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スプラトゥーンは任天堂を甦らせることができるかもしれないが、日本経済の現状は変わらない

2015-08-11 | 注目対象…譲渡益税分は寄付に廻して下さい
基本的に、ゲーム関連のパフォーマンスが良くなる際の日本経済は、
重度の閉塞状況にあると見て良い。他に成長分野がないのだ。

ゲーム関連銘柄の特徴は「小型」で「ヒットできるかどうかが鍵」である。
つまり、人口減少の低成長経済でもうまくいけばスマッシュヒットが可能になる。

ただ、株価上昇の恩恵は経営陣と株主にほぼ限定され、
我が国のGDPを増大させる効果は殆どないと言ってよい。

アップルやフェイスブックが成長し巨大な時価総額に達したアメリカでも、
そうした革新的な企業の生み出す雇用は限定的であることが明確になっている。
ましてや日本の場合、パズドラやモンストが多くの雇用を生み出すことなどできるのだろうか。
(基本的には時間潰し若しくは気分転換の娯楽であり、下手をすると時間の空費である)

任天堂は久々のヒットとして注目を集めるスプラトゥーンのTVCMを開始した。
これがスマッシュヒットとなって株価が急上昇する可能性はあるが、
株主を豊かにはしても日本経済への恩恵はごく限定的なものとなろう。

基本的に今は、マクロでは高値を警戒すべき局面と考えている。
それでもスプラトゥーンが逆風を押し返して再び任天堂を高みに押し上げるか、注目している。

「米利上げが接近しているとの市場関係者の観測と、
 中国経済の減速懸念の二重苦でマーケットには重苦しい雰囲気が充溢し、
 ゴールドマンの「米株売り」宣言がその暗鬱さに拍車をかけている」

「中国当局がいかに株価を操作しようと、コモディティの需要減退を誤摩化すことはできない。
 また、米利上げが経常赤字の資源国経済を直撃することは歴史的経験から明白である。
 従って、今は東証を暢気にバイ&ホールドしている場合ではなくなってきている」

との当ウェブログの見通しを維持している。


任天堂「スプラトゥーン」はなぜヒットしたか(東洋経済オンライン)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150704-00075685-toyo-bus_all
”任天堂が据え置き型ゲーム機「Wii U」専用ソフトとして、5月下旬に日本国内向けに発売した「Splatoon(スプラトゥーン)」が快進撃を見せている。
 スプラトゥーンは、人とイカに変身できるキャラクターが街中を縦横無尽に動き回り、水鉄砲のような武器に入ったカラフルなインクを撃ち合って、そのインクで塗りつぶしたナワバリを奪い合うテレビゲーム。4対4のオンライン対戦ができる。
 日本国内向けには初回出荷分の15万本のうち14万本以上が売れ、消化率は97%超。一時的に店頭から在庫が消えて、ダウンロードでしか買えない状態が続いた。海外でも販売しており、6月下旬には世界での累計販売数が100万本に達したと発表された。

■ SNSでもこの話題で持ちきり
 発売直後からTwitter(ツイッター)などのSNS上ではスプラトゥーンの話題で持ちきりだった。筆者自身も、当初は特に興味がなかったのだが、あまりに楽しそうな様子に煽られて、新宿の家電量販店で見掛けた時につい購入してしまった。その時はまだ品薄であることを知らなかった。翌日に同じ店に行ったら、たくさん並んでいたソフトが見事に売り切れていた。
 なぜこんなに売れ、大きな話題になっているのだろうか?  それは、このゲームがオンライン対戦シューティングという、新参者がとっつきにくいジャンルに、新しい風を吹き込んだからだろう。
 オンラインでユーザー同士が対戦するゲームは、ゲーム業界の中で大きな市場ではあるものの、いわゆる熟練した「ガチ」なプレイヤーが多く、新参者が少し興味をもって参戦しても、いいように弄ばれてしまいゲームを楽しめないことがあった。
 もちろん、スプラトゥーンもオンライン対戦型なので、これまでこの手のゲームをやり慣れた人が有利であることは言うまでもない。一方で、相手に照準を合わせることすらままならないプレイヤーでも、スプラトゥーンであれば、手探りなりに楽しむことができる。
〔中略〕
 そんな床の色は、手元のWii U GamePadに全体図がリアルタイムで表示されている。これを見れば今、味方が有利なのか不利なのかがすぐにわかる。また相手の色が増えている場所があれば、その付近に相手がいることもわかる。床の色によって有利不利が明確になるから、初心者でも行動の指針を決めやすいのだ。
 初心者も、プレイするたびに、やがて敵を倒せるようになり、効率的に床を塗りながら同時に相手の侵攻を食い止められるようになる。こうなれば初心者は卒業だ。
 筆者も何度となくプレイしているが、極めて直感的に状況が把握でき、勝つにせよ負けるにせよ、あまり理不尽な感じがせず、プレイ相手に対する怒りとかがあまり湧かず、快適にプレイできている。
 そんな楽しいスプラトゥーンではあるが、その人気は当分安泰なのだろうか? 筆者はそうでもないだろうと考えている。
 まず問題になってくるのは、これはスプラトゥーンに限ったことではないが、時間が経てば経つほど、慣れたプレイヤーと新参のプレイヤーの差が生まれてくる。
 今はまだ、初心者が多く入り込んでいる状況で、わいわい楽しく遊んでいる。しかし、徐々に上手い人が出てきて、初心者が入り込めない壁が生まれてくる。
 プレイヤーのランク付けや、ガチバトルなどの別要素に対する振り分けで多少は緩和できるものの、対人戦である以上は腕前による格差から完全に逃れることはできない。夏頃には「初心者お断り」なゲームになっていても、決しておかしくはない。

■ 初の大型イベントは問題発生
 そして筆者が、今後のスプラトゥーンにとって、最も重大な問題だと考えるのが、6月13日から6月14日の24時間を費やして行われた「フェス」が失敗したことだろう。フェスとはユーザーが2つのチームに分かれ、勝敗を決める期間限定のイベントだ。
〔中略〕
 本稿を書いている時点で、東洋水産とのコラボレーションで「赤いきつね vs. 緑のたぬき」のフェスが行われている。多くのユーザーを困らせたマッチングの問題は解消されたが、筆者の懸念である新たなゲーム体験が得られないということについては、前回と何も変わらないようだ。
 ぜひとも挽回を期待したいのだが、今のところプラトゥーンには課金要素はなく、パッケージ売り切りの金額設定である。現時点で発売後半年ほどのアップデートが予定されているものの、課金要素がないということは、あらかじめ設定されたアップデート以上のサービス提供は期待できないということでもある。
 過去の人気シリーズのナンバリングタイトル頼みの印象が強いWii Uに、久しぶりに現れた注目の新ソフトだ。ゲーム好きとして、今の人気のままで終わることなく、もう一歩突き抜けてほしいと願っている。
赤木 智弘”

今のところこの赤木氏のレビューがこのペンキゲームを
最も分かり易く説明しているので参考にされたい。

個人的には全く関心がないし、プレーする予定もないが、チャートには興味がある。
何故なら、米中経済の減速が愈々明確になり、買えるセクターがどんどん狭まっているからだ。


 任天堂(Rakuten.sec)   24,320   ▼365   2007年の高値に届くかどうかは分からないが



中国の生産年齢人口は既にマイナスに転じた。
日本の輸出関連セクターは多かれ少なかれ中国経済と関わっており、
東証の中国関連は基本的にポートフォリオから外さなければならない。

▽ 今、中国の人口動態は1990年代後半の日本と似た状態にある

『エコノミスト』2015年 7/28号


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