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福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)20

2019-09-20 | 諸経
善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)20

十九番目、南方善光城  大光王
満足王から善光城の大光王を訪えといわれて善光城に来てみると城は七宝で覆われ八功徳水が満ちていて蓮が咲き乱れている。無数の楼閣がある中に衆生楽見無厭という楼閣に宝に包まれて大光王が坐している。かって自分の国の衆生は五濁にまみれ身心は弱り切っており寿命も十歳になった。そこで自分は衆生を救うべく【菩薩大慈幢行三昧】に入ったところ領内あらゆるところで瑞兆が現れ五濁悪世が消滅した。

「阿僧祇の羅刹鬼等は常に大海閻浮提に在りて住し飮血食肉し、水陸の惡獸は常に衆生を害したるも、皆慈心及び寂靜心を得て明に後世を信じ諸惡を遠離して心大歡喜し、五體投地し彼王を敬禮し皆な無量の身心快樂を得たり。阿僧祇の毘舍闍鬼及び四天下の毒害衆生、三千大千世界乃至十方各百萬億那由他世界中の毒害衆生も亦復た如是なり。時に大光王、三昧より起ちて善財に告げて言く「善男子。我唯だ此の【菩薩大慈幢行三昧(大いなる慈悲行三昧)】を知るのみ。諸大菩薩は大慈蓋を以て普く覆いて一切衆生を救護し、上中下品無二と等觀し、慈は大地の如く衆生を載育す。菩薩は滿月の如く功徳光を出し、衆惱熱を除く・・・」。

華厳探玄記では、この菩薩は五十二位の下から十八番目、十行の下から八番目ということで尊重行(願波羅蜜を修行し、般若を尊重して一切衆生を度し、無上の菩提を成就させる行)にあたるとされます。

昔俗世のサラリーマン時代、かなり年上の上司に一見こわもてでも実は優しい人がいました。その人は組織のトップにまで昇りつめましたが、情にもろい人でした。ちかずいてくる者には皆情けをかけてやっていました。おかげで当方も首にならなくて済んだことがあります。まさに慈悲三昧の人でした。没後二十年後のいまでもお墓参りに行っています。

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