○バルトーク ピアノ協奏曲第3番 フィッシャー(Pf)、フリッチャイ/バイエルン放送交響楽団 1960年11月24日(ライヴ)
○チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」 フリッチャイ/バイエルン放送交響楽団 1960年11月24日(ライヴ)
フリッチャイが1960年11月24、25日、バイエルン放送交響楽団に客演した際の24日の録音。このときは、他にハイドンの時計が演奏されています。
バルトークは、ピアノのアニー・フィッシャーのシャープな音色が魅力的です。2楽章の終わりの部分では、徐々にテンポを落としていき、最後はピアノの音が止まったのではと錯覚するようです。
悲愴は、前年の有名なスタジオ録音と解釈やテンポは全く同じですが、より堂々とそして伸びやかに演奏していて、スタジオ録音にはない魅力があります。第1楽章の第2主題、第4楽章の第2主題、ともにおそいテンポで1音1音愛しむかのように演奏していて、澄んだ美しさを感じます。
残念なことに第1楽章序奏の出だしの部分を反復するところが欠落しています。