mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

涼しい自然園

2024-09-05 09:02:44 | 日記
 朝の気温、23℃。師匠とその友人を乗せた車を赤城自然園へ向ける。昨日のこと。当初雨といわれていたのに、曇り空。外環道も関越道も渋滞はない。そのうち日射しが差し始め、クーラーをONにする。赤城ICを降りたときの気温は23℃。クーラーをOFFにし、窓を開け風を入れる。
 昨夜、大雨が降ったのか。自然園の地面はまだ湿っぽい。流されてきた枯れ草などが積み重なり小さな山をあちらこちらにつくっている。何人かの職員が熊手で搔き均している。
 ツリフネソウが赤い花をつけて沢山咲いている。これって秋の花なんだ。先月はキツリフネがたくさんあったが、今、数は少なくなっている。アザミのような花がタムラソウだと知った。ノハラアザミと棘のあるなしが違う。師匠とその友人は、私の少し前か少し後を何やら話しながら歩いている。つかず離れず、声が届く範囲に身を置いて、私は(先月との違いを意識しよう)と意識する。オミナエシやフジバカマと並んで白いオトコエシが、今や盛りと密生している。赤城自然園発行の「花ごよみ」をみると、オトコエシは夏の花、あっ、オミナエシも夏の花になっている。ふ~ん、そうか、秋の七草って謂っていた時代と俄然、季節の進行が変わってきたってことか。温帯が亜熱帯に変わってきて、四季が薄くなり大きく二季になりつつある証しなのかもしれない。
 先月覚えたばかりのキセワタが、勢いを少し落として、まだ花をつけている。これはもう、おっ、あった、というふうに自分で見つけることができる。先月最盛期であったレンゲショウマが一段花を小さくつけて、まだ咲き残っている。やはり先月、園のスタッフに教えて貰ったカワミドリが、赤紫の穂をほんの少し残して身を縮めているような気配。
 ガマズミの赤い実が葉の上に起ち上がる。ミズヒキの長く伸びた花枝の赤い蕾が開いて小さな白い花がぽちぽつと見えている。控え目に、しかし、言祝ぐ心持ちを表す水引を面出す。先月まだたくさんの蕾であったタマアジサイがすっかり花期を過ぎて色を変えて咲き残る姿を見せる。シュウカイドウは、オモシロイ姿の花だ。葉からす~っと花枝を伸ばしその先に蕾と花をつける。おや、これはヤマジノホトトギスといったか。二段構えのイソギンチャク。6本に広げた花の中心からまた枝を伸ばしその先に6本の透き通るような花びら、そのさらに上に3本の斑入りの花びらを咲かせている。どれが雄しべ、どれが雌蕊なのだろう。ツリガネニンジン、ノカンゾウ、マツムシソウ、コオニユリ、シラヤマギク、ジイソブが花期を迎えていた。アカソとかクサボタンというのも、これが花と教わってなるほどと受け止めたが、すぐに忘れてしまった。
 いや、草花音痴の私が、こうして名を記憶から引きだしているのも、外部記憶装置のカメラのお陰。それを観ながら、師匠が教えてくれた名前を脳中に探る。たいていは出て来ない。致し方なく、「花ごよみ」をみて、ああ、これこれと、発見するってワケ。
 ふと気づいて、このところ毎月訪れている赤城自然園の記録写真をみてみると、機能が96枚も撮っていて、一番多い。4月辺りはまだ風景が多い。5月には40枚くらいか。徐々に多くなっている。これは、何かワタシの裡側の世界に、草花が何某かの親密感を持って訪れているからなのだろうか。
 ま、そんなことを思いながら、帰途についた。やはり25℃という外気温に、高速道に入るまでは窓を開けて気持ちよく走った。帰りも渋滞はなく、4時半には駅に着いた。まだ明るかったが、ぼちぼち暗くなる。来月はお彼岸も過ぎる。帰宅が5時になると暗くなる。そんなことも心配しなくてはならない季節になった。