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福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

太平記序

2024-01-29 | 諸経

太平記序(太平記は南朝の後醍醐天皇・後村上天皇らに忠義をつくした楠木正成・正行父子らの忠国愛国の物語とされますが、序文で乱臣は必ず滅ぶとして歴史を紹介しています。

蒙竊(もう、ひそか)に古今之變化を採りて、安危之来由を察するに、覆而(おほうて)外無きは天之徳也。明君之を體して国家を保つ。載而(のせて)棄つること無きは地之道也。良臣の之に則とりて社稷を守る。若し夫れ其の缺くるときは則ち位有りと雖も持(たも)たず。所謂、夏桀南巣に走り(夏の暴君桀は湯の湯王に南巣で滅ぼされた)、殷の紂は牧野に敗る(殷の紂は周の武王に牧野で滅ぼされた(史記))。其の道、違ふときは則ち威有りと雖も久しからず。曾って聴く、趙高は咸陽に刑せられ(秦の始皇帝の臣であった趙高は始皇帝の太子扶蘇を自決させ権力を握ったが始皇帝の孫の子嬰に殺された(史記))、禄山は鳳翔に亡ぶ(玄宗の寵臣であった安禄山は玄宗に反乱して燕國を作ったが嗣子安慶緒等に鳳翔で暗殺された)。是を以って前聖、慎んで法を将来に垂るることを得たる也。後昆(後世)顧みて誡を既往に取らざらん乎。

 

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