mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

今年の長梅雨

2020-07-21 18:56:34 | 日記
 
さあ、そろそろ梅雨明けて、夏山か

  昨日はSeminarがあり、午後はお出かけ。帰宅するころ軽く雨になる。ヨーロッパ人なら傘などささずに濡れて歩くに違いないと思いながら、手持ちの携帯傘をかざして駅からの道を心......
 

 そうか、去年は、梅雨がほぼ平年並みに開けたんだ。ところが今年ときたら、今日は梅雨の中休み、晴れ間というか曇り間。この後は、月末まで雨の印が消えない。北関東も同じだ。参ったねえ。当初、梅雨が始まるころの長期予想では、今年の梅雨は早く開けると言っていたのに、なんだこれは、と予報の中では一番信頼を置いていた天気予報が、信じられなくなった。

 山の仲間から、どこか企画してくれとメールが入った。そちらがプランニングしてくれよ、俺、つきあうからと返信した。すると、日帰りの単発で4回の計画が入った。日帰りとなると、結構早く出かけて、さっさと帰ってきて、夜も更けてから帰宅することになる。いいのかなあ。コロナ委縮じゃないかなと思うが、仕方がない。

 今年は山の会の計画がないのなら、九州にでも出かけようかと思っていたが、コロナの首都圏状態では、委縮じゃなかった、自粛しているしかないか。銘々のテントをもって歩けば、どうにでもなるじゃないと私は思うが、山友がどう思っているか、わからない。

 ま、なんでもかでも、コロナのせいにして、案外今年は、わが身にストレスがかかっていないのかもしれない。

 


新型コロナウィルスの正体に迫る「仮説」

2020-07-21 17:45:58 | 日記

 感染者数の増減に一喜一憂する日々が続いている。東洋経済onlineで大崎明子コラムニストが、その正体に迫る「仮説」の一つを紹介している。それが結構、これまでに報道された新型コロナウィルスの広がりと死亡率と欧米などとアジアの落差とをとらえるのに、単純明快である。いろいろな「仮説」がこれからも出されてくるだろうが、私たち素人が何をもって、より正しいと判断できるか。いろいろな状況を、できるだけ単純に説明できることだと(私は)思っている。

 いろいろな状況というのを、ざっと列挙すると、次のようになろうか。
(1)コロナウィルスの広がりの速さが、べらぼうに早い。
(2)陽性であるのに発症しない人、軽症で済む人が若い人に多い。
(3)重症になるとたちまち重篤となり、命取りになる。ことに高齢者。
(4)PCR検査で陽性になったのに、抗体検査では「陰性」となっている。
(5)欧米と日本・アジアとの感染と重症化・死亡率の差が大きい。

 大崎明子が紹介する「仮説」というのは、国際医療福祉大学の高橋泰教授の作成した「感染7段階モデル」というもの。その説明に入る前にひとつ、私が気にも留めていなかった概念があった。コロナウィルスが体内に入ることを「暴露」というそうだが、そのウィルスがさらに細胞に入ることを「感染」と呼んで区別する。なぜこういう区別をするか。ウィルスが体内に入っても、細胞に侵入する前に自然免疫によってウィルスが無害化されてしまうと考えられるからだそうだ。

 高橋教授は、この新型コロナウィルスは、
① 暴露力(体内に入り込む力)は強い、
② 伝染力(細胞に入り込む力)は弱い、
③ 毒性も弱い、と三つの特徴をあげる。
 つまり、人体に侵入はしても、インフルエンザウィルスのようにたちまち細胞に侵入し、毒性を発揮して鼻汁、発熱、咳、筋肉痛という症状を引き起こしたりしない。ゆっくりと増殖して体内に広がり、いきなり凶暴化するという。
 この伝染力や毒性の弱さが、自然免疫によって片づけられていると、発症しなかったり、せいぜい軽い風邪のような症状で収まってしまう。自然免疫で片づかないと、新型コロナウィルスに対してつくられた「獲得免疫」が作動して、ここで風邪のような軽症で片づくケースも多い。
 だが、高血圧や糖尿病、その他の持病を持っていると、凶暴化したウィルスがサイトカインストームという「別のメカニズム」によって、重篤化させてしまうというのだ。

 (4)のケースが現れるのは、自然免疫で片づけられて「抗体」ができていないことによるという。
 そして、これまでのテータをみると、98%は自然免疫で片づいている。症状が出ないか風邪の症状の軽症ですむ。年齢層でいうと、若い人ほどその度合いが高い。残りの2%の人が「獲得免疫が起ちあがりはじめる」stage3(風邪のような症状、隔離)と「獲得免疫の出動によってウィルスと闘う」が「軽症(入院)」であるstage4となるが、若い人はほぼこの段階で治癒する。
 
「サイトカイン・ストームが発生して重症化するステージ5に進む人は、20代では暴露した人10万人中5人、30~59歳では同1万人中3人、60~69歳では同1000人中1.5人、70歳以上では同1000人中3人程度ということになった」
 とデータをもとに数値化している。高齢者ほど重症化(stage5)の度合いは高い。高橋教授は自殺者の数と対照して、経済的な低迷が自殺者を増やすことを懸念し、次のように記す。
「人口10万人に対して16人、全国で2万人強が自殺で亡くなっている。過去に景気が悪化したときは3万人を超えて10万人当たり24人になった。」
 つまり高橋教授は、自殺者を出さないことも考えると、経済活動の規制もほどほどにした方が良いと、言葉を足している。
 
 とは言え、暴露した人のうち重症化した人数をそのまま10万人当たりで敷衍すると、20代では5人、30~59歳では30人、60~69歳では150人、70歳以上では300人となる。
 こうやって、その重症化したstage5の人がそのままstage6(死亡)へすすむと考えると、このコロナウィルスもなかなか高齢者にとっては手強い脅威だといわねばならない。また、重症者のベッドを準備するというのも、相当にむつかしい課題だということも感じられる。
 
 若い人たちにとっては、インフルエンザと同じよと言ってもいいかもしれない。だが、年寄りには致命的な重症化となり、たちまち重篤化となって死亡に至る。ゆめゆめ、御油断めさるな。
 
 上記の(5)、欧米と日本・アジアの死亡率の違いは、自然免疫になるのではないかと「仮説」は述べる。それを踏まえて高橋教授は、今後襲ってくる新型コロナウィルスの,PCR検査よりも遺伝子解析をして、これまでと異なる株の場合に、果たして自然免疫で対抗できるのか、獲得免疫が必要になるのかを見極めねばならないと強調している。
 ワクチンができるまでというふうに、大雑把に考えている私たちと違って、専門家の解析はなかなか面白い線を行っていると思った。