My Favorite

信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

今日聴いた曲

2022-08-30 17:00:42 | 他の音楽
○ヤナーチェク 「イェヌーファ(彼女の継娘)」(M.ブロート翻訳のドイツ語歌唱) 
 H.ヒルブレヒト(S)、A.ヴァルナイ(S)、W.コクラン(T)、J.コッマス(T)、L.ベニングセン(Ms)
 クーベリック/バイエルン州立歌劇場管弦楽団・合唱団ほか 1971年(ナショナル劇場・ライヴ)

YouTubeで見つけた動画。
私が「イェヌーファ」を最初に聴いたのは、1977年の春。NHK-FMで放送された長門美保歌劇団による日本初演(1976年12月)の録音でした。指揮は若杉弘さん、オーケストラは東京交響楽団でした。
一部カットして二週に分けて放送され、カセットテープに録音しました。
モラヴィアの田舎の民謡の雰囲気と新しい感覚の混じった音楽に魅せられ、何回も何回も聴きました。

その後、グレゴル盤、マッケラス盤を購入しましたが、この最初に聴いた演奏が忘れられません。
というのは、第1幕の前奏曲及び劇中に奏される風車を模したとされる木琴の扱いが、若杉さんの解釈と他の指揮者とで大きく異なっているのです。
通常、小さめの音で柔らかく叩いて、風車らしさを表しているのですが、若杉さんはそれを大きな音でくっきり叩くようにしていて、とてもインパクトがあります。風車という描写に加え、イェヌーファの不安な心情も表しているようです。これに慣れてしまったので、通常の演奏に違和感を覚えてしまったのです。

これまで、同じように叩いている演奏に出会ったことがありませんでしたが、今回、見つけたクーベリックの演奏は、若杉さんの演奏と同じように強めに叩いているのです。やっと見つけたという気持ちです。
全体的に熱のこもった演奏ですが、特に2幕は圧巻と思います。
第2幕の出だしは、強く集中力をもって奏され、この悲劇的な様相を否が応でも高めていす。教会のおばさんとシュテヴァとのやりとりは鬼気迫るものがありました。
第1幕で、シュテヴァが兵役を免れて風車小屋に戻ってくるときの民謡調の歌と踊りの場面では、音が入り混じって、メロディがよく聴こえないのが残念です。
ラッツァを歌うコクランは、声に張りがあって素晴らしいです。

ヴァルナイ、ベニングセンとフリッチャイと共演したことのある歌手が出演しているのも感慨深いところです。ヴァルナイは、1954年ヒューストンで「ワルキューレ」の演奏会形式での演奏に、ベニングセンは、1960年の「フィガロの結婚」の録音に参加しています。
(当時、録音したテープをどうしたのか覚えていません。テープが伸びて廃棄したのか、紛失したのか、どこかにしまい込んであるのか・・・。また聴きたいものです。保存している方、いらっしゃらないでしょうか?)
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