-凸凹帖-

写真 奥野和彦

夕飯

2020-11-30 20:18:14 | 写真


海苔スパゲティを作っている。
奥さんの仕事が長くなって
帰って来るのが遅いときは
私が出来る物を作る。

明日からは12月で、もう師走。
ひどい一年になってしまった。
良い年でありますようにと願った初詣は
何であったか。


マシンガンカッティング

2020-11-29 22:53:27 | 写真


私がYouTubeで
ザ ミッシェルガン エレファントを知ったのは、
すでに解散してアベフトシも亡くなってからだった。

名前は耳に入っていたけれど
それまで聴く機会が無く
何しろバンドの絶頂期が2000年頃で
その頃、私は機関車トーマスのコピーをしていたのだ。
初めてライブの動画を見て、音を聴いて
久しぶりに好きになったロックバンドだった。

4人のメンバーの中でも
向かって右側で仁王立ちに立って弾く
背の高い男のギターが曲の途中でカカカカカと鳴り
マシンガンぶっ放してるみたいと思ったら
実際にマシンガンカッティングと称されていると知った。
広島県出身のアベフトシ 。
便利なもので、このバンドの事もメンバーの事も
ネットですぐに調べられて、すぐに好きになった。
昨年がアベフトシが亡くなってちょうど10年で、
特集された本が出たり、使用機材の展示会があったり
動画のアップが増えたりしてちょっとしたブームの再来だった。

変身ベルトマニアとしては気になるのがギターで
やはりテレキャスターだった。
黒だし、同じじゃん。
でも、改めて見ると少し違っていてテレキャスターカスタムと言うモデル。
しかも本家のフェンダー製では無くて
それをもとに
細かい所をこだわって日本のギター工房で作った物だった。

♪悪いのは全部♪、ハードオフで
ある日実家からの帰り道にあるハードオフに
何となく立ち寄ったら、
2000円で黒のテレキャスターがジャンクで売っている。
これは私に買われるのを待っていたのである。
これを、アベフトシモデルにしようと決めて買って来る。

https://youtu.be/9KokTKyHATA
「世界の終わり」
アベフトシのテレキャスターカスタムを
見て欲しいからこれを紹介するけれど
原曲PVも素晴らしい。
オリジナルと比べてライブのテンポの速いこと。

テレキャスター

2020-11-28 20:17:24 | 写真


ピグノーズを鳴らしていれば十分楽しかったけれど
あの頃好きだったクラッシュやプリテンダーズの動画を
YouTubeで見ているうちに
クリッシー・ハインドやジョー・ストラマーの
抱えているギターがテレキャスターで
どうやら自分が好んでいるエレキギターの音は
テレキャスターから出ているようだと気付く。

テレキャスターが欲しい。
そう思ったのが3年ぐらい前。
ここから先の人生の友として
中古でいいから、一番安くていいから
ちゃんとフェンダー(ジャパン)社の
テレキャスターを買おうと思った。

仕事の途中に池袋の楽器屋に寄ってみる。
クリッシー・ハインドの銀ラメは特別仕様のようで店頭には無い。
(今、たまたまYahooオークションに同じカラーが出ている)
ジョー・ストラマーのは黒だからありそう…
(これも後から知るけれど、ジョーのテレキャスターは
元々サンバーストカラーであった物に黒を塗っている。
黒の塗料が剥げて元の塗装が顔を出している。
しかもそういう手の込んだ塗装をしたジョー・ストラマーモデル
がフェンダー社から販売もされていた)
世の中オタクはどんな分野にでもいるものだ。

中古の黒のシンプルなテレキャスターがあって
試し弾きをさせてもらうと、やっぱりいい。
ピグノーズは1万円しなかったけれど
5万円するギターを例えばカメラのレンズのように
仕事の、お金を産む機材として買うのでは無く
趣味の道具として買うことに2〜3日迷って
でも、一生のお供だからと
次に車で仕事に出た時に、買って帰って来た。
ピグノーズはHARD OFFに持っていって
売ったお金でまた小さいアンプを買って来た。

https://youtu.be/16u0wwCfoJ4
ザ・クラッシュのジョー・ストラマー
この人もテレキャスター。ギター弾きと言うよりはボーカル。
ライブだと歌もギターも痙攣状態なので
曲をちゃんと聴けるのはレコード。パンクだから仕方ない。
なので、黒く塗り直したギターも色がはげて
そのはげた状態を再現した、ジョーストラマーモデルが
販売された。まあ、誰々モデルと言うギターは
よくあるのだけれど。変身ベルトだからね。
顔が好き。ファンとしてはもっと硬派な曲を推したいが
みなさん分かりやすいのはこちらでしょう。


「じこはおこるさ」

2020-11-27 23:16:14 | 写真


スタミナトリオはその後名前を変えて
そのライブを一度見に行ったのが最後で
それがいつ頃だったろうか。
写真の会社で忙しく働かせてもらって
結婚をして、子供が生まれて2人の男の子の
おやすみの時間に声色を変えて
本を読んでやったし、歌もうたってやった。
機関車トーマスの主題歌、挿入歌「じこはおこるさ」
https://youtu.be/e-gEGb_JWz8
だんご3兄弟、おジャ魔女ドレミシリーズ、
小さなヤマハのキーボードがあって
その頃はそれがメイン楽器。
長調ならCコード、短調ならAmその進行しか弾けないけれど
その伴奏に合わせて一緒に歌って
2人とも音痴じゃないのは、私のおかげだ。
2000年前後、そういう日々であったので
一番ロックとは離れていた時期。

Youtubeが見られるようになって
その当時には見られなかった
アーティストのライブ映像やプロモーション映像が
沢山見られるようになった。
プリテンダーズのクリッシーハインドのギターは
こんなにラメラメだったのか、カッコイイじゃないか、とか
クラッシュのジョーストラマーのギターはこんなにハゲてたのか。
しかもサンバーストの上から黒塗ってたのか、とか。

ハードオフにぶら下がっているピグノーズを見て
またギターが弾きたくなった。
YouTubeを見ながら、この時はここ押さえてたのか
あ、弾ける弾ける、とか。
トイドールズも、イマーノキヨシローも、そうか、こうやんのか。
あれ? 皆んなテレキャスターじゃん…。

https://youtu.be/mWxAcdwwrH8
テレキャスターとクリッシー・ハインド
歌っているのがクリッシー・ハインド
ちなみにこの時はリードギタリストもテレキャス。
普通は2人ギターがいたら違うギターで
違う音を奏でる物だけれど。
ギターにコーラスというエフェクター(音の質を変える機械)
が通してあってなんかユラユラしているのがこの頃の特徴か。
この曲はみんな、どっかで聴いた事あるよね。

青春

2020-11-26 20:11:22 | 写真


ヒロシのバンドは
初期のパブロックっぽい縦ノリのブギ系から
だんだん変化して、メンバーも増えたし
曲もヌーベルバーグっぽい
ストーリー性を持ったステージに変わって行って
コンテストやオーディションでも名前が残るようになっていた。
でも、メジャーデビューはしなかった。
贔屓目だと思われるかも知れないが
彼の作る曲は世に出さえすれば
人の心をキャッチする力があったと思う。

その彼らのステージと
ライブハウスに集まる若い人達の姿を撮った写真が
自分の写真としては初めてカメラ雑誌のページになった。
と同時に雨後の筍のようにバンドが生まれたブームも
終わりに近いていた。

YouTubeに、なんと動画が上がっている。
僕の友人のタカハシ ヒロシくんの「スタミナトリオ」

https://youtu.be/HKbj6jouBfI







2020-11-25 17:04:00 | 写真


バンドの自主制作カセットテープを作ることになって
それに使う写真をオレが撮り
中に入れるジャケット兼歌詞カードを
うちで印刷することになって
時々ウチにヒロシが来るようになった。

なんだ、ギターがあるじゃん
と言って自分の曲をチャカチャカ弾き始めたので、
それを真似て弾いてみた。
「そうそう、そんな感じ。オクノはもっと早くから
ちゃんと練習したら一緒にやれたかも知れないね」
と言ったのを覚えている。

しばらくして、レスポールも元の持ち主に返してしまって、
傍に置くギターも無くなったので
フェンダーの廉価版スクワイヤーのストラトをセゾンのリボ払いで買った。
なぜ、ストラトだったのか思い出せないが、
お店に置いてあった佇まいが良かったのだろう。
ちょうど自分達の世代のブルーハーツ、ユニコーン、
ジュンスカイウォーカーズなどが出てきてバンドブーム真っ最中。
アンジーが好きだった。
写真修行も始まっていたのでフイルムも買えず、
どこかに写真を撮りに出掛けるお金も無い日には
ギターを弾いて時間を潰した。
友人達が結婚するので、披露宴に呼ばれると友人と組んでギターを弾いて歌ったりした。

今の奥さんが住んでいたアパートに
しばらくストラトは置いてあったが
多分写真の何かが欲しくてお金に変えたと思う。
小さな、ジャックの接触の悪いイライラするアンプを持っていて
TONEとVOLUMEしかないのでBOSSのディストーションを
つないであった。どちらも本当に接触が悪いので
テープだらけだった。

結婚してからは近所に遠慮してウクレレに変わった。
ギターを弾きたい時には実家の弟のテレキャスターを借りた。


1ドリンク付き

2020-11-24 22:12:08 | 写真


千葉市内のどこにあったかもう忘れてしまったライブハウスは
入り口に人がたかっていて、もう入っていいんだか
まだ開場してないんだか分からずウロウロしていたら
ヒロシが出てきて
「こっちこっち」と呼んでくれたかと思ったら
ファンの女の子にすぐ囲まれた。
その時には気づかなかったけれど
同じ高校の学年の下の子達が混じっていて
次の日に学校で、野球部の奥野さんがライブに来てた
と噂になったらしい。引退前だったらやばかった。

チケット1枚渡して入ると
1杯飲み物が飲める。今でも酒は飲まないので
当時はもちろんコーラだった。普通はビールを飲むらしい。

何組かのバンドが出て、
彼らは1番でも無く、トリでも無かったが
出番が来てステージ袖から飛び出したヒロシが
ヤマハ?フェルナンデス?のピンクに塗りたくったギターを
掻き鳴らし始めた途端に鳥肌が立った。
ヒロシのお兄さんがボーカルだったけど、
ヒロシが歌う曲もあってそっちの方がいいと思った。
兄さんはほとんど酔っ払ってステージで踊っている方が多かった。
借りて聴かせてもらったレコードのどれにも似ていないのに
同じ雰囲気を持っていた。

こういう奴が本物なんだなと分かった。
ヒロシはライブの翌日は必ず学校を休んだ。
全エネルギーを使い果たすからだと言っていた。

33rpm

2020-11-23 23:40:39 | 写真


無計画で書き始めた変身ベルトの話は
どんどんオタク度を増して、読んでる人には
レスポールが何かもこれから出てくるテレキャスが
何かも、あまり興味は無いと思う。
が、もうしばらくお付き合いいただく。
話の落ち着く先がない訳でないが
遠回りと寄り道が多くて見失いかけてはいる。
さあ、行きますよ。
変身ベルト…、秋葉原のコスプレたちと変わんねえなぁ。

同級生でバンドをやっているヒロシが
「オクノ、どんな音楽聴いてる?」と聞くので
「YMO、シーナ&ザ・ロケッツとか、RCとか
銀蝿だとかジュリーとか聴いてる」と答えると
「うん、シーナ&ロケッツはまあ良しとして、
じゃあさ、今度レコード持って来るから聴いてみなよ」
なんと、エレキギターの音が聴きたい普通の少年は
横浜銀蝿や沢田研二にその音を求めていたのか。

ヒロシが持って来てくれたレコードは
ザ・クラッシュのアルバムの何枚か。
プリテンダーズの何か。
ストラングラーズ
邦楽では彼が新宿のライブハウスの楽屋でおにぎりをもらって痺れた、
と言うデビュー間もない頃のストリートスライダーズの「slider joint」
あとARBの何だったか。

その時の全てのレコードが18歳の坊主頭の少年の心臓を
そのビートとギターの音で揺らし始めたのだった。

「どうだった?」
「ああ、全部かっこよかった。ストラングラーズだけちょっと分かんない。」
「あ、そう?ストラングラーズこそ好きになるかと思ったんだけど。
今度さ、うちのライブ見に来なよ。高校野球も終わったから大丈夫じゃない?」
「うん、行ってみようかな」
「チケットあげるよ」

レスポール カスタム

2020-11-21 20:25:40 | 写真


ウエストミンスターは国産で廉価製品を販売する
メーカーであったけれど、
2020年の現在、この頃の国産ギターは
低価格のものであっても、材料が良かったということで
ジャパンビンテージと呼ばれ、再評価されている。

私の所に来たのは、黒のレスポールカスタムであったので
俺はすぐに鮎川誠になった。
レモンティーもユー・メイ・ドリームも我流で弾いた。
家にあったクラッシックギターでコードを
押さえていたので、それよりネックが細いエレキギターは
弾きやすかった。

ギターの雑誌を買ってきて
コード表を見て、弾きながら歌うのが好きで
リードギターとしてソロを弾くような練習はした事もなければ
弾けたことも無い。
難しいのは楽しく無い。音楽は楽しくなきゃ。

その頃からもう40年
大体 家の中の何処かにはギターがある。
しばらく弾かれずに埃をかぶっている時期もあれば
しょっちゅう膝の上に抱えられて
弾かれる時もある。

ウエストミンスター

2020-11-20 22:00:29 | 写真


シンセの電子音が音楽への誘いであって
エレキギターの音は初めうるさいだけで嫌い、
シンセの音だけで良い、
だったのだが、アルバムに参加していた鮎川誠の
シーナ&ザ・ロケッツを聴いているうちに
高橋幸宏の『音楽殺人』を聞いているうちに
エレキギターの音が好きになっていた。
昨年、NHKでYMOのアルバム「ソリッド・ステイト・サバイバー」
のマルチテープを聴く、という番組があって
その中で鮎川誠さんが弾いているギターはそれ単品で聴いても
相当カッコ良い事が分かった。

デイ・トリッパー
https://www.youtube.com/watch?v=u5nZW5dlPkw

高校に上がり、どういうわけか
私の友人達が横浜銀蠅系であって
私がエレキギター引きたいんだよなぁと何の気無しに
言ったら、「銀蝿やれよ」と言って
すぐに黒のレスポールカスタム を調達してくれた。
調達っていうのはどっかの誰かから
ちょっと貸せよとか何とか言いながら
奪ってきてしまった物である。
その誰かが分かったので、自分の持っていた数千円を
その誰かに支払った記憶がある。

ウエストミンスターというメーカーの
黒のレスポール カスタムタイプだったが
アンプが無かったのでなんかカラオケセットに繋いで
音を出していたと思う。だからエコーがかけられた。
ロックっぽい音を出すにはディストーションエフェクター
を買わなければならなかった。
当時、ハードオフがあれば良かったのに。