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福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)24

2019-09-24 | 諸経
善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)24
廿三番目、南方楼閣城  自在海師
南方楼閣城にいくと海岸の舟の所に自在海師がいて十万の商人、無量の衆が勝法入大海法・佛功徳海の法を聞こうとしている。自在海師は善財に生死煩悩の中にあっても頓着しない【大悲憧浄行法門】を成就しているという。・・日月星宿からなる天体の運行・渦巻の危険性・船の操縦方法・凪の発生など航海術すべてと、海のどこに宝があるかを知っている。商人を船にのせて宝島に導き宝石を持たせて戻すと商人たちの歓びはこの上ない。こうしてかれらに一切智海に入る智を身に付けさせ、三世の海を照らす智の光明を体得させる・・
「善男子よ、我、【大悲幢淨行法門】を成就して此の海邊樓閣城中に在り・・・生死の苦を除き生死の海に遊びて而も疲倦なく、衆生海を攝取して功徳海に住せしめ、一切法智海光明を得て一切佛海を見たてまつり、一切智海に度らしめんと欲す・・・善男子。我此【大悲幢淨行法門】を成就せり。若し我を見聞憶念する者あらば皆な悉く虚しからじ。善男子、我唯だ此法門を知るのみ。諸大菩薩行は生死煩惱の大海において染著するところ無く、邪見海を離れて實法海に入り善方便を以て衆生海を攝し、一切智海に住して一切衆生の諸放逸海を滅し、善く分別して時・非時海を知り善方便を以て衆生海を化することを知り未だ曾って時を失わず・・」。
これは菩薩五十二位の下から廿二番目、十廻向の下から二番目ということで華厳五十五所絵巻でも「第二不壊廻向」としています。

この自在海師は衆生海の渡船の船長というところですが海の中に宝物があるといっています。苦難の衆生海のなかに宝があるのです。自分の人生でも苦難の中に宝があったと気が付くことがあります。なにか船乗りシンドバットの冒険も思い出させます。

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