mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

第16回Seminar ご報告(3) 夫婦が「道」を同じくすることはいいことか

2015-09-29 09:07:59 | 日記

 「ご亭主といつ知り合ったの?」とNさんに対してFjwくんが「取材」をしている。同じ大学の先輩と後輩、音楽を共に専門とするご亭主の助力あってこそ、今回の、住まいから700㎞離れた草津Seminarも可能になった。話を聞いているだけで、二人の仲の良さが際立つ。それに触発された話が出来する。

 

Snさん:「同じ音楽を専門にしてて、良かったねえ」と感に堪えないように言う。
Fjtくん:「いや、案外それは、そうでもないよ」と、趣味や専門、すすむ道が同じであることは、夫婦としてやっていくうえでは、なかなかむつかしいことじゃないかと、異を唱える。
Sn:「どうして? おんなじことぉしよんじゃから、普段からいろいろ話もできるし、援けあうこともできるんじゃない?」
Fjt:「そういう関係が二人の間で安定するのには、かなり時間がかかってるんじゃないの。専門が同じってことは、競うようになるでしょ。」
**:「ちから関係ってことだよね」
Fjt:「そう。たとえ夫婦でも、いろんなことの力関係が定まらないと安定しないわけよ。」
Sn:「Fさん、あなたは2人とも仕事が同じで、山歩きの趣味も同じじゃない。そりゃいいわよ」
Fjt:「でも家で仕事の話なんかしたことないよ。私の書いたものなんか、カミサンは読んだことないしね。そりゃ仕事については私の方が熱心で理屈をもってると思って敬意を表してたんでしょうけど。山歩きについても、カミサンは百名山をとっくに終わってる。その頃は鼻息も荒かった。だけど、年数を重ねて(今は)私の方が山に関しては力が上だと敬意を表してくれるから、競わないし争わない。その代り、鳥や草木についてはカミサンが私の師匠だからね。私が教えを乞うてる」
Kn:「そうねえ、主人は音楽のことしか考えない。暮らしのことは全部私が仕切るってことになって、家計や資産の管理や投資なんかは、私がやってる。音楽については私より一歩先んじているって思っているから、私も旦那を立ててね」
Sn:「それはそうやね。うちの旦那は自分がこれって思ったら、収支のバランスのことなんか考えないで、やってしまう。今の会社だって、いつの間にか分不相応の借金をして、毎月百万円返済してきてるんよ。その返済は私が(私の蓄えをつぎ込んで)やってきた。それでやっと、このところなんとか回るようになった。資産の管理も、旦那の商売が(負債を抱えて)行き詰っても家庭の方に及ばないようにしてる。もうずいぶん前から毎年、子どもに資産分けをしているし、3軒ある家の名義も、親から子どもに売却するように手続きをして、変更してしまった」
Hm:「やっちゃんは商才があるから、それはできるわ。この人ものすごく金儲けがうまい」
Fjt:「旦那を立てるっていうより、棲み分けるっていうか。家の中の落ち着きどころをお互いがちゃんと持つようになったら、趣味嗜好が同じであろうと違おうと、関係は安定すると思う。それが醸し出す振舞い方ね、それがその家庭のつくりあげた文化と言えると思うんだよね」
**:「うちは(連れ合いが)空気みたいなもんよ」
Kmk:「(さっき歌った)別れても好きな人って歌、良かったわあ。私しゃ別に別れたいって思おとるんじゃないけど、(長年連れ添うと)気にならんわな、旦那がいても」
Hm:「(連れ合いが)こういうもんじゃと思うたら、それで観念できるからよ」