HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

Dance baby dance

2008年08月02日 | 邦楽
福耳の曲。毎年出してるのかな?オーガスタのアーティスト総出演のコラボの曲の今年バージョンを初めて聴いた。

正直、最近はあまりオーガスタのアーティストを聴かない。山崎まさよしが好きなのは好きなんだけど、有名アーティストが増えるたびにあのカラーがなんだか自分には合わないなあ~って思うようになった。特に元ちとせが加わったあたりから。でも、最近の彼女はすごくかわいく思える。お母さんになってから輝く人なんだね。

それで新曲「Dance baby dance」を聴いてがっかりだ。

これは全員確信犯なのか、おおっぴらにカバーしてますと言っているのか詳しくはしらないけれど、サビを往年の名曲からもらってしまうっていうのはいかがなものなのかと。

そうダイアナロスとシュープリームスの曲「Baby Love」から堂々たるエントリーだ。

曲のサビっていうのはやっぱりオリジナルであってほしいよね。他にちょっとぐらい遊びの導入はあったとしても。

なんか腑に落ちないな。

誰が作曲したのかなぁ~。

毎年作曲者が変わるはずだけど。

ミュージシャンとしてやっぱりメインなところはオリジナルをやるプライドを持ってほしいなと素人が勝手に思ってます。

大人の事情なのかもしれませんけどね。
先輩にはたてつけないのかもしれないですけどね。

とにかく、新鮮なオリジナル福耳でよろしく!


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Soranote

2008年08月02日 | インディーズ
SORANOTEって最初「空ノート」って思ってたら、「空の手」だった。なんか野田秀樹の本を思い出す「そらみたことか」っていうの。

言葉遊びの達人の野田秀樹いわく、この言葉は「そら見たことか」っていう、ざまあ見ろっていう意味にもなるし、「空見た子とか」っていう空を見上げている子のことともいえる。そんなことを書いてた本だった。

で、話を戻すけれど、SORANOTEは私のよく知るvanillamanさんと元Velvet Mellowのアヤさんの新しいユニットである。

この二人のそれぞれのことはこのブログでもいろいろ書いてきたけれど、大好きな二人がこうしていっしょに音楽をやることになったのは、なんだかうれしい。

以前からライブの後なんかになぜかよく3人で話をすることがあって、不思議と3人でいっしょにいるとほっとしたものだ。私の悩みや苦しいことなんかもいつもわかって応援してくれた二人。

そんな二人の初ライブが7月28日(月)に京都VOXHALLであった。その日は仕事もあったんだけど、なんとか間に合った。まれにみる雷雨と豪雨の中、その「空の手」に会いに行った。

自分の中ではこの日は「行かなくちゃ」って強く思った。
まるで、出産に立ち会うかのように

一発目のバンドの途中から会場に入ったんだけど、ほんの少しVOXHALLの中も変わっていた。ほんと久しぶりだものね。

そのバンドはインストバンドだったけれど、あまりインパクトはなかった。この前みたMOJOの「REGA」が凄すぎたから、あのバンドを超えるようなインストバンドに会わない限り、REGAが今のところ日本でのインストバンドのナンバーワンだね。

2番目にSORANOTEが登場。

相変わらずエフェクターやらパソコンやらメカが並ぶ泉さんのステージの真ん中に一本のマイクスタンド。その横にフォークロアな布で包まれた譜面台が置かれてた。

ライトを何度もチェックするスタッフ・・・昔はパイロンっていうバンドでギターやっていた人だった。今は他のバンドみたいだけど。

客席にはかつてのVelvet Mellowのドラムの大地くんも来ていた。

1曲目が始まった。

どう説明すればその空気感が伝わるのかはわかんないけど、たとえばアイスランドのバンド・シガーロスの空気感と近いものがあるかもしれない。ここで新鮮に思えたのはその空気感に揺らぐ歌声が女性ボーカルであるということである。海外とか日本とかそういう空気感のバンドをいくつか聴いたことがあるけれど、すべて男性ボーカルだった気がする。それが女性となると、こんな風に揺らぐのかと新鮮だった。

全部で何曲やったのか・・・なんか思い出せない。

でも、1曲、1曲のアヤさんのボーカルが違うんだ。まるでコップに満タンの水をこぼさないように歩くように歌ったり、スーパーボールを追いかけるように歌ったり、泳ぐように歌ったり・・・表現するのは難しいんだけど、私はそう感じた。

ロックな弾けっぷりは皆無だった・・・でも炎でいうなら青い炎のような熱さをアヤさんから感じた。ワイングラスに灯された青い炎。

ボーカルが淡々と歌い上げているときもギターを弾く泉さんは全身全霊で弦をかきむしるように感情をぶちまけるように弾き続ける。そのアンバランスがすごく心地よい。ここでギターがセンチメンタルな音をゆったり鳴らしていたら、つまらなくなるだろうけど、泉さんにおいては絶対にそんなつまんない音楽をかき鳴らすっていうことはないから安心だ。いつもノイジーでヘビーでグランジな世界を背負っているそんな人だから。そして、激しいのに優しい。初めて彼に出会ったときにそんなギターに一目ぼれっていうのだろうか、強烈にインパクトを受けたんだもの。

最後の曲のクライマックスのとき、静かに初めてギターを持ったアヤさん。そして泉さんとアヤさんがいっしょに感情をぶつけるようにギターをかき鳴らす。そのインパクトはすごかった。静けさを切り裂くその感情はまるでその日の豪雨の中に空を切り裂く雷のようだった。


音楽を実際にやっている人にはどう映ったかわからないし、ご本人たちもまだまだこれからで課題は多いと言っていたけれど、なにも複雑なことがわからない私の思ったままの感想はこんな感じ。

「凄いんじゃないの。こういう音楽。知らないよ今まで。テレビでも見たことないよ。私が音楽関係者ならすぐにひっぱっていきたくなる。」

私がかつてシナリオの先生から言われた言葉

「技術なんてあとでいくらでもどうにかなるんだよ。大事なのは感性。人に何かを感じさせる力なんだ。それを持っていることが第一なんだ。上手い下手。そんなのはどうでもいいのさ。」


誤解ないように言うけれど、演奏だって、パソコンを駆使した打ち込みだって、そりゃあかなり高度なテクニックで、誰も彼もが簡単に真似ができるようなものではないし、ギターのテクニックだって泉さんはすごい。

アヤさんのボーカル力だって表現力だって半端じゃない。何より彼女自身から放たれる美しいそして妖しいオーラは類まれなもの。

そんな二人だから、求めるラインが高いんだよね、きっと。

これからどんな風に進化していくのか楽しみであり、音源も期待してる。


「空の手」って想像するとちょっと恐いけど。なんだかブルーマンの手がボヨ~ンって空から地上に向かって出てくるようで。

あるいは雷の手でギンギンなのかも。

正直なところ、アヤさんにはこういう世界の方が合っている気がした。もちろんロックするアヤさんもかっこいいんだけど、今回のユニットのアヤさんの方が等身大のアヤさんのような気がした。無理してないというか、ナチュラルというか。わかんないけど、本当のところ。


最後にある意味日本のダークなマイブラになれるかもしれない。

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