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大学院生に完全論破された武藤貴也・自民党議員、支持率また低下か - 自党の失言を放置する自民の二枚舌

2015-08-04 | いとすぎから見るこの社会-全般
安倍政権が成立してからほぼ3年、有権者が次元の低い政権に票をくれてやったために、
日本経済は民主党政権下よりも成長率が低迷しそうな勢いで、
勘違いした自民党議員による失言が相次いで国民の顰蹙を買っている。

中共や青瓦台から日本への挑発行為、そして民主党政権の大失態によって
自分達が「お試し」で政権にありつけたという現実が全く分かっていない自民党は、
棚ぼたで転がり込んだ権力を早くも自己の実力と勘違いしているからこうなるのだ。

集団的自衛権を優先事項と考えておらず、
日本の安全保障は強化されないとの確信を強めている国民の方が遥かに正しい。

嘘つき安倍内閣は、経済政策でも誇大な幻想をバラ撒きながら
昨年はマイナス成長に沈むという見事な低次元ぶりを見せた。
口だけ賃上げも大した効果がなく、儲かったのは大企業経営陣と株主だけだ。
2015年の成長率が脳天気な政府見通しより下方修正されるのは既に確定している。

つまり、「安倍政権のプロパガンダは信用できない」ということであり、
事実が何よりも雄弁に「次元の低さ」を立証しているである。
(ついでに言えば、かつて安倍首相は国会で「原発の電源喪失は起きない」と答弁している)

安全保障政策でも同様である。日本国民の同意より先に
米議会で法案成立を約束するという「忠犬ポチ」ぶりは
いかに国民を馬鹿にしているかの証左である。

岸信介の時代とは全く違い、我々の戦略正面は東シナ海の人民解放軍の圧倒的なミサイル戦力だ。
数分で着弾する数百、数千発のミサイルに対し、集団的自衛権など何の力にもならない。
そうしたリアリズムが理解できないとなると、保守は戦前から全く進歩していないことになる。

「当ウェブログは2015年は「保守自滅」の年だと予言してきたが、
 まあ予想通りと言うか馬鹿馬鹿しい末路となっている」

「日本の保守はイデオロギーに浸潤されて根本的に戦前の歴史への理解が乏しい。
 偉大な明治の先人が立脚していたリアリズムを捨ててしまい、
 狂信的なナショナリズムに従った結果があの焼け野原であることを分かっていない」

「メディアからの異論反論にいちいち感情的に言い返すのは
 いかに論理的に弱く知的に劣っているかの証左である」

「帝国議会で「黙れ!」とどなった佐藤賢了や、
 東條の悪評高い取り巻きである三奸四愚のように
 論敵を論破できず、権力と暴力で沈黙させようと図るメンタリティが現代に生きていると、
 今回の自民党の「勉強会」が証明したと言える」

「自民党議員の中には、昭和の悪しき言論弾圧の歴史に無知な輩が確実にいる。
 そのような連中が教育を論じるなどとんでもない傲慢不遜である。
 (日本史を学んだ高校生にすら劣っている訳だから)」

「いかに戦前のメディアが沈黙し、政府の発表を垂れ流すだけの存在になり下がったか、
 きっちり研修を行わなければまた無知な放言を繰り返すであろう」

「中共がメディアを操って日本企業を「懲らしめ」ているのは公然の事実であり、
 中共と完全に同じ体質の議員が自民党の中に棲息していることになる」

「安倍首相は上っ面では誤りを認めようが、それは本音ではない。
 選挙を気にして取り繕っただけに過ぎず、本音は違うのである」

とした当ウェブログの想定通りの醜態を安倍政権・自民党は見せている。

▽ 質の低い保守の顕著な特徴は戦前から同じ、メディアや異論反論への異常な攻撃性である

『太平洋戦争と新聞』(前坂俊之,講談社)


当ウェブログの予想は、自民の程度の低い発言によって次々と立証されている。

「「保守」政治家の最大の特徴は、口先では公益や愛国を掲げながら
 実際には権力や自己利益(自分の支持基盤の利益を含む)への固執が強いことだ」

「だから、戦後日本の「政治とカネ」の問題はほぼ全て自民党に絡んでいるし、
 財界や原子力利権勢力からカネを貰って利益誘導を行っている常習犯も自民党である」

「今回の、馬鹿みたいにカネのかかる新国立競技場の問題も、
 問題の源を辿っていくと森・石原という自民党政治家・保守政治家に行き着く」

「自民党の長尾議員は「反社会的な行動をする人がいる」と放言したが、
 そうした言葉は自党の長老である森喜朗やOBの石原慎太郎に向けるべきであろう。
 それが出来ないと言うなら、二枚舌であることを自ら証明したことになる」

「更に言えば、新国立競技場に限らず現下の日本で建設コストが急騰しているのは
 建設業界と癒着した自民党の「国土強靭化」が元凶である。
 政権そのものが国民の税金と借金(国債)にたかる獅子身中の虫と言うべきであろう。
 そうした本性が発覚して「駆逐」されるのは時間の問題である」

「それもこれも所詮は「自業自得」なので救いようがない。
 選挙で叩き落とされてから目が覚めるだろうから、
 遅きに失するものであるが、たっぷりと反省すればいい」

「日本で最も体質が中共に近いのは、間違いなく自民党である。
 利益誘導、株価操作、金権体質、情報操作、非妥協的な傲慢。
 まさに双子のように似ているではないか」

「予想通り、2015年は「保守自滅」の年、
 寧ろ「保守自爆」と言うのに相応しい年になるかもしれない。
 (日本社会にとっては勿論、慶賀すべきことである)」

矢張り2015年は、因果応報で「保守自滅」「保守自爆」が着々と進行している。

 ↓ 参考

保守はカネと権力が大好き - 悪評高い新国立競技場は石原都政の「負の遺産」、石原利権が元凶か
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/47ecb65d6563ead5f1f0d1563a62a756

大西・長尾議員の本音はメディアの「人民日報」化、中共の同類になりたいのか - 悪しき戦前への回帰
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/62185b38b9486011fa4f127e87d1e545‎

2015年は「保守自滅」、渡辺喜美・百田尚樹・曽野綾子みな炎上 - 中韓が静かになると失速しかない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/939ea08753fef63361ba7185d73a1aec

▽ 日本の保守の独善的な安全保障観にはリアリズムが根本的に欠けており、我が国を危うくしてる

『米軍と人民解放軍 米国防総省の対中戦略』(布施哲,講談社)


自民・武藤氏、投稿撤回を否定「学生はだまされている」(朝日新聞)
http://www.asahi /article/ASH8461S4H84UTFK019.html
”安全保障関連法案反対のデモをしている学生団体「SEALDs(シールズ)」を、自分中心で利己的とツイッターで批判した自民党の武藤貴也衆院議員(36)=滋賀4区=は4日、投稿を撤回しない考えを明らかにした。
〔中略〕
 武藤氏は7月末、SEALDsの主張について、「『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考えに基づく。利己的個人主義がここまで蔓延(まんえん)したのは戦後教育のせいだろう」などとツイッターに投稿した。
 この件で4日、「法案が成立しても戦争に行くことはなく、扇動とか間違った情報に基づいて若い人が誤解し、だまされている」と語り、「撤回することはない」と強調した。
 取材に対し、SEALDsの中心メンバーの一人で大学院生の神宮司博基さん(26)は「僕らは『戦争に行きたくない』だけでなく『行かせたくない』。自衛官が人を殺すことも防ぎたい。武藤氏の投稿は軽率」と話した。武藤氏への反論の投稿が相次いだことについては、「権力者の戦前回帰ともいうべき発言に多くの人が『危険だ』と当たり前の反応をした」と歓迎した。
 菅義偉官房長官は4日の会見で「政府としてコメントしない」と述べ、参院特別委員会で野党に対応を聞かれた安倍晋三首相は「幹事長に任せている」と話した。一方、自民のベテラン議員の一人は「戦争法案と認めるようなもので、議員辞職ものだ」と批判した。(安倍龍太郎、伊木緑)”

武藤議員は発言の程度の低さのみならず、完全に大学院生に論破されてみっともない限りだ。
集団的自衛権の容認により自衛隊員のリスクが高まるのは確実であり、
自民党内でもまともなリテラシーを持つ者はそのことを認めている。

武藤議員にはWW2のノルウェーの例を挙げて集団的自衛権の必要性を論じる知性すらなく、
戦前の関東軍や参謀本部の「利己的個人主義」も分からないのだから、近現代史への無知に他ならない。
(戦前の軍人は、勲章とともに巨額の恩給を受け取っている)

個人的に、シールズのスローガンは安全保障政策に対する理解の浅さがあると考えるが、
それ以上に程度の低い武藤発言と傲慢不遜な安倍政権の「忠犬ポチ」ぶりを見る限り、
シールズばかりではなく多くの有権者が不信と不安を強めているのは当たり前だ。


自民、朝日に訂正要求…「ナチス」ツイッターで(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150804-OYT1T50112.html
”自民党は4日、朝日新聞社の冨永格(ただし)・特別編集委員がナチスの紋章「かぎ十字」の旗を掲げてデモをする人たちを「安倍首相を支持している」とツイッターに英語などで書き込んだ問題で、同社に対し、冨永氏のツイッターと同社ホームページに訂正と謝罪を掲載するよう申し入れた
 申し入れ書では、冨永氏が「嫌韓デモに参加する人たちには安倍首相の支持者が多いという趣旨でしたが、『一般的に』の言葉が抜けていた」とツイッターで釈明したことについて、「全く不十分で、到底欧米フォロワーの誤解は解けない」と指摘した。
 菅官房長官は4日の記者会見で、「主要メディアの責任ある方が事実と異なる内容を発信することは、日本に対する誤解を招きかねない」と苦言を呈した。”

一方、自民党はみっともない幼稚園児レベルの喧嘩を繰り広げている。
朝日編集委員のツイッターに針小棒大に騒いで噛みつく癖に、
自党の議員や安倍側近の言いたい放題には大甘な処分である。

責任転嫁の得意な自民がメディアへの攻撃材料を日夜探していることを分かっていない冨永氏も愚かだが、
自党の失態議員を甘やかす癖にメディアへの意趣返しには異常に熱意を込める、
典型的な二枚舌を発揮する安倍政権の方が遥かにみっともない。

まさに、我が国の謙虚と自省の美徳に真っ向から反する反社会的行為だ。
中韓のあさはかなナショナリズムと民主党の失態によって権力が転がり込んだ
「棚ぼた政権」でしかない実態をも認識できない勘違いは、もはや病気ですらある。
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