夢うつつで、ふと、思い浮かんだこと。
その一。カントは「ガザを私に任せろ」というトランプの言を定言命令だと言うだろうか。ヘーゲルは絶対精神をのぞくスコープの先にイーロン・マスクのはしゃぐのを見て、驚かないだろうか。
その二。近代の資本制システムはショートカットを得意技としてきた。コスパもそう。タイパもそう。単純明快もそう。その極みにトランプやイーロン・マスクが登場している。カントやヘーゲルが何驚くことがあろうか。
その三。昔ディズニー映画でみた、何かの理由で暴走をはじめ崖から飛び降りて集団自殺するレミングの群れが目に浮かびます。あれはショートカットの極みではないか。あのレミングの群れの最後尾は、どうするんだろう。海をみてその手前が崖としって走りやめないだろうか。後ろから押されてやむなく落っこちてしまうのもいるだろうが、落ちると気付いたレミングはどうするだろう。向きを変え後ろから押し寄せる群れを避けようと飛び上がって群れの背中に爪を立てて逆走するだろうか。崖のくぼみに身を潜めて群れが通り過ぎるのを待つだろうか。この話、ディズニーのつくった都市伝説と言われている。レミングのそれは都市伝説でも、今ここのヒトにとってそれは象徴的な教訓かもしれない。
その四。生命体としてのヒトの無意識は99.9%、意識に上っているのはほんの0.1%。言葉になる次元の諍いは文字通り蝸牛角上の争い。蝸牛角上が意味がないということではない。その争いの根っこには本体、今ここにある実存の奥深くに沈んでいる何かがある。そこまで踏み込めば、蝸牛角上の争いが、神は細部に宿るって話になるかもしれない。
その五。そうか、二項対立とか二元論とか、デジタルの「YES/NO」回路というのもショートカットじゃないか。そう簡単に善し悪しを分けないで、何にぶつかっているのか、何と何が齟齬しているのか、一つひとつ丁寧に分けて踏み込んでいくと、イイとかワルイとかで片付けられない矛盾したコトを抱えていることが判ってくる。そうだね、科学とか哲学というのも、そういうメンドクサイ道筋を辿っていきついた「とりあえず」の考察ってことですね。カントやヘーゲルの時代が終わったっていっても、0.1%が99.9%に行き着くには、ま、随分な手間暇もかかろうってものだ。「その二」とは相容れないが、レミングの生き残りを思うのであれば、逆の手筋も致し方あるまい。
その六。とは言え、今の今を生きているヒトにとっては、そんな悠長なことをいっていられない。そうだよ。だから、すっかり世の中の埒外におかれている八十路の爺さんが呟いている。急がず騒がず、じゃないね。急げず騒げず、昔日の勢いを失っているから恬淡と世情を眺めるってこともできるのかもしれない。
その一。カントは「ガザを私に任せろ」というトランプの言を定言命令だと言うだろうか。ヘーゲルは絶対精神をのぞくスコープの先にイーロン・マスクのはしゃぐのを見て、驚かないだろうか。
その二。近代の資本制システムはショートカットを得意技としてきた。コスパもそう。タイパもそう。単純明快もそう。その極みにトランプやイーロン・マスクが登場している。カントやヘーゲルが何驚くことがあろうか。
その三。昔ディズニー映画でみた、何かの理由で暴走をはじめ崖から飛び降りて集団自殺するレミングの群れが目に浮かびます。あれはショートカットの極みではないか。あのレミングの群れの最後尾は、どうするんだろう。海をみてその手前が崖としって走りやめないだろうか。後ろから押されてやむなく落っこちてしまうのもいるだろうが、落ちると気付いたレミングはどうするだろう。向きを変え後ろから押し寄せる群れを避けようと飛び上がって群れの背中に爪を立てて逆走するだろうか。崖のくぼみに身を潜めて群れが通り過ぎるのを待つだろうか。この話、ディズニーのつくった都市伝説と言われている。レミングのそれは都市伝説でも、今ここのヒトにとってそれは象徴的な教訓かもしれない。
その四。生命体としてのヒトの無意識は99.9%、意識に上っているのはほんの0.1%。言葉になる次元の諍いは文字通り蝸牛角上の争い。蝸牛角上が意味がないということではない。その争いの根っこには本体、今ここにある実存の奥深くに沈んでいる何かがある。そこまで踏み込めば、蝸牛角上の争いが、神は細部に宿るって話になるかもしれない。
その五。そうか、二項対立とか二元論とか、デジタルの「YES/NO」回路というのもショートカットじゃないか。そう簡単に善し悪しを分けないで、何にぶつかっているのか、何と何が齟齬しているのか、一つひとつ丁寧に分けて踏み込んでいくと、イイとかワルイとかで片付けられない矛盾したコトを抱えていることが判ってくる。そうだね、科学とか哲学というのも、そういうメンドクサイ道筋を辿っていきついた「とりあえず」の考察ってことですね。カントやヘーゲルの時代が終わったっていっても、0.1%が99.9%に行き着くには、ま、随分な手間暇もかかろうってものだ。「その二」とは相容れないが、レミングの生き残りを思うのであれば、逆の手筋も致し方あるまい。
その六。とは言え、今の今を生きているヒトにとっては、そんな悠長なことをいっていられない。そうだよ。だから、すっかり世の中の埒外におかれている八十路の爺さんが呟いている。急がず騒がず、じゃないね。急げず騒げず、昔日の勢いを失っているから恬淡と世情を眺めるってこともできるのかもしれない。
眺めてどうする?
そう、そうやってすぐに、何のために、どうやって、いつ、とせっつくのも、ショートカットのワルイクセ。急げず騒げず、マイペースで歩き続けるほか能がない。
これが、「ワタシの基本」にアプローチする道かな。
これが、「ワタシの基本」にアプローチする道かな。
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