅調に推移したことや、大手格付け機関が、IMFを前提条件にギリシャ格下げは無いとの見通し発表が要因として指摘できそうです。しかし、その後ドイツからは再度ギリシャ支援拒否を表明する報道などがあり、値を崩す展開でした。
◆ポンドドル相場
概ねユーロドルに連れた動きとなりました。米国時間前には一時1.5000を割り込んだものの、以降は1.50台を維持しながら、上値下値を縮める展開です。
(ファンダメンタル)
欧州時間ではユーロポンド相場が上昇する局面があり、ポンドは対ドルでも売られましたが、英国経済指標の悪化が一因との見方もありました。
◆ドル円相場
前日の下落から値を回復する動きが終始穏やかに入る展開となり、90円台前半から半ばへと小幅上昇となりました。
(ファンダメンタル)
クロス円は大きく水準を変えておらず、ユーロやポンドの対ドル相場が下落する時はドル買い反応するなど、動きだけを見れば昨日は全体的にドル買い相場だったという印象です。
◆その他の米国市場動向
株式市場は、米国の医療改革法案が可決したことや堅調な経済指標を受けて大幅上昇しています。債券市場は株式市場に向かう資金手当ての売りが勝る形で価格は下落していますが、米債入札の結果が幾分さえなかったことも売りに繋がっていたとの報道がありました。
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